| 哲学・心理学・宗教 |
 |
改訳 神秘主義 |
| アンリ・セルーヤ著 |
深谷哲訳 |
| 神秘主義は、神秘的な体験が中心的意義をもつ宗教的・哲学的立場であるだけに、迷走と誤解がつねにつきまとう。本書はその形態、恍惚感、精神生理などの一般的性質に加え、ユダヤ教、キリスト教、回教、ヒンズー教など、種々の人間集団における諸傾向を分析しながら実態を明らかにする、格好の書である。 |
 |
ユダヤ思想 |
| アンドレ・シュラキ著 |
渡辺義愛訳 |
| シナイ半島に起源をもち、エルサレムの王城で、カルメルの連山とガリラアの風景のなかで育ち、四千年の歴史のなかで盛衰をくり返しながら、その驚異的な独創性と多彩な表現形態によって不変の同一性を保ち続けているユダヤ思想の根源の数々を、歴史的な発展をたどりながら考察する。 |
 |
エジプトの神々 |
| フランソワ・ドマ著 |
大島清次訳 |
| 古代エジプトには碑銘を刻文した無数の記念物をはじめとして、パピルス、羊皮紙、木版などの多くの文字記録が残されている。本書は、これらの文献を通して、次第に膨張していく古代エジプトの汎神殿を分類し、地方の神々の性質を可能なかぎり明らかにし、司祭たちの神の認識までをも論述する。 |
 |
秘儀伝授−エゾテリスムの世界− |
| リュック・ブノワ著 |
有田忠郎訳 |
| エゾテリスムとは、ごく限られた人びとにのみ伝授される門外不出の教理の総体をさす。それは仏教、原始キリスト教、ヒンズー教、老荘思想、さらにはユダヤ神秘学、ヘルメス学、錬金術の中に、暗黙の象徴大系として秘められている。本書は、その一般概念と個々の歴史的形態を述べ、未知の世界を探索する。 |
 |
ヨーガ |
| ポール・マッソン=ウルセル著 |
渡辺重朗訳 |
| 苦行を通じての解脱という驚くべき手段を方法とするヨーガは、仏教、ジナ教、そしてバラモン教にも採り入れられ、インド思想の根幹をなすにいたった。本書は、神秘主義や諸宗派との歴史的関係を解明し、ヨーガの本質を説く。巻末には現代の宗教哲学的な見解(ギーターの概要など)が付されている。 |
 |
仏教 |
| アンリ・アルヴォン著 |
渡辺照宏訳 |
| インドで仏教以前に支配的であったヴェーダ教やバラモン教の状況をはじめ、仏陀の生涯をたどりながら、悟りと説法、ニルヴァーナやヨーガなどの教理、教団の礼拝活動について解説する。さらに、小乗・大乗として、チベット・モンゴル・中国・日本に発展していく様子や、西洋との関係にまで考察した入門書。 |
 |
死海写本 |
| E=M・ラペルーザ著 |
野沢協訳 |
| 1947年、パレスチナに住む羊飼いの少年が、死海西岸の洞穴から古文書の断片を発見した。これは『死海写本』と命名され、キリスト教成立以前の聖書研究に欠かせない第一級の原史料となっている。本書は、この古文献をめぐって、発見の経緯から研究の過程とその推移、とくにその学問的な意義を興味深く語る。 |
 |
インド教 |
| ルイ・ルヌー著 |
渡辺照宏・美田稔訳 |
| インド教(ヒンドゥー教)の起源は遠くヴェーダの時代に遡り、その流れは現代まで脈々と続いている。ゆえにこの宗教の神話、祭式、慣習、哲学はそのままインド文化の集大成ともいえる。本書はその基本的概念から、仏教との関連と歴史的発展を、さらには現代の様相までを解説する。 |
 |
ユダヤ教の歴史 |
| アンドレ・シュラキ著 |
増田治子訳 |
| 『ユダヤ思想』において聖書やタルムードの内的特質の解明を試みた著者が、ユダヤ教の歴史と特質について概観したのが本書である。二千年にわたる捕因の時代、イスラム教やキリスト教支配の陰で、ユダヤ教がどのような矛盾や混乱のなかを生き延び、その活力を維持しつづけたかが語られている。 |
 |
カバラ |
| ロラン・ゲッチェル著 |
田中義廣訳 |
| ユダヤ教の神秘主義的伝統であり、迷信に近い伝承から高度な創成論思索を含むカバラ思想の本質と変遷を、カバラ以前の神秘主義から近代の運動までを背景として、的確に描き紹介する。 |
 |
マニ教 |
| ミシェル・タルデュー著 |
大貫隆・中野千恵美訳 |
| イスラム世界に断食月をもたらした、二元論的宗教――三世紀のペルシアで生まれたマニ教は、厳粛な倫理と儀礼により律されていた。開祖マニが唱道した教えを、聖典をもとに解説する。 |
|
| 歴史・地理・民族(俗)学 |
 |
十字軍 |
| ルネ・グルッセ著 |
橋口倫介訳 |
| ヨーロッパの形成がカエサルのガリヤ征服によって西欧をローマ共和国に加えた時以来緒についたものとすれば、ローマ・カトリック教会の権勢の絶頂期の十字軍の東方遠征はヨーロッパの成熟を意味する。著者は十字軍を最初の植民地活動であるとし、回教とキリスト教の対抗を歴史的に跡づける。 |
 |
東南アジアの地理 |
| ジャン・デルヴェール著 |
菊池一雅訳 |
| 今日、東南アジア問題は、わが国においても、政治・経済の分野で大きな関心を呼んでいるが、その真の姿はよく理解されていないのが実状である。本書は、この地域を扱った数少ない本のなかで、最もオーソドックスなものとしてまとまっている点に特色がある。著者は東南アジア研究の第一人者。 |
 |
アッチラとフン族 |
| ルイ・アンビス著 |
安斎和雄訳 |
| 五世紀にヨーロッパを席巻したフン族と東洋史上の匈奴は同一民族なのか。「神の鞭」として名高いアッチラとはいかなる人物だったのか。アッチラの死後、フン帝国はなぜ滅んでいったのか。諸説紛々のフン族の起源、ヨーロッパでの膨張の過程、アッチラの生涯、謎に満ちた文化まで、その全貌に迫る。 |
 |
ジンギスカン |
| ルイ・アンビス著 |
吉田順一・安斎和雄訳 |
| ジンギスカンの生涯は、モンゴル帝国を建設するまでの忍苦の前半生と、世界征服者の名をほしいままにした疾風の後半生とに大別できる。本書の特色は、錯綜した関連史料を解きほぐし、謎の多い前半生に力を入れて、彼の生涯を明らかにしようとした点にある。著者は、フランスの代表的な東洋学者。 |
 |
改訳 トルコ史 |
| ロベール・マントラン著 |
小山皓一郎訳 |
| モンゴル高原から中央アジアを経て、現在の小アジアにいたるまでの広大な地域は、トルコ民族の歴史を跡づける舞台であり、セルジュク朝やオスマン帝国などの栄枯盛衰は興味がつきない。何世紀にもわたって東西ユーラシアを結びつけてきたトルコ民族の軌跡をたどることは、真の世界史を知るうえで欠かせない。 |
 |
ヒマラヤ |
| ジャック・デュピュイ著 |
水野勉訳 |
| 世界最高峰の山岳地帯として、絶えず登山家を惹きつけてやまないヒマラヤは、同時に多くの国家とさまざまな民族の居住地域でもある。本書は、自然条件、住民構成、文化、経済機構などを記述しながら、ヒマラヤの全体像を俯瞰し、この多様な魅力あふれる景観のパノラマを的確に描き出した名著。 |
 |
古代オリエント文明 |
| ピエール・アミエ著 |
鵜飼温子訳 |
| ヨーロッパ文明の遠い源泉である古代オリエント文明は紀元前三千年以来、「肥沃な三日月」地帯を舞台としたさまざまな民族と文化の交代を経験した。本書は、幾層にも積み重なった遺跡の発掘調査から明らかにされた住居、神殿、美術造型品を手がかりに、これら失われた文明の様相を明らかにする。 |
 |
朝鮮史 |
| 李玉著 |
金容権訳 |
| 広大なアジア大陸の東方に位置し、さながら女性の片方の乳房のごとく、大陸で育まれた文化と英知が自然にたまる豊饒の地であった朝鮮半島。本書は、度重なる外敵の侵略を打ち砕き連綿たる類まれな歴史を築いてきた朝鮮民族の、すぐれてコンパクトな通史として必読されるべき一冊である。 |
 |
新朝鮮事情 |
| ジャーク・プズー=マサビュオー著 |
菊池一雅・北川光児訳 |
| 朝鮮で起きるさまざまな出来事、その風土と国民の行動を理解するにはまず、その民族と逞しい国民性とを、本来の極東という文化圏に位置づけて捉え直さなければならない。本書は、南北に分断されながらも力強く発展を続ける韓国・北朝鮮の地理を、豊富な資料によってわかりやすく解説する。 |
 |
古代エジプト |
| ジャン・ヴェルクテール著 |
大島清次訳 |
| 現代のエジプト学が到達した地点に立ち、四千年以上も栄えたこの人類最古の文明を実証的に説く。まず国土・住民・言語・文字など地誌的観点から解読し、ティニス朝の先史の昏迷の諸世紀から、古典期の古王国より新王国、衰退期のアレクサンドロスの征服まで、その歴史全体を概述する。エジプト諸王の年表を収録。 |
 |
朝鮮半島を見る基礎知識 |
| C・バレーズ、李鎭明、李玉、M・オランジュ著 |
金容権訳 |
| 東西の冷戦構造は解体したが、南北に分断された朝鮮半島ではむしろ緊張が高まっている。南北の地理的概観、文明、政治史、経済史をそれぞれの専門家が執筆した本書は、今日の韓国・北朝鮮を知り、両国をとりまく国際問題を考えるうえで基本的な解説書となろう。旅行者も必携。 |
 |
中国の外交 |
| フランソワ・ジョワイヨー著 |
中嶋嶺雄・渡邊啓貴訳 |
| 冷戦構造崩壊の後、構築途上にある新しい世界秩序のなかで、中国はどのような位置を占め、どのような外交政策を展開するのであろうか。1949年の中華人民共和国成立以来、多様な段階を経て今日にいたる複雑な中国外交の軌跡を明快に論じ、今後の展望に資する、極東問題の権威による基本的解説書。 |
 |
カンボジア |
| ジャン・デルヴェール著 |
石澤良昭・中島節子訳 |
| アンコール・ワットや敬虔な仏教徒の多いことで知られる「メコンの賜」カンボジア。厳しい自然条件に適応してきたこの農業国も近代に入ってからは、インドシナ戦争、「クメール・ルージュ」による支配など、数多くの辛酸をなめてきた。いまだ謎多きカンボジアの地理、農民生活、政治などを詳述する。 |
 |
増補新版 東南アジア史 |
| レイ・タン・コイ著 |
石澤良昭訳 |
| 諸国民の精神構造を分析し、村落の経済基盤の変遷を考察し、流動する東南アジア諸国に歴史的展望を与えた記念碑的名著に、最新の研究成果を反映させて、訳者補遺を収録した増補新版。 |
 |
ガンジーの実像 |
| ロベール・ドリエージュ著 |
今枝由郎訳 |
| 非暴力や菜食主義で知られるインドの「聖人」。ガンジーとは、いったい、何者だったのか?本書は、彼の生涯の足取りをたどったうえで、その思想についてテーマ別に解説してゆく。スキャンダラスな言動をも明らかにしつつ、ガンジーを世界史上における重要な政治家として読み解いた、画期的な評伝。 |
 |
アレクサンドロス大王 |
| ピエール・ブリアン著 |
田村孝訳 |
| ギリシアからエリエントに文明をもたらした「使者」として、西洋古代史に名声を轟かすアレクサンドロス大王。本書は、従来の通説をしりぞけ、大王の遠征行を概説しつつも、彼が関与した事績を当時の中東情勢のなかに位置づけて考察してゆく。ヘレニズム研究の第一人者による、画期的な概説書。 |
|
| 社会科学 |
 |
マニ教 |
| ミシェル・タルデュー著 |
大貫隆・中野千恵美訳 |
| イスラム世界に断食月をもたらした、二元論的宗教――三世紀のペルシアで生まれたマニ教は、厳粛な倫理と儀礼により律されていた。開祖マニが唱道した教えを、聖典をもとに解説する。 |
 |
アレクサンドロス大王 |
| ピエール・ブリアン著 |
田村孝訳 |
| ギリシアからエリエントに文明をもたらした「使者」として、西洋古代史に名声を轟かすアレクサンドロス大王。本書は、従来の通説をしりぞけ、大王の遠征行を概説しつつも、彼が関与した事績を当時の中東情勢のなかに位置づけて考察してゆく。ヘレニズム研究の第一人者による、画期的な概説書。 |
 |
アレクサンドロス大王 |
| ピエール・ブリアン著 |
田村孝訳 |
| ギリシアからエリエントに文明をもたらした「使者」として、西洋古代史に名声を轟かすアレクサンドロス大王。本書は、従来の通説をしりぞけ、大王の遠征行を概説しつつも、彼が関与した事績を当時の中東情勢のなかに位置づけて考察してゆく。ヘレニズム研究の第一人者による、画期的な概説書。 |
 |
アレクサンドロス大王 |
| ピエール・ブリアン著 |
田村孝訳 |
| ギリシアからエリエントに文明をもたらした「使者」として、西洋古代史に名声を轟かすアレクサンドロス大王。本書は、従来の通説をしりぞけ、大王の遠征行を概説しつつも、彼が関与した事績を当時の中東情勢のなかに位置づけて考察してゆく。ヘレニズム研究の第一人者による、画期的な概説書。 |
|
| 自然科学 |
 |
外科学の歴史 |
| クロード・ダレーヌ著 |
小林武夫・川村よし子訳 |
| 外科学は十六世紀にようやく内科学と明確に区別され、十九世紀に麻酔法と防腐法という革命によって転機を迎えた。中国・インド・エジプトの古代医術から、中世、ルネサンス、現代までの外科学の変遷を、当時の社会状況と関連づけながら「人間を扱う職業」の本質に迫る。図版多数・人名索引収録。 |
|
| 芸術・趣味 |
 |
香辛料の世界史 |
| リュシアン・ギュイヨ著 |
池崎一郎・平山弓月・八木尚子訳 |
| 古代ギリシア・ローマの昔から、西洋ではオリエントからもたらされる香辛料を珍重し、冒険家たちは命がけでシルクロードや大海原へ交易の旅に出た。本書は、豊富な文献資料によって、香辛料にまつわるさまざまな歴史を語り、各種香辛料の産地・生態・栽培法・用途などを興味深く解説する。 |
|
| 語学・文学 |
 |
インドの文学 |
| ルイ・ルヌー著 |
我妻和男・渡辺重朗訳 |
| インドは文学的な秘教が結晶する架空の場所であり、いわばアリバイである。古くから、西欧の多くの文学者・哲学者がインドの文学から啓示を得ており、本書は、西欧に霊性を与えつづけてきたインドの文学の起源と来歴を、多言語国家という文化的基盤を踏まえながら概説している。巻末に年表、索引を付した。 |
 |
イディッシュ語 |
| ジャン・ボームガルテン著 |
上田和夫・岡本克人訳 |
| ユダヤ人の絶えざる移住は、多くの非ユダヤ言語との接触をもたらし、ユダヤ人はそれらを吸収し、変形させ、独自の文化を培ってきた。本書は、彼らの用いてきたイディッシュ語とその文学・文化を通じて、ディアスポラやショーアーの刻まれた、一千年以上にわたるユダヤ人の有為転変の歴史を概説する。 |
 |
印欧語 |
| ジャン・オードリー著 |
岩本忠訳 |
| 世界最大の同系語グループ、印欧語族。ヨーロッパとアジアの諸言語間に見られる対応一致を検証し、印欧語族の特徴を詳解。「ヨーロッパとアジアの言語の祖先」を探るために最適な入門書。 |
|