文字と図像のコラボなんて如何?

出版傾向が似ているのか似ていないのか、にわかにはわかりませんが、営業部員同士はそれなりに親しい創元社。その創元社の出版物とこんなコラボは如何でしょうか? 二組、考えてみました。

 

まずは『100の傑作で読むギリシア神話の世界 名画と彫刻でたどる』と『ギリシア神話シンボル事典』というペア。

 

もう一つは『100の傑作で読む新約聖書ものがたり 名画と彫刻でたどる』と『キリスト教シンボル事典』のペアです。

いずれも前者が創元社、後者が文庫クセジュです。創元社のはタイトルにもあるとおり絵画で視覚的に見せるものです。一方の文庫クセジュは、シンボルというタイトルにもかかわらず、すべて文字で説明するというもの。なまじ図像を出してしまうとイメージが固定されてしまうからという考えに基づく二点です。

こういう組み合わせで、あえて並べてみるというのも面白いのではないでしょうか?

「国体」と言っても国民体育大会のことではありません

国体論 菊と星条旗』が売れているようです。

 

同書を核としたフェアが、新宿の紀伊国屋書店で行なわれていました。そこに置いてあったチラシ(小冊子?)が上の写真です。同書の著者、白井氏が同書執筆にあたって参照した書籍をリストアップしています。

そのチラシには上の写真のように、白井氏のあいさつと言いますか、フェアにあたって、本書を執筆するにあたって、という感じの文章が載っています。平成の三十年は失われた三十年なのでしょうか? いろいろ考えさせるテーマです。

このフェアに間に合わないわけですから白井氏の執筆にも間に合わなかったのですが、近々、あたしの勤務先から『丸山眞男と戦後日本の国体』という新刊が発売になります。

国体に関する議論、このところ大盛り上がりとまでは言えないかもしれませんが、諸々の書籍を読んでいると散見されるのが目に留まります。静かなブームが起きているのでしょうか? 本書の刊行が、そんな国体論に一石を投じることになるのでしょうか?