<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<rss version="2.0">
<channel>
<title>罔殆庵Weblog</title>
<link>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/</link>
<description></description>
<language>ja</language>
<copyright>Copyright 2006</copyright>
<lastBuildDate>Sat, 30 Dec 2006 11:04:04 +0900</lastBuildDate>
<generator>http://www.movabletype.org/?v=3.17-ja</generator>
<docs>http://blogs.law.harvard.edu/tech/rss</docs> 

<item>
<title>讀書雜誌、移転のお知らせ</title>
<description><![CDATA[<p>中国関係の書籍の読後記を綴ってきた「讀書雜誌」は、このたび</p>

<p><a href="http://d.hatena.ne.jp/rockfield/" target="_blank">http://d.hatena.ne.jp/rockfield/</a></p>

<p>へ移転いたしました。今後の読後記は新ＵＲＬのブログで綴っていく予定ですので、引き続きご愛顧の程、よろしくお願いいたします。<br />
</p>]]></description>
<link>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/12/post_90.html</link>
<guid>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/12/post_90.html</guid>
<category>讀書雜誌</category>
<pubDate>Sat, 30 Dec 2006 11:04:04 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>孫子兵法発掘物語</title>
<description><![CDATA[<p>『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4000237136?ie=UTF8&tag=rockfieldroom-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4000237136" target="_blank">孫子兵法発掘物語</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=rockfieldroom-22&l=as2&o=9&a=4000237136" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』読了。</p>

<p>学術書というよりは手軽な読み物です。孫子の兵法やその発掘にまつわる学術的な蘊蓄は、巻末の浅野氏の解説を読んでいただければよいでしょう。</p>

<p>さて、本文。内容は面白いです。世紀の発見であるにもかかわらず、相当にぞんざいな扱われ方をした竹簡たち。その後も中国社会独特と呼ぶべきか、共産社会独特と呼ぶべきか、はたまた文革時代の悲劇と呼ぶべきかわかりませんが、とにかく保管なども私利と権力欲に振り回されて悲惨です。</p>

<p>それでも学者たちの良心によって、かろうじて最悪の状況は免れ、今に至るというわけです。もちろん、今もいろいろしがらみが残っているようですが……。</p>

<p>そういったドキュメントとして読めばおもしろい物語です。もちろん実話です。</p>

<p>ただ、訳者の方はかなり中国語が堪能な方だと思うのですが、翻訳の文章はあまり読みやすいとは言えません。</p>

<p>いや、これは訳者の力量のせいではないでしょう。原文がよくないのだと思います。</p>

<p>私も中国語で書かれたものを読む機会はありますが、本書もまさしく「いかにも中国人の文章」という表現が頻繁に登場します。なんでこういう修飾語の使い方するかなあ、と思ってしまうところがしょっちゅう登場します。原著者の文章そのものが、読み応えのある文章になっていないんだと思います。</p>

<p>もちろん訳者がそれを直訳するのではなく、意訳することによって読みやすくすることは可能かもしれませんが、私が感じる限り、訳者はかなり忠実に翻訳（直訳）している感じがしました。<br />
</p>]]></description>
<link>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/12/post_89.html</link>
<guid>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/12/post_89.html</guid>
<category>文藝書苑</category>
<pubDate>Fri, 15 Dec 2006 08:15:59 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>【黒水舎通信】2006年12月号配信</title>
<description><![CDATA[<p>中国関連の新書・文庫の新刊情報【黒水舎通信】2006年12月号を配信いたしました。</p>

<p><a href="http://www.rockfield.net/cgi-bin/kokusui/mag/faq.cgi" target="_blank">こちらから</a>もご覧いただけます。<br />
</p>]]></description>
<link>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/12/200612.html</link>
<guid>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/12/200612.html</guid>
<category>罔殆庵新聞</category>
<pubDate>Sat, 09 Dec 2006 10:34:17 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>中国人の宗教・道教とは何か</title>
<description><![CDATA[<p>『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4569657710?ie=UTF8&tag=hakusuisha-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4569657710" target="_blank">中国人の宗教・道教とは何か</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=hakusuisha-22&l=as2&o=9&a=4569657710" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』読了。</p>

<p>中国というと儒教の国という印象がありますが、民間レベルでは実は道教がかなり根を張っている国です。もちろん知識人もかなり入れ込んでいます。そんな中国の隠れた宗教・道教の手軽な入門書です。</p>

<p>隠れた宗教などと書いたのは、これまで日本の中国学の偏りのためであり、最近は道教についてもかなりの研究成果が上がっています。本書はそういった研究成果の土台の上に立ち、もっと身近にコンパクトに道教というものを知ってもらうための本です。</p>

<p>ただ、前半の道教儀礼の部分は、やはりド素人には歯ごたえがあります。全くの初心の方なら、中ほど以降の道教の歴史から読み始めた方がよいかも知れません。もちろん、その前に中国史の全般的な知識というものを持っておいた方がよいですが……。<br />
</p>]]></description>
<link>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/12/post_88.html</link>
<guid>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/12/post_88.html</guid>
<category>新書いろいろ</category>
<pubDate>Mon, 04 Dec 2006 21:52:39 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>巷談 中国近代英傑列伝</title>
<description><![CDATA[<p>『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4087203689?ie=UTF8&tag=hakusuisha-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4087203689" target="_blank">巷談 中国近代英傑列伝</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=hakusuisha-22&l=as2&o=9&a=4087203689" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』読了。</p>

<p><br />
中国近代史の主人公たちを十数人取り上げた評伝集。各人物の評伝は数ページのコンパクトにまとめられているので、簡単に読み進めることができます。</p>

<p>ただ、あたしのような中国史の専門家や中国史好きにはよく知った人たちばかりかも知れませんが、一般の方には数名を除いてなじみのない人ばかりかも知れません。</p>

<p>でも、中国の近代史を語るには欠かせない人ばかりですので、これくらいは是非知っておいて欲しいと思います。</p>

<p>さて、本書の著者は陳舜臣さんです。例によって豊かな知識に裏打ちされた、偏りのない記述を見せてくれます。ただ、本書の場合「です・ます調」と「た・ある調」がかなり錯綜しています。これがよいリズムで現われるのであれば問題ないのですが、本書の場合、読んでいてかなり違和感が感じられます。編集者がもう少し手を入れてもよかったのでは、と思います。<br />
</p>]]></description>
<link>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/11/post_87.html</link>
<guid>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/11/post_87.html</guid>
<category>新書いろいろ</category>
<pubDate>Tue, 28 Nov 2006 20:55:40 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>項羽と劉邦の時代</title>
<description><![CDATA[<p>『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062583704?ie=UTF8&tag=rockfieldroom-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4062583704" target="_blank">項羽と劉邦の時代―秦漢帝国興亡史</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=rockfieldroom-22&l=as2&o=9&a=4062583704" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』読了。</p>

<p>項羽と劉邦、およびその前後の時代を、『史記』や『漢書』の記述だけを頼りとするのではなく、出土資料なども斟酌しつつ、改めて概観した一書。</p>

<p>『史記』と『漢書』の記述の矛盾点だけでなく、『史記』の中の矛盾など、これまで薄ぼんやりと疑問に感じていたことなどを、出土資料やそこから見えてくる当時の社会状況をもとに推論し、納得のいく（辻褄の合う）結論を導き出してくれるので、目から鱗の落ちる思いで読了しました。</p>

<p>ただ、一般読者向けの本であるため、出土資料などの扱いに、やや簡略すぎる感もあり、いちおうは中国史を専門とした身にはやや物足りない部分もありました。</p>

<p>その一方、講談社選書メチエという容れ物から察するに、専門家以外の人を読者として想定しているのでしょうけど、やはり中国史に興味を持っている人でないと若干難しい部分もあるかと思います。</p>

<p>しかし、全体的には、各章はコンパクトにまとまっており、図版なども十分に入っていますので、理解しやすく、読みやすい本です。</p>

<p><br />
</p>]]></description>
<link>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/11/post_86.html</link>
<guid>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/11/post_86.html</guid>
<category>專門書林</category>
<pubDate>Tue, 14 Nov 2006 22:00:22 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>【黒水舎通信】2006年11月号配信</title>
<description><![CDATA[<p>中国関連の新書・文庫の新刊情報【黒水舎通信】2006年11月号を配信いたしました。</p>

<p><a href="http://www.rockfield.net/cgi-bin/kokusui/mag/faq.cgi" target="_blank">こちらから</a>もご覧いただけます。<br />
</p>]]></description>
<link>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/11/200611.html</link>
<guid>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/11/200611.html</guid>
<category>罔殆庵新聞</category>
<pubDate>Sun, 05 Nov 2006 15:54:54 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>中国・アジア・日本</title>
<description><![CDATA[<p>『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4480063269?ie=UTF8&tag=rockfieldroom-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4480063269" target="_blank">中国・アジア・日本―大国化する「巨龍」は脅威か</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=rockfieldroom-22&l=as2&o=9&a=4480063269" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』読了。</p>

<p>印象としては、嫌中でも媚中でもなく、極めて中立的に日中関係を眺めている論調です。</p>

<p>最後にまとめて、これからの日中関係をどうするか、日本はどう振る舞うべきかを述べているので、その途中では「じゃあ、日本はどうすべきなのか、我々に何ができるのか？」といった思いを抱きながら読み進めないとなりません。</p>

<p>正直、それが非常にもどかしくもありました。しかし、最後に、この手の本の中ではずいぶんと具体的な処方箋を示してくれているので、根気よく最後まで投げ出さずに読むべきだと思います。</p>

<p>取り立てて、びっくりするような新事実だとか、裏の裏の探るようなエピソードが紹介されるわけではありませんが、だからこそ、地に足の着いた議論という感じがします。</p>

<p><br />
</p>]]></description>
<link>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/10/post_85.html</link>
<guid>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/10/post_85.html</guid>
<category>新書いろいろ</category>
<pubDate>Wed, 25 Oct 2006 21:15:41 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>日中2000年の不理解</title>
<description><![CDATA[<p>『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4022731087?ie=UTF8&tag=rockfieldroom-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4022731087" target="_blank">日中2000年の不理解―異なる文化「基層」を探る</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=rockfieldroom-22&l=as2&o=9&a=4022731087" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』読了。</p>

<p><br />
日本人は感性の国民であり、信念を持っていて何事にもその信念を基準として行動する中国人や欧米人（キリスト教徒）、イスラム教徒とは根本的に異なる、という指摘はこれまで専門家なども指摘していたような気もしますが、王敏さんは非常に身近な例をあげて説明してくれるので非常にわかりやすいです。</p>

<p>恐らく、王敏さん自身が、まだ確固とした論拠を自分なりに構築できていない（構築途中である）ので、われわれ読者と一緒に問題提起し考えていこうという姿勢があるからだと思います。</p>

<p>もちろん、このような議論を極端に進めてしまうと、だから日本時は世界の中で特殊であり他国とは理解し合えないんだという偏狭な議論に行き着いてしまいますが、そのことにもきちんと筆を伸ばしています。</p>

<p>ただ、一点、日本人は神社や寺院に熱心にお参りしていると述べていましたが、確かに表面的には毎年元旦の初詣など、日本人がかなり信心深く思われるような現象もありますが、あれって、あたしには一種のレジャーであって、遊園地に行く、買い物に行くといったことと同じような乗りなのではないかと思うんです。</p>

<p>むしろ中国の寺院や道観などの方が、よっぽど熱心に祈りを捧げている中国人を見かけるような気がするんですけど…<br />
</p>]]></description>
<link>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/10/2000.html</link>
<guid>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/10/2000.html</guid>
<category>新書いろいろ</category>
<pubDate>Fri, 20 Oct 2006 21:41:29 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>中国 大国の虚実</title>
<description><![CDATA[<p>『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4532193591?ie=UTF8&tag=rockfieldroom-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4532193591" target="_blank">中国 大国の虚実</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=rockfieldroom-22&l=as2&o=9&a=4532193591" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』読了。</p>

<p>先に読んだ『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4121502248?ie=UTF8&tag=rockfieldroom-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4121502248">「反日」とは何か―中国人活動家は語る</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=rockfieldroom-22&l=as2&o=9&a=4121502248" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』が、いわゆる「反日」活動家へのインタビューを中心にまとめているの対し、本書は日本経済新聞の紙上連載特集記事ということもあり、中国全般にわたる内容でした。そのため、一つ一つの事柄に対する掘り下げが足りないように感じてしまうのはやむを得ないでしょう。</p>

<p>論調は、取り立てて反中でも嫌中でも、はたまた親中、媚中でもなく、むしろ経済活動やマクロな数字をもとに淡々と叙述が進んでいく感じです。もう少し個々人の肉声に触れてみたいと思ってしまうのは最初にも書いたように『反日とは…』を先に読んだからだと思います。</p>

<p>それでも、日経だから仕方ないのかもしれませんが、中国の政治動向にももう少し目配りがあってもいいんじゃないかな、という気がします。</p>

<p>ただ、ほとんど先進国と変わらない沿海地区のイマドキの起業家ばかりを追ったのではなく、さまざまな階層の人々を過不足なく取り上げているな、という感じはします。この先、いやおうなく世界経済に取り込まれて行くであろう中国の現在をレポートしたものですから、アメリカを中心とした欧米の見方にも触れているのは当然ですが、そのあたりをもう少しふくらませてもよかったのではないでしょうかね。<br />
</p>]]></description>
<link>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/10/post_84.html</link>
<guid>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/10/post_84.html</guid>
<category>新書いろいろ</category>
<pubDate>Mon, 02 Oct 2006 21:42:03 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>【黒水舎通信】2006年10月号配信</title>
<description><![CDATA[<p>中国関連の新書・文庫の新刊情報【黒水舎通信】2006年10月号を配信いたしました。</p>

<p><a href="http://www.rockfield.net/cgi-bin/kokusui/mag/faq.cgi" target="_blank">こちらから</a>もご覧いただけます。<br />
</p>]]></description>
<link>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/10/200610.html</link>
<guid>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/10/200610.html</guid>
<category>罔殆庵新聞</category>
<pubDate>Sun, 01 Oct 2006 11:30:31 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>「反日」とは何か</title>
<description><![CDATA[<p>『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4121502248?ie=UTF8&tag=rockfieldroom-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4121502248">「反日」とは何か―中国人活動家は語る</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=rockfieldroom-22&l=as2&o=9&a=4121502248" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』読了。</p>

<p>本書の特徴は、著者自身の言葉で語るよりも、その副題にもあるように、日本のマスコミではしばしば「反日活動家」などと紹介される中国人活動家へのインタビューを中心に構成されています。著者の意見や言葉は全体の１割か２割といったところでしょうか。</p>

<p>本書に登場する活動家がほぼ一致して語るのは、自分たちは決して「反日」なんかではない、ということであり、反日デモなどで暴力行為を働くことには断固反対するし認めない、ただ日本のマスコミもそういったごくごく少数の人が起こした暴力沙汰ばかりを報道するのには不満がある、ということです。</p>

<p>まず中国人全体で「反日」とまでは行かなくても「嫌日」野一色が広まっているの事実だと思いますが、中国政府首脳から庶民まで、できることなら日本と中国は仲良くやっていきたいと願っているのも事実だと思います。</p>

<p>上海で「反日」デモが行なわれたその同じ時に、すぐ近くで日本人観光客のガイドをしていた中国人もいれば、日本人との商談で盛り上がっていた中国人もいたことは、確かにあまり日本では報道されていません。一部の過激な人だけを取り上げていたずらに「嫌中」「反中」感情を煽るのは、彼らが指摘するようによくないことだと思います。</p>

<p>ただ、それならば靖国神社参拝や作る会の教科書などを支持しているのも日本人の一部であって、そこだけを取り上げて、あのようなデモにまで突き進んでしまう中国も同じことではないかと思うのです。</p>

<p>彼ら活動家の意見を聞いていて気になったのは、確かにそれはそれで十分筋の通った意見ではあると思いますが、「小泉が悪い」「日本がきっかけを作った」というように、なんでも日本のせいにしてしまう姿勢です。もう少し自分たちの側を客観的に見る姿勢があってもいいんじゃないかと思います。</p>

<p>それとインターネットをかなり高く評価していること。日本人ならネット上の論調は確かに庶民の声や心理をとらえていることもあると思いつつも、一方で非常に冷めた目で見ていることが多いと思います。ところが彼らは、もちろんネット上の暴論を認めつつも、日本人に比べるとはるかにネットを信用し肯定的にとらえているなあと思いました。</p>

<p>ところで、本書に登場した活動家には日本留学経験のある人もいます。日本語が堪能な人、日本の事情ってものをよく知っている人もいます。日本に留学までした人がどうして「反日」「嫌日」に走ってしまうのか（←彼らは自分を反日だとは考えていませんが）、日本人としてこの点はしっかり考えないといけないと思います。</p>

<p>作る会の教科書一つをとってみても、中国人の多くは、あの教科書の主張は日本政府の立場を語っている、日本の学生は全員あの教科書で間違った歴史教育をされると思い込んでいるようですが、そういう誤解を一つ一つ解いていくことが肝要なんだと改めて気づかされます。</p>

<p>最近のショーと化したテレビ番組では、ほとんど中国のことを知らない評論家連中や政治家が出てきて口角泡を飛ばす勢いで中国を非難していますが、やはりそういう番組に本当に中国のことを知っている、理解している人が出て、正しい情報を伝えなくてはいけないのではないかと思う次第です。（このことは逆に中国においても、今後はますます日本のこときちんと理解している人の役割が高まることにもなると思います。）</p>]]></description>
<link>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/09/post_83.html</link>
<guid>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/09/post_83.html</guid>
<category>新書いろいろ</category>
<pubDate>Fri, 29 Sep 2006 07:47:03 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>北京ドール</title>
<description><![CDATA[<p>『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062117193?ie=UTF8&tag=rockfieldroom-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4062117193" target="_blank">北京ドール</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=rockfieldroom-22&l=as2&o=9&a=4062117193" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』読了。</p>

<p>中国では発禁になったそうで……。こういう作品って、感想に困ってしまいますね。</p>

<p>確かに、中国の若者のライフスタイルもずいぶん変わったな、ということはわかります。もちろん北京や上海など一部の都会でのことですけど。</p>

<p>むしろ、これを現代の東京に舞台を移したとしても、十分に＜不良＞のレッテルを貼られるような生き方です。これで通用してしまうまでに中国も変わった（資本主義化した？　腐敗した？）ってことなんでしょう。</p>

<p>さて、作品としてみた場合、何か大きなドラマがあるわけではありません。かといって、淡々と時が流れて、そこにしみじみとした空気が漂うという類のストーリーでもありません。</p>

<p>はっきり言ってしまうと、まとまりがなくて、どっちへ持っていこうとしている小説なのか、全然掴めません。これが今時の若者（！）と開き直られたら、返す言葉もありませんが、これで小説として成立しているのかなあ、という気もします。</p>

<p>この手の小説、ありきたりかもしれませんが、こういった不良まがいの言動を通じて主人公が大人になっていくというのが一つのパターンであると思いますが、そういったものは何もありません。私的には、この主人公には何ら人間的魅力すら覚えません（涙）。</p>

<p>いや、それは私が年をくったからなのかもしれませんが、基本的に真面目であった私には、たとえこの作品を高校時代に読んだとしても、何ら共感するところはなかったのではないかと思います。<br />
</p>]]></description>
<link>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/09/post_82.html</link>
<guid>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/09/post_82.html</guid>
<category>文藝書苑</category>
<pubDate>Tue, 26 Sep 2006 21:07:44 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>人民に奉仕する</title>
<description><![CDATA[<p>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?link_code=as2&path=ASIN/4163253009&tag=rockfieldroom-22&camp=247&creative=1211" target="_blank">人民に奉仕する</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=rockfieldroom-22&l=as2&o=9&a=4163253009" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』読了。</p>

<p>現在の改革開放路線を取る前の中国の、とある軍隊での話です。この本のオビなどを読めばだいたいわかってしまうので書いてしまいますが、あらすじは上司の家の（事実上）雑用係として配属された農民上がりの兵士が、その上司が北京へ行って留守の間に夫人と不倫の関係になってしまうというストーリーです。</p>

<p>ただ、そういう関係になってしまうまでの主人公の心の動きが描ききれていませんし、誘ってくる夫人の心理描写もさっぱりです。（上司とは年が離れていて、この上司が既に男性機能を喪失しているため、欲求不満であったということが、後になって明かされますが……）</p>

<p>それに、性愛描写も淡々としていて、過激な描写にあふれている日本人には、「この程度で発禁？」という気がしてしまいます。</p>

<p>そして終末。結局この関係は、夫人の妊娠と軍の解散によって終わりを告げることになるのですが、主人公が休暇という名目で自宅へ戻ってから虚脱状態になってしまっているところの描写も、なんか中途半端。</p>

<p>あまりにも休暇が長すぎると周囲の人に言われ（それと様子がおかしいから）、軍に戻ってみると軍の解散という急転回になっており、主人公は夫人の口利きによって既に軍を離れても暮らしていけるよう段取りされていたというあんばいです。</p>

<p>二人の別れのシーンも、名残を惜しんでもったいつけているようでありながら、描写が甘い感じがします。十数年たち、主人公が夫人を訪ねていき、逢わずに守衛に言づてだけして立ち去り、その数日後夫人も家を出たまま行方不明になってしまうという結末です。これは暗に二人で駆け落ちでもしたかのような余韻を残していますが、それはよいとして妻を寝取られた上司、また主人公の奥さんなどがちょこっとは登場しているのですが、全くきちんと描かれていない、極論すれば、ほとんど二人芝居のような作品です。</p>]]></description>
<link>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/09/post_81.html</link>
<guid>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/09/post_81.html</guid>
<category>文藝書苑</category>
<pubDate>Wed, 13 Sep 2006 20:17:26 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>漢字伝来</title>
<description><![CDATA[<p>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?link_code=as2&path=ASIN/4004310318&tag=rockfieldroom-22&camp=247&creative=1211" target="_blank">漢字伝来</a>』読了。</p>

<p>漢字に関する本はたくさんありますが、本書は日本語として、日本語を書き表わす道具として漢字が定着していく過程を丹念に解説したもので、専門的な書籍を除けば、他に類を見ないものではないでしょうか？</p>

<p>ただ、最初にも書きましたように、漢字に関する雑学的で面白おかしい本がたくさん出版されている中にあっては、本書は新書とはいえ、やや堅い本です。</p>

<p>また比重が日本古代史に置かれているため、古代の日朝中の関係史などに興味のある人には面白いでしょうが、そうでない人には歯ごたえがあったと思われます。</p>

<p>それ以上に、音韻学的な記述の部分が、どうしても紙面では伝えにくいものですから、漢字の蘊蓄などを手軽に知りたい読者にはあまりにも本格的すぎるのではないでしょうか？</p>

<p>個人的には、漢字の日本への伝来となると、当然中継地である朝鮮の事情ってものが知りたくなります。本書では中国周辺国での漢字や文字の事情ってものに章を割いている部分がありますが、朝鮮における漢字の伝来、定着、朝鮮語化について、もう少し紙幅を費やしてくれると面白かったと思います。<br />
</p>]]></description>
<link>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/09/post_80.html</link>
<guid>http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/09/post_80.html</guid>
<category>新書いろいろ</category>
<pubDate>Tue, 05 Sep 2006 12:21:45 +0900</pubDate>
</item>


</channel>
</rss>