いつの時代も人を動かすには金がかかる?

この記事の閲覧にはパスワードが必要です。閲覧希望の方は「ナンシーへの伝言」からどうぞ。
ただしお会いしたことのない方、存じ上げない方は、お断わりいたしますのでご了承ください。



2018年7月12日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

持っていたり、いなかったり……

中公新書ラクレの『中国の世界遺産を旅する』を読みました。ほとんどの世界遺産へ行ったことがないので、紙上で旅行気分を味わいました。

あえて、故宮などすぐに行けそうなところは省いていましたが、孔子の故郷を扱ったところで取り上げていた『聖蹟図』、あたし、持っていたと思っていたのですが、わが家の書架を漁ってみましたが、見つかったのはこれだけでした。

『孔子画伝』です。1991年に集英社から刊行されたものです。主要な図柄はすべて収録されていますから、まずはこれでよいのでしょうが、現在は品切れの本ですよね?

また始皇帝陵の章では、西安郊外の陽陵について触れていましたが、実はあたし、2002年に家族(母と妹と三人)で北京・西安・上海と巡った時に、咸陽空港から西安市街へ行く途中で寄りました。まだオープン間もないのか、まだまだこれからという感じの博物館で、マイクロバス似同乗していた他の日本人旅行客は退屈そうにしていました。

が、あたしからすれば、漢の景帝の陵墓というだけで若干の興奮は抑えられない状態でした。というわけでその博物館の売店で買ったのが下の写真の図録です。

そこそこ厚い図録です。カラー図版も豊富で300元でした。当時のレートでもそれなりに高価ですが、今となっては買っておいてよかったと思います。とにかく中国へ行った時は本をよく買っていたわけですが、それは日本でも変わりないですね。

2018年6月12日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

日本も中国も似たり寄ったり?

昨日の朝日新聞夕刊には、もう一つ気になる記事が載っていました。

中国当局から産経新聞の記者にだけビザが発給されなかったというニュースです。中国が産経排除というのは昔から聞く話ではありますが、こういう団体での取材申し込みでも意外と細かくチェックしているのですね。まあ、取材対象がチベットだから、余計に神経質になっているのだと思います。

中国での取材の困難さは多くの特派員経験者の方が書いていますが、あたしの勤務先からも『中国 消し去られた記録 北京特派員が見た大国の闇』というのを出しております。ご興味がおありの方でまだご存じないようでしたら是非どうぞ。

それにしても、こういうニュースを見て「中国ってひどい国だ」と怒る人も多いと思いますが、現在の日本の安倍政権・自民党もお気に入りのメディアにだけ情報を流し、気に入らない社には露骨に嫌悪感を顔に出す応対をしていますよね。あたしから見ると似たり寄ったりだなあと思うのですが、如何でしょう?

2018年6月10日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

今日が六・四だから?

午後から外回りです。

湿度が低めなのでからっとした暑さです、と朝の天気予報で言って通り、確かにダラダラとした汗はかきませんでしたね。嬉しいです。

ところで、今日の外祖回り、なんか知りませんが、中国関係の書籍がやたらと目に飛び込んできました。

まずは『水滸伝に学ぶ組織のオキテ』、平凡社新書です。「ビジネスに活かす孫子」的な本なのでしょうか? それとも中国史好きが読んで面白い内容なのでしょうか? 目次をパラパラ眺めた限りでは、ちょっとつかめませんでした。

 

続きましては『辺境の思想 日本と香港から考える』で、隣に『辺境中国 新疆、チベット、雲南、東北部を行く』が並んでいたりしてました(汗)。確かに「辺境」という言葉は共通していますが、目次を見る限り、全く異なる本ですね。しかし、どちらも中国を見つめる視点は面白いかも知れません。

そして『新訳 金瓶梅』の上巻。全3巻になるようですね。

そして最後はやはり『八九六四 「天安門事件」は再び起きるか』が目に飛び込んできます。副題に「「天安門事件」は再び起きるか」とありますが、ほとんどこの事件を知らない若者が立ち上がるとしたら何がきっかけになるのでしょう? 非常に興味があります。

2018年6月4日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

むしろ歴史ノンフィクション?

この記事の閲覧にはパスワードが必要です。閲覧希望の方は「ナンシーへの伝言」からどうぞ。
ただしお会いしたことのない方、存じ上げない方は、お断わりいたしますのでご了承ください。



2018年5月26日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

神保町に来ないと?

先程、神保町にオープンした新しい書店のことを書きましたが、併せて学生が本を買わないということも書きました。

で、思い出したのですが、あたしが学生のころ、と言いますか、大学一年生になった当時は、最初の週末に先輩が神保町の中国関係の書店を案内してくれるイベントがありました。実際のところ、参加する新入生は10名前後だったと思いますし、誰もが参加しなければならない必須の行事というわけではありませんでした。

翌年からは、こんどは自分たちが新入生を案内する側に回りますが、あたしが4年生のころには、もうそんな行事も参加する新入生はほとんどいなくて、大学院のころや社会人になったころには、神保町巡りは行なわれなくなっていたと思います。

意欲ある新入生が減ったのもあるでしょうが、上級生にしても、そういった学外の時間も一緒に過ごすような関係を敬遠するタイプが多くなってきた時代なのだと思います。サークル参加者が集めにくくなってきたのも、この頃からだと思います。

さて、あたしが学生時代の神保町書店巡りは、まずJRまたは都営三田線の水道橋で降り、すぐ近くの中華書店に寄るところからスタートしました。その後、白山通りを神保町交差点に向けて南下する途中に海風書店という台湾系の書店がありました。そして神保町交差点の近くには燎原書店があり、靖国通りを渡ると内山書店と東方書店が斜めに向き合うようにありました。靖国通りを九段下の方に向かうと専修大交差点の手前に山本書店があり、逆方向、神田駅の方へ向かって南へ折れると、亜東書店があり、このくらいが輸入書籍を扱っている本屋でした。

中国文学や中国思想の専攻がある大学はそれなりの数に上ると思いますが、やはり原書が手に入りやすいという意味では、これだけ専門書店が集まっている東京は恵まれた環境だったと思います。地方の人はどうしていたのでしょう? またこれに加えて、江戸期の漢籍や漢文などを中心に扱う古書店も何軒かありましたから、あたしなど、授業の合間に定期券もあり、白山駅から神保町はすぐに行けるので、しょっちゅうぶらついていたものです。

で、大学4年生の時と大学院修士二年間はあたし自身が東方書店でバイトをしていたのですが(店舗ではなく他の部署です)、お店に行くとよく「最近は全然学生っぽいお客さんがいないよ」と言われました。あたしが学生のころ、つまりバイトではなくお客として東方書店を利用していたころは、あたしのようにしょっちゅう通っていた学生もたくさんいましたが、少なくとも年度初めには指定されたテキスト(論語や史記の原書などなど)を買いに来る学生で賑わっていたそうです。

それが、あたしがバイトをしていたころには春先も集団で原書を買いに来たりする学生をほとんど見かけなくなっていたそうです。時には「先生方は市販の教材を使っていないの?」とお店の人に聞かれることもありました。あまりにも学生が買いに来ないので、先生がプリントをコピーして教材にしているのではないかと思ったようです。

と、そんな時代から数えると、もう30年弱の時間が経っています。学生が本を読まない、本を買わないというのは昭和の時代から現われていた現象だったというのがわかります。学問ですから、本を買えばよいというものでもありませんが、最低限必要な書籍は手元に置いていないと話にならないという常識が常識ではなくなったのが、昭和から平成に変わるころだったようです。

2018年5月6日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

「大系」の次は「講座」?

先程、自宅に所持している中国古典関連の「大系」をご紹介したついでに、こんどは「講座」本を。

まずは左が「講座東洋思想」、右が「中国文化叢書」です。それぞれ東京大学出版会、大修館書店から出ていました。

東洋思想を謳う講座は他にもありまして、上の写真は「岩波講座東洋思想」、名前のとおり岩波書店から出ていました。

 

岩波書店からはさらに上掲左の「原典中国現代史」という講座本も出ています。これは現代史のさまざまな文献の現代語訳を集めたシリーズで、もともとは「原典中国近代思想史」というシリーズがあったのですが、それの発展的新装版という位置づけなのだと思います。上掲右の写真がその「原典中国近代思想史」で、函入りの本でした。

岩波書店では、他にも「岩波講座現代中国」が刊行されていました。こういった講座本、古書の場合は全巻セットで売られていることが多いですが、新刊の場合は一回買い逃すとなかなか後が続くなるものです。やはり毎月なり隔月なり、出たときに買っておかないと歯抜けになりがちです。

ところで、上の「原典中国現代史」の写真の一番右に写っている『中山優選集』に注目された方はいるでしょうか? いや、そもそも中山優を知らない人の方が多いですよね? ググってもたぶん出て来ない、あるいは同名異人がヒットするだけだと思います。

この中山優については、たとえば松岡正剛さんの文章で『虹色のトロツキー』によく出てくる満洲建国大学の教師だとサラッと書かれていますが、そんな時代の人です。戦後は亜細亜大学で教鞭を執っていた時期もあり、亜細亜大学の図書館には「中山文庫」という「故中山優(なかやままさる)元亜細亜大学教授が満州建国大学教授時代に収集された図書」のコレクションが所蔵されています。

2018年5月3日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

「大系」いろいろ

「新釈漢文大系」が完結したことが素晴らしいと書きましたが、確かに長い年月かけて完結させることの素晴らしさもありますが、完結したときに既刊がすべて揃うということが、それ以上に素晴らしいと感じます。だって、自戒をこめて書きますが、たいていのシリーズものって、完結したときには既刊が歯抜けになっていることがしばしばですから。

そんなシリーズ、大系ですが、この機会にわが家の書架を見渡してみましたところ、「新釈漢文大系」は先に触れたように『史記』を数冊所持しているだけですが、以下のような大系を所持しておりました。

平凡社の「中国古典文学大系」全60巻です。神田神保町の古書店で購入しました。たぶんどこかの図書室の処分品だったと記憶しています。誰も借りたことがなかったのか、月報も入っていて、とてもきれいな状態で売られていました。

続いては冨山房の「漢文大系」全22巻。これも神保町の古書店で買ったものですが、かなりボロボロです。現在も冨山房から函入り、索引付の版が刊行されていますね。この大系は本文に返り点や送り仮名が付いている程度で、読み下し文も現代語訳も付いていませんが、中国古典専攻であれば、これで十分でした。

こちらは「国譯漢文大成」です。経史子部と文学部があって、それぞれに正編と続編がありますが、あたしが持っているのは正編の経史子部、20巻のみです。これも「漢文大系」と似ていて、読み下し文しかありません。が、当時の一流の学者による典雅な訓読文が非常に勉強になりました。

最後が、「四書註釋全書」全13巻です。これももちろん神保町の古書店で購入しましたが、いま考えても、個人で所蔵するようなものではないような気がします(汗)。当時はこういう日本の漢学者の業績にも興味が向いていたのだと思います。できれば同じ編者による「儒林叢書」も欲しかったと思っていた時期のことです。

2018年5月3日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

「新釈漢文大系」、祝!全巻完結

明治書院の「新釈漢文大系」が全巻完結になりました。全120巻、刊行開始が昭和35年ですから、すごいものです。長い年月弛まず作り続けるということが、昨今の出版環境を考えるとどれほど大変なことか、ただただ畏敬の念を覚えます。

 

上掲のように、新宿の紀伊國屋書店3階人文書コーナーでは全巻完結のフェアをやっていました。これだけ並べているのは壮観です、図書館に来たような気がします。恐らくこうして全巻並べている書店など全国に数えるほどしかないのではないでしょうか? 写真を撮らせていただいて、ついでにパンフレットももらってきました。

あたしもこの大系には学生時代にお世話になりました。この種の中国古典の大系・シリーズについて、少し前に書きましたが、学生のころは完結していなかったので、「早く出ないかな」と首を長くして待っていた古典がいくつもありました。懐かしい想い出です。

上の写真はわが家の書架の一部。ご覧のように『史記』だけは数巻持っています。やはり学生時代に史記の時代を専攻していたので必要資料として買い求めたわけです。欠けているのは、学生時代にはまだ発売になっていなかったからです。この機会に欠けている巻を買い足そうかしら?

右の方には筑摩書房から出ていた『漢書』も並んでいますが、なかなかよい眺めです。この『漢書』はその後「ちくま学芸文庫」に収録されたのではなかったかと思いますが、それももちろん持っています。

で、話を明治書院に戻しますと、『研究資料漢文学』なんていうシリーズを持っています。こちらはその後「新装版」が出たようですが、あたしが所持しているのは最初の版です。

なんで買っていたのでしょう?

当時は高校の漢文の教師になろうと考えていたのでしょうか? いや、あたしは高校だろうと中学だろうと、教員免許を持っていませんし、学生時代も教職課程は履修しなかったので、そんな可能性は全くなかったはずです。やはり、自分の漢文力を高めるための資料として購入したとしか思えません。ただ、図版や資料がなかなか面白かった印象を持っています。

2018年5月3日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

多民族ではあっても多文化ではない

この記事の閲覧にはパスワードが必要です。閲覧希望の方は「ナンシーへの伝言」からどうぞ。
ただしお会いしたことのない方、存じ上げない方は、お断わりいたしますのでご了承ください。



2018年4月21日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー