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2005年09月21日
哲学者の誕生
古代ギリシア哲学の基礎知識を欠いた身には、歯ごたえのある一冊でした。自分の知識のなさを棚に上げて言わせてもらえば、「新書なんだから、あたしくらいのレベルの人にもわかるような書き方をしてよ」ってところなんですが……。
ところで、ソクラテスは自分では著作を残さず、とにかく人を捕まえては議論をふっかけていた、という印象が強く、そんなソクラテスがどうして哲学の創始者のように言われるのか、不思議と言えば不思議なものでした。
でも、弟子たちが師匠の言行を書き残したというのは、あたしが専門とする中国古代にも通じます。『論語』なんかは、言いっぱなしの句もありますが、ある意味で「対話篇」と呼べなくもないですし。
そういう大筋はわかるのですが、やはり結論とそこへ辿り着くまでの過程のメリハリが悪いのか、各章とも、つまり何が言いたいの、という印象が残ってしまいました。
最終章の日本での受容史も、無知の知について中国古典の『論語』がさらりと触れられていました、あたしの印象では、もっと大きく扱うべきではないかと思います。そのくらい明治期までの日本人に染みついた中国古典の影響って大きかったですから。
しかし、たまにはこういう自分の専門外の哲学概論を読むのも、勉強になります。辛いけど(汗)。
〔管理人による補足〕
投稿者 rockfield : 2005年09月21日 19:52
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