全点フェアか? 在庫僅少本フェアか?

過日のダイアリーでお伝えした、京都の同志社生協のフェアが始まったようです。

一応、文庫クセジュは在庫のあるものは全点、Uブックスは若干並んでいるはずです。

ですから、「文庫クセジュ全点フェア」という表現は正しいのですが、その他にクセジュもUブックスも在庫僅少本が少なからず並んでいるはずです。

Twitterの写真でも、茶色の帯が掛かった本が写っていると思いますが、それらが在庫僅少本です。

同志社の学生さん、先生方、職員の皆さま、そしてお近くの方、この機会に是非どうぞ!

クセジュ、Uブックス在庫僅少本フェア@京都

クリスマスが終わったら、クリスマス向けのフェアを片付けて商品を入れ替え、そのまま年末年始のお休みに入るので、年が明けたらフェア開始です。

と言われて準備をしたフェアが間もなくスタートです。銘柄は、文庫クセジュがほぼ全点、それとクセジュとUブックスの在庫僅少本です。いわゆる「新書フェア」と思っていただければよいかと……

クセジュは、残り数冊といった在庫僅少本がかなりあり、そういう商品は常備に加えることはできませんので、こういった機会に放出するしかありません。クセジュだけでもそこそこのアイテム数になりましたが、そこにUブックスも加えましたので、在庫僅少本を狙っている人には宝の山と感じていただけるのではないでしょうか?

Uブックスでは『母なる夜』『ブエノスアイレス事件』『ジョヴァンニの部屋』『ナジャ』『聖なる酔っ払いの伝説』『三つの小さな王国』『バーナム博物館』『貴婦人と一角獣』『カッコーの巣の上で』といったあたり、クセジュでは『錬金術』『更新料の世界史』『末期ローマ帝国』『ワインの文化史』『クレオール語』『ラテン語の歴史』『物語論』『中欧論』『ガストロノミ』『エトルリア人』などなど。

くどいようですが、在庫僅少本なので店頭在庫限りです。いや、正直に言えば、商品によっては倉庫を探すともう一冊くらい出てくるのもあるかもしれませんが、今回のフェアに出品している在庫僅少本はすべて各一冊ですので、既に売り切れていたらゴメンナサイ。

で、この在庫僅少本フェア、どこでやるんですか、と聞かれそうですが、京都の今出川にある同志社生協です。同志社大学内のお店ですが、学生の方以外でも、近所の方が日頃から自由に買い物に来ているようです。

ですので、ご興味のある方は是非!

わからないけど、わからないから面白い!

昨晩は神保町で、川添愛さんによる『自動人形の城』刊行記念のトークイベントでした。

大きなジャンルとしては人工知能ということになるわけで、最近よく聞くけれど、とんとサッパリ、まるでわからない、門外漢なあたしです。さぞや小難しい、眠くなるような話になってしまうのかと思いきや、テンポよく、非常にわかりやすい川添さんのトークであっという間の1時間半でした。なんというのでしょう、聴衆も川添さんのファンや人工知能に興味が大いにあり、という方々ばかりなのでしょう。空気からして熱気あふれるものでした。

さて、人工知能、AIですが、話にも出て来たように将棋とかチェスのプロがコンピューターに敗れたといった話題がニュースになったり、「人工知能が小説を執筆!」なんて実験(ニュース?)もありましたね。映画などでもコンピューターが暴走して人類を破滅の危機に陥れるというストーリーはありがちです。

とりあえず、取っかかりとしてはそんなものをイメージしておいてもよいのかと思いますが、現実の人工知能はそういうレベルにはまだまだ遠く及ばないようです。理屈はわかるので、科学技術が進歩すればいずれは実現するのかな、という話も多々ありました。もちろん、クローンや遺伝子操作と同様に、科学では実現可能でも倫理として実現してよいのか、という問題があるでしょうが、それは哲学、人文学が担う分野なのでしょう。

それにしても、人工知能の話をしている講師の名前が「AI」というのは、よくできた話ですね。

はじめての海外文学よりも、何冊目かの海外文学を選んだあたし、そして何度目の青空か?

今日は表参道ではじめての海外文学のイベントがあったそうですが、あたしはパス。

昨日もイベントだったので、土日二日続けてはツラいなあと思ったのが不参加の理由の一つですが、それよりも読みかけの海外文学を読んでしまおうと思ったのが最大の理由です。

読んでいたのは『三美スーパースターズ 最後のファンクラブ』で、あと3分の1か4分の1くらい残っていたのを、本日一気に読了しました。

最後は爽やかな青空で終わるこの作品。青空って、見上げる人の気持ち次第でいろいろな表情を見せてくれるものです。そもそも青空を見上げるような余裕のない生き方をしている人のための作品だったような気もします。

だからなんですが、乃木坂46の「何度目の青空か?」が思い出される後半、そして読後感でした。騙されたと思って、このMVを見ながら本作を読んでみてください。あるいは本作を読んだ方、この乃木坂46のMVをご覧になってみてください。ただし、公式チャンネルでは、MVは既にショートバージョンしか公開されていないので、あたしが感じたものを同じように感じていただけるか、非常に心許ないですが……

閑話休題。

この『三美スーパースターズ 最後のファンクラブ』は韓国の作品です。このところ、あたしも韓国の作品を何作か読んでいるのですが、書店店頭を見てもちょっとした韓国文学ブームだと思います。いわゆる韓流ドラマや韓流映画の流れと重なるのか、それとは異なる動きなのか、そこまではわかりません。ただとにかく翻訳作品がつづていることは確かです。

そして韓国以外にも、香港や台湾、そして大陸中国の作品も陸続と出版されていて、ここへ来て、なにやら東アジア文学のムーブメントでも起きているような錯覚を覚えます。実際にブームが起きているのでしょうか? もちろん個人的には大歓迎です。

そして、あたしは次に『チェロと私と牧羊犬と』を読むつもりです。これは中国の作品です。

あたし、実はブックカバーを付けるという習慣がないのですが……

サキに、いや間違えた、先にご紹介したサキの特製ブックカバー、あたしもいただいたので付けてみました。

 

ビフォー、アフターのような写真ですが、既刊も含めた4冊にかけてみました。

実はあたし、このダイアリーで書いたことがあったかもしれませんが、ブックカバーでしません。本屋で本を買ったときに、「カバーをお付けしますか?」と書店員さんに聞かれても「結構です」と答えますし、「袋も要りません。そのままで構いません」と言うこともしばしばです。

ただ、そのままだと店内では万引きしたと誤解されかねないので、書店員さんはレシートを本に挟んでくれます。そして「店内ではレシートを挟んだままにしておいてください」と、まるで採血した後に「しばらく脱脂綿の上から軽く押さえていてください」と看護婦さんに言われるような感じです。

別に、書店のブックカバーを付けてもらわないのはお気に入りのマイブックカバーがあるから、というわけではありません。そもそもブックカバーをするという習慣がないのです。ですから、カバンに入れて通勤途中や営業回りの途次に読む文庫本や新書は、かなりボロボロになることもあります。まあ、文庫や新書はボロボロになる前に読み終わることが多いですが……

単行本は、営業回りの邪魔になるので自宅で読むことが多いですが、時には持ち歩いて読むこともあります。これも持ち歩くくらいなので比較的薄めの本ですから、やはり数日で読み終わりますので、そこまでボロボロにはならずに済んでいます。

人によっては、それくらいの汚れや痛みもイヤだという人もいるようですが、持って歩いて読む以上、そこは気にしません。本当に大切な本は自宅で丁寧に扱います。写真集やイラスト集のような美術系のものを持って歩き、常に電車の中で眺めているなんて、まずあたしはしませんから!

カバーをする人の中には、汚さないためではなく、どんな本を読んでいるか知られたくないから、という人も多いようですね。もしかすると、こっちの方が理由としては多いのでしょうか? あたしの場合、それが理解できません。

これは出版社の営業だからかも知れませんが、自分が気に入って読んでいる本、面白いと思って読んでいる本は、できるならより多くの人にも読んでもらいたいものです。そのためには、この本が面白いですよと伝えなければなりません。ブログなどでそういう感想を書くのも一つの方法ですが、それでは伝播にも限界があります。

なので、あたしは電車の中などで、できるだけタイトルなどがわかるようにカバーを掛けずに本を読むようにしているのです。子供が教科書などを座席に座った膝というか太腿の上に広げて読んでいることがありますが、あれでは表紙が見えませんからいけません。たとえ座っていても、本はできるだけ高く掲げるように持って、できるだけ多くの人に表紙が見えるように読みたいものです。

腕が疲れて下がってきたときには、この季節ならではの咳をする振りをして、本で口元を押さえるようにして、「エヘン」と咳払いをすれば顔の位置まで本を持ってきますから効果的です。

フェアをやる場所

勤務先からですと半蔵門線と田園都市線を乗り継ぎ、あざみ野で横浜市営地下鉄に乗り換え、センター北駅で降りると、アカデミア港北店という大きな本屋があります。そこでこんなフェアをやっていました。

別にこの店だけではなく、この時季、全国のあっちこっちの書店で同じフェアをやっているので、お近くの書店で見かけた方も多いと思います。

さて、このフェア、タイトルからわかるとおり、海外文学のフェアですから、多くの書店では文芸書コーナー、海外文学の棚の近くで実施しているところがほとんどだと思います。書店によってはフェア台なんてなくて、レジの近くとか入り口付近とか、とにかくスペースを確保できるところでやっているところもあるかもしれませんが、それはそれ、お店によって状況が異なりますので、なんとも言えません。

が、このアカデミア港北店は、このフェアを文芸書の近くと言えば近くではありますが、海外文学コーナーとは離れたところで展開しています。写真をよーくご覧いただければお気づきかも知れませんが、中心の背後にある柱の左右、文庫ばかりが並んでいるのがわかると思います。そうです、こちらのお店では文庫・新書コーナーの前で「はじめての海外文学フェア」を展開中なのです。

一見すると、「そこでいいの?」という気もしますが、このフェアには文庫からもアイテムが選ばれています。それになによりも「はじめての」というキャッチフレーズですから、より敷居も低く、文庫コーナーの前というのは、ターゲットとしては悪くないのではないでしょうか? これがコアな海外文学ファンを狙ったフェアなら海外文革の棚の近くでやるのでしょうが、「海外文学なんか読んだことない」という人に向けてのフェアであれば、文庫コーナーの前というのは実はよく考えられた場所ではないかと思います。

ちなみに、このフェアのお隣、写真でも右側に並んでいるのが写っていますが、夏から継続している韓国文学のフェアが絶好調なのだそうです。このところ韓国文学は面白い作品が目白押しで売れるのも十二分に納得ですが、これだけロングランをしていても売れ続けているとは驚きです。

でお、ということは、そこから流れて左側の海外文学にも目を向けてくれるお客様が確実にいるのではないでしょうか?

美麗島から世界へ

八重洲ブックセンター本店で行なわれたイベント「日台作家対話」へ行ってきました。登壇されたのは日本から江國香織さん、台湾からは巴代さん、呉明益さん、蔡素芬さんの三名、そして司会は白水紀子さん。なにやら、あたしの勤務先と縁のある名前も見えますね(笑)

会場には上掲のような冊子が配布されていて、今回来日されたお三方ももちろん載っています。ザッと作品紹介も載っているのですが、翻訳がまだまだ日本ではほとんど出ていないのが残念です。もう少し中国語を勉強して原書にチャレンジしましょうかね?

全体の流れは、江國さんがお三方の作品を読んだ感想をそれぞれ述べ、お三方からの意見を伺う前半、後半は逆にお三方が江國さんの作品をそれぞれ読まれての感想を述べ合う、そんな感じでした。短い時間に通訳を介し、なおかつ来日された作家が三名もいらっしゃるので、もっと話を聞きたかった、一時間半では短いよ、というのが来場者の感想ではないでしょうか?

でも三者三様、見た目からしてタイプの異なるお三方の話は面白く、白水さんがうまいことまとめながら進行していたので、あっという間に時間が過ぎました。作家に会うとその作品が読みたくなるというのはその通りですね。話を聞けば聞くほどお三方、そして江國さんの作品も読んでみたくなりました。

というわけで、翻訳が出ているものを八重洲ブックセンターで購入し、サインをいただきました。

 

巴代さんは『タマラカウ物語(上) 女巫ディーグワン』『タマラカウ物語(下) 戦士マテル』です。台湾の原住民の物語です。

 

蔡素芬さんは『明月』『オリーブの樹』で、これは三部作なので、たぶん近いうちに最後の一冊も刊行されるのでしょう。

呉明益さんは、前回の来日時に既にサインをもらっていたので、今回はパス。

 

そして、今まで読んだことがなかった江国香織さんは、呉明益さんが読んだという『なかなか暮れない夏の夕暮れ』をチョイス。

パク・ミンギュさんの作品のもとになっているものとか

洗濯物を干しているのではありません。これでも紀伊國屋書店新宿本店の文芸書コーナーです。晶文社の新刊『三美スーパースターズ 最後のファンクラブ』の特製Tシャツです。著者、パク・ミンギュさんの直筆サイン入りです。先週末のトークイベントで書いていただいたものです。

気づくと、読書芸人で『ピンポン』が取り上げられていたりと、いま韓国文学がちょっとしたブームです。

 

という話はひとまずおき、先週末のパク・ミンギュさんのトークイベントを軽く振り返ってみます。

パクさんは、デビュー作『三美スーパースターズ…』が日本で刊行されることになってとても嬉しいと話されていました。確かに、日本での翻訳の刊行順は韓国での出版順とはずいぶん異なりますからね……

野球をモチーフに韓国社会を活写した本作、どうして野球をテーマにしようとしたのかとの問いには、自分たちは丁度韓国のプロ野球に熱狂した世代だそうで、だから野球をテーマに書きたかったそうです。三美とヘテの2チームが候補として考えていて、後者では光州事件を題材に、面白くも悲しい物語を考えていたそうです。

しかし、そちらではなく三美をテーマに書くことにしたそうで、経済危機の時代、リストラの嵐が吹き荒れ、がむしゃらに働いてきた世代が一日にして職を失う時代を描くことにしたそうです。誠実で勤勉な世代のサラリーマンが国や会社を信じて働いていたのに、一通のメールでリストラされ転落する人生、当日パクさんが勤務していた会社の近所の公園に、そんなリストラされたサラリーマンたちが一日中たむろしていたそうです。その姿を見て、パクさんは一念発起、会社を辞めて作家活動に専念したそうです。

パクさんの子供時代、韓国はまだまだ開発途上国で、軍部独裁時代でした。現在では当然と思われているようなことも当然ではなく、そんな息苦しかった時代を語れる最後の世代が自分たちだ、とのこと。野蛮ではあったけど苛酷な競争はなく、貧しかったけれど皆が助け合っていた時代、そんな時代を描きたかったそうです。

人は苦しいときに、それに耐えられるように何かを発明するもので、当時の韓国人はロマンによって野蛮さに立ち向かっていた、70年代はロマンチックのある時代だった、とはパクさんの弁。

しかし、その後、世の中はよくなっていったけど(経済的には)、競争しないといけない時代になってしまい、ロマンも失われてしまった。学校でも生徒に順位を付けるようになり、軍事教練も行なわれるようになった。だから自分は学校をサボってばかりいたそうです。

とまあ、そんなところが本作、そしてパクさんの創作の原動力のようでした。

ポーランドBOOKフェア

紀伊國屋書店新宿本店で、ポーランドBOOKフェアが始まりました。2階文芸書売り場、お隣で「読書芸人」の選書フェアを展開中なので、そのついでにというと失礼かも知れませんが、こちらのフェアも熱心にご覧になっているお客様が多いように見受けられます。

あたしの勤務先の刊行物も数店選んでいただいておりまして、真ん中あたりに鎮座しています。

ポーランドって、ちょっと調べると、日本人でもそれなりに知った名称が出てくるはずですが、「ポーランドで思いつくものは?」といきなり聞かれると、咄嗟には言葉が出て来ない人も多いのではないでしょうか?

たぶん、ポーランドで日本人に一番知られているのはアウシュヴィッツではないかと思います。ただし、アウシュヴィッツとポーランドがどこまで結びついているのかは疑問で、アウシュヴィッツと言えばナチス、ヒトラーという連想が働きますから、かつてのあたしがそうだったように、アウシュヴィッツがドイツにあるものだと思い込んでいる日本人も多いかも知れませんね。

そんなポーランドに、こういう機会に触れてみるのもよいかと思います。

日韓の非対称が少しでも緩和されれば……

既にSNSでたくさんの写真と共に話題になっていますが、昨晩は神保町で韓国の作家パク・ミンギュさんのトークイベントでした。

いやー、実に面白いお話でした。パク・ミンギュさん、昨晩集まった方はパクさんのファン、作品のファンの方ばかりでしょうから、そもそもパクさんの写真などは事前に見たことがあったと思います。既にその写真からしてインパクトがありますが、いざご本人登場となると、やはりその風貌は抜群のインパクトです。

ただし、だからといって、風貌からイメージされるようなとんがった物腰でもなければ、エキセントリックな語り口でもなく、ご本人は至ってシャイ、訥々と語る姿、やや聞き取りにくいボソボソとした声が印象的でした。

集まりやすさを考慮しての19時スタートは理解できるとはいえ、トークが1時間では実にもったいないところでした。しかし会場からの質問にも丁寧に答えてくれて、実質1時間半ほどのトークタイムだったのでは? その後はサイン会。

来場者のほぼ全員が並ぶサイン会というのも滅多にないものですね。会場は100名弱の人数でしたから、サイン会も時間がかかりました。借りている会場の都合もあるので、急遽サインは一人一冊まで、為書きは省略というスタイルに。

にもかかわらず、パクさんは一人一人に丁寧に立ち上がってお辞儀をし、終わると握手をしてくださるサービスぶり。シャイだけど、一生懸命応えてくれようとしている姿に感動です。

昨晩のイベントは、当然パクさんの来日というスケジュールがありましたから、ずいぶん前から決まっていて、それに間に合わせるように晶文社から『三美スーパースターズ 最後のファンクラブ』という新刊も刊行されました。しかし、その前日、こんな偶然が重なるものかというタイミングで、テレビの人気番組「アメトーク!」でタレントの光浦靖子さんが『ピンポン』をお気に入りの本として番組内で熱く語ってくれていたのでした。もちろん『ピンポン』は注文殺到、重版中です。

 

そして遡ること2年前、3年前でしたでしょうか? 第一回日本翻訳大賞をやはりパクさんの『カステラ』が受賞していましたので、寄せては返す波のようにパク・ミンギュさんが注目される機会が訪れています。もちろん『亡き王女のためのパヴァーヌ』も根強い人気がある作品です。

 

聞くところによると、韓国で紹介される日本作家の作品の量を100とすると、日本で紹介される韓国の作品は10なんだそうです。反日だ嫌日だといろいろマスコミなどでは言われていますが、そんなに多くの日本文学を韓国の人が読んでいるというのは驚きです。その逆に日本人は……

海外文学を読むのはその国のこと、その国の人のことを知るよい方法だと言われますし、あたしもそう思いますが、隣同士の日韓にこれほどの非対称があるとは!

しかし、このところ気づいている人は気づいているようですが、書店店頭で韓国文学を見かけることが多くなってきました。一昔前は韓流ドラマのノベライズばかりだった棚やコーナーが、パク・ミンギュさんをはじめとした韓国の作家の方々の翻訳で埋まりつつある、そんな日が来るとは。それが韓国文学好きの方の感慨だそうです。

これまでずっと「海外文学は売れない、特にアジア文学は売れない」と言われてきましたし、確かにそれは事実でしたが、ここ数年に限って言えば、そうではない事実も積み上がってきています。アジア文学は売れるし、それ以上に面白いんだ、ということがもっともっと伝わればよいなあと思います。

ただ「アメトーク!」で光浦さんが紹介していたように、別に韓国文学だと意識する必要はないのかも知れません。そこにあるのは、ただ単に面白い小説、人に薦めたくなるような文学なのかも知れません。むしろ、アジア文学だとか、そういう風にこちらが肩肘張って刊行しているようではダメなのかも知れない、とも感じます。