帯を換えると雰囲気も変わる?

重版したと思ったら、あれよあれよという間に再びの重版となった『ジーザス・サン』が10年前に刊行されたときは、こんな帯が掛かっていました。

古川日出男さんにコメントをいただいていたのですね。懐かしいです。本書が、今年創刊10周年を迎えた海外文学のシリーズ《エクス・リブリス》の最初の一冊でした。

あれから、あっという間に10年、というのが正直な感想です。売れない売れないと言われる海外文学の中、なんとか10年続けてきて、それなりに読者も獲得でき、なによりも書店の方や海外文学ファンの中に確固たる地位を築けたのではないかと、ささやかに自負しております。

ただ、何度か書きましたが、この『ジーザス・サン』はこの数年品切れになっていまして、二年前に著者のデニス・ジョンソンが亡くなったこともあり、ジワジワと需要が高まっていたのも感じていました。

しかし、なかなか重版に踏み切るタイミングをつ邦訳刊行、そしてシリーズの10周年というタイミングを捉えて重版をしたのです。そしてオビも新しくしたのが2枚目の写真です。こんどは柴崎友香さんにコメントをいただきました。

新刊に関するちょっとした……

本日、見本出しをした新刊について少々補足を……

まずはこちら。昨年刊行した『スタート!ドイツ語A1』の続きにあたる『スタート!ドイツ語A2』です。「A1」「A2」は、それぞれ「えいいち」「えいに」と呼びます。

ヨーロッパで作られた言語教育の共通基準(「ヨーロッパ言語共通参照枠」と言うのだそうです)に基づいた本邦初のドイツ語教材です。

「えいいち」が、より初歩の段階になり、今回の「えいに」はその次のレベルとなります。《「えいいち」と「えいじ」の兄弟》と思って親しんでいただければ幸いです。

ただし、兄弟と考えると、「えいいち」が兄、「えいじ(えいに?)」が弟になりますが、教材のグレードとしては「えいいち」の方が下になるんですよね。ちっちゃいお兄ちゃんと大きな弟という感じでしょうか?

続きましては、フランス語。

長らく親しまれたきました『15日間フランス文法おさらい帳』が大いにグレードアップ、『15日間フランス文法おさらい帳[改訂版]』として再デビューです。

旧版に比べ、「覚えておきたい表現100問テスト」を増補しています。初級文法は確実に身につけるための一冊を是非どうぞ!

今回はパウル・クレー

まだ公式サイトに画像がアップされていないようなので、フライングでご紹介します。

GW明けの配本予定、残雪の『カッコウが鳴くあの一瞬』です。お隣はベストセラー、既刊の『黄泥街』です。

『黄泥街』の装画はエゴン・シーレの「死せる街Ⅲ」でしたが、『カッコウが鳴くあの一瞬』はパウル・クレーの「黄色い鳥のいる風景」です。『黄泥街』とは異なり、『カッコウが…』は短篇集になりますので、残雪の別の一面が見られると思います。巻末には訳者・近藤直子さんの「残雪-夜の語り手」を特別収録しております。

ちなみに、残雪は『蒼老たる浮雲』もこの夏には刊行予定です。どうぞお楽しみに!

店頭に並ぶのはもう少し先になりますが……

今年の《書物復権》です。あたしの勤務先の分だけですが……

各社の復刊書籍が書店の店頭に並ぶのは、たぶん5月の半ば過ぎからになると思いますが、本自体は出来上がってきました。

実際にご覧いただけるまで、いましばらくお待ちください。

ニュースから興味を持った方へ

スリランカのテロのニュースを見ていたら、聞き覚えのある名前が報じられていました。

バグダディ

国際的なテロ組織のリーダーですね。

 

バグダディっていったいどんな人なのか、と思われた方には『ブラック・フラッグス(上)』『ブラック・フラッグス(下)』がお薦めです。ピュリツァー賞住所の傑作ノンフィクションです。

赤と黒

タイトルは、別にスタンダールを意識したわけではありません。いや、まるっきり意識していないと言ったら嘘になりますね。

ただ、こんな本が出ているのに気づきましたので……。

原書房の『赤の歴史文化図鑑』です。

著者はミシェル・パストゥロー、どこかで聞いたことのある名前ですが、おわかりになりますでしょうか。

はい、あたしの勤務先から『ピエールくんは黒がすき!』という本を出している、フランスの色彩研究の第一人者です。

前者はかなり専門的な書籍のようですが、後者は子供向けの絵本です。読み聞かせにもってこいの内容になっています。

ですから、書店店頭では全く異なるコーナーに置かれているでしょうが、著者も同じで、色彩に注目した書籍として一緒に並べてみるのは如何でしょう? もちろん、お値段も両書ではかなり異なりますが……(汗)

ちなみに、同著者には『ヨーロッパ中世象徴史』という一冊も刊行されています。こちらもお値段の張る、かなり専門的な書籍ですが是非手に取ってみてください。

この方は《謎解き》三兄弟のいとこなのか?

少し前に中級フランス語の《謎解き》三兄弟をご紹介しましたが、「謎を解く」がもう一つ、否、もう一人いらっしゃいました。

新刊の『ピエロ・デッラ・フランチェスカ《キリストの鞭打ち》の謎を解く』です。

さすがに語学書ではないので、この子を喰わせて四兄弟とは呼べません。うーん、どういう関係と言ったらよいでしょう? 親子でもないし、やはりいとこ、遠い親戚、というくらいでしょうか?

いずれにせよ、いずれもよろしくお願いします。

あと、言うまでもないことかもしれませんが、『キリストの鞭打ち』は2人いるのではありません。左側が外套(函)、本人(中味)が右側です。


デビュー小説、刊行!

スチュアート・ダイベックの新刊『路地裏の子供たち』は本日が見本出しでした。

装丁はご覧のような感じ。夏に向かうこの季節に雪景色のイラストです。でもノスタルジックな雰囲気があって、イラストはとても気に入っています。

いま「新刊」と書きましたが、原書はダイベックの初めての短篇集ですから、決して最近の作品ではありません。しかし、だからこそファンが邦訳を待ちに待っていた作品でもあります。

帯をご覧いただくとわかりますが、今回の日本語版のためにダイベックによるエッセイ「『路地裏の子供たち』を書いたころ」が収録されています。

翻訳はもちろん柴田元幸さん。短篇集なので、興味を覚えたタイトルから読んでみてください。

ちなみにタイトルを挙げますと、「パラツキーマン」「猫女」「血のスープ」「近所の酔っ払い」「バドハーディンの見たもの」「長い思い」「通夜」「ザワークラウトスープ」「慈善」「ホラームービー」「見習い」の11篇が収録されています。

都市で農業はやはりブーム?

土曜日の日本経済新聞の一面に、こんな記事が載っていました。

都会で農業をやろう、ということですね。確かにこの数年、行政主導の市民農園だけでなく、企業が手がけるレンタル農園なども流行っているようです。

となると『シティ・ファーマー 世界の都市で始まる食料自給革命』です。この手の動きに関心のある方にとっては必備、必読の文献だと思いますので、この機会に是非どうぞ。

三兄弟? 三姉妹?

今日は『中級フランス語 冠詞の謎を解く』の見本出しでした。来週後半には書店店頭に並び始めるのではないでしょうか?

これで「謎を解く」の3点も出揃い、「中級フランス語」シリーズは6点となったわけです。

個人的には「文法三姉妹」「謎解き三兄弟」と読んでみたのですが、如何でしょう? それとも六人兄弟と言ったら「おそ松くん」でしょうか? あたしが子供のころだとウルトラマンも6兄弟くらいだったような記憶が……