2010年7月10日
本紙が皆様のお手元に届くとじきに、書店店頭には上下巻の『毛沢東 ある人生』が並び始めることと思います。小社刊『ポル・ポト』のフィリップ・ショート会心の評伝です。スキャンダラスな一面をセンセーショナルに取り上げた毛沢東伝は数多出ていますが、本書は右にも左にも偏らない毛沢東伝の決定版です。
毛沢東が建国した中国は、〇八年に北京五輪、今年は上海万博と国家的行事が続いていますが、〇九年も建国六十周年、来年は辛亥革命百周年と、節目の年が続きます。今後も各社から中国に関する書籍が、例年になく大量に刊行されるのではないでしょうか。
そんな意識が頭の中を占拠していたからなのか、表紙に「MAO」と大きく書かれた写真集を本屋で見つけ、とうとう毛沢東の写真集まで出版されたのかと思ったら、それはスケートの浅田真央選手の写真集でした。
2010年3月 9日
平成22年も数ヶ月が過ぎましたが、今年が国民読書年だということをご存じですか。個人的には盛り上がりに欠けるという感が否めません。新聞などはそれなりに宣伝していると感じますが、多くの人に浸透しているとは思えないのです。
むしろ、今年は電子書籍元年というフレーズの方が大きく取り上げられている気がします。アマゾンやアップルの電子書籍リーダーがにぎやかに宣伝され、マスコミでも大きく取り上げられているのを見ますと、国民読書年は読書のスタイルが大きく変わる年として記憶されそうです。
とは言うものの、小中学生の読書量はこの数年むしろ増加傾向にあるとも聞きます。朝読・家読の運動がしっかり根付いてきたのでしょう。あとは統計上、一番読んでいないとされる三、四十代の方に、いかにして本を手にしてもらうかが読書年の個人的課題です。
2010年1月 8日
本紙「出版ダイジェスト・白水社の本棚」前号に掲載しておりますが、自社の本ながら、『湿原のアラブ人』の表紙カバーには驚かされました。タイトルがなければ、これがイラクについて書かれた本だとはとても思えません。
アラブ世界といえば、茫漠たる砂漠の世界をイメージする方も多いのではないでしょうか。しかしチグリス・ユーフラテスを中心に、四大文明の一つが花開いた地。水資源に恵まれていたのも当然かもしれません。
そんな私たちの思い込みを打破してくれる表紙カバーの本がまた一つ刊行されました。『パリが沈んだ日』です。これもタイトルを隠してしまえば、パリが舞台の本だと誰が予想できましょう。まるで台風の襲来を受け、ゴムボートで救助された人々のニュース映像を見ているかのようです。セーヌ川と聞けば穏やかな印象がありますが、氾濫を起こすこともあるのですね。
2009年11月10日
十一月は主な外国語の検定試験が次々に行なわれます。大学によっては授業の一環として検定試験の受験を義務づけているところもあるようですが、大学生に限らず、四月から新しい外国語を学び始めた人にとって、この時期の検定試験は自分の実力を計る上でも格好のタイミングではないでしょうか。
小社では、これまでフランス語・ドイツ語の検定対策本を刊行してきましたが、この数年さらにイタリア語、スペイン語、中国語とラインナップを広げております。見やすくわかりやすいと評判の検定対策本は、現在全国の書店にて重点的に展開しております。
試験直前の総まとめにもよし、来春の試験を早々と見据えた準備にもよしの一冊です。どうぞお近くの書店で手にとってご覧ください。