授賞式ではなく贈賞式と呼ぶのですね

本日の朝日新聞夕刊です。

読売文学賞の贈賞式のことが載っていました。

既に発表されているように、あたしの勤務先から出ている『評伝 鶴屋南北』が研究・翻訳賞を受賞していまして、記事中の写真は同書の著者、古井戸秀夫さんです。

「買うに高価、読むに大変」というのは最高の褒め言葉だと思います。あまりにも高額なので、本屋で並んでいるところを見ることはないと思いますが、図書館などに架蔵されていたら、是非手に取ってみてください。

ことたび千葉?

かつて、あたしの勤務先から《ことたび》という語学書のシリーズが出ていたのをご存じでしょうか? 2002年頃の刊行物です。ラインナップは右の写真のとおりです。

《ことたび》とは「ことばを持って旅に出よう」の略で、旅行会話に特化した語学書です。会話書というと、こちらが質問して向こうが答えるタイプが主流ですが、語学の初心者に相手の答えを聞き取るのは至難の業です。そこで《ことたび》ではこちらからの発信をメインにして、返ってくる答えも簡単なもので済むような質問文を用意しました。

装丁もご覧のように目を惹く写真を帯に大きく使ったもので、判型も当時流行していた《地球の歩き方》シリーズに揃えています。もう10年以上も前の刊行物ですから在庫が残っているのはタイとフィリピノくらい。十二分に役目を果たしたというところでしょうか。

そんな《ことたび》なんですが、最近になってJRの駅構内でこの文字を見かけるようになりました。なんとJRの千葉支社が「コトたび」をキャッチウレーズにキャンペーンを展開しているのです。

「房総トコトコ、たびたび体験」というのがテーマのようで、これを略して「コトたび」というようです。「食べるコト」「体験するコト」「見る安らぐコト」「のって楽しむコト」を柱とした、房総半島観光のようです。

関東地区では、この時季になると房総半島南部の菜の花がニュースなどで紹介され、温暖房総半島から春の訪れが届きました、といったアナウンスがなされます。一足早い春を感じられるのが房総半島というイメージです。

台湾と大陸の記事が背中合わせになっていた!

今朝の朝日新聞です。

いよいよ日本にオープンする、台湾の誠品書店に関する記事が載っていました。「いよいよ」と書きましたが、オープンは秋なのでまだずいぶんと先な気もしますが……

記事を読む限り、誠品書店というのは日本でも最近流行りの提案型セレクトショップのような書店だと思うのですが、ただ日本の場合は小規模なお店が多いのに対し、誠品書店は非常に大きな、それこそジュンク堂書店のような規模でそれをやっているところが特徴なのでしょうか? いずれにせよ、日本進出が吉と出るか凶と出るか、楽しみではあります。

そんな今朝の朝日新聞ですが、上掲の台湾の書店に関する記事が載っていたページをめくると、次のページに現われたのは大陸中国の話題。

習近平体制も曲がり角、剣が峰に立っているのですかね? 危なっかしいからますます強硬な姿勢が目立つようになってくるかもしれません。嫌中派の人なら習近平体制が倒れて中国の台頭がストップするのを歓迎するのでしょうが、お隣の大国の政情が不安になることは日本にとってよいことではないと思いますので、日本政府の対応が気になるところです。

とはいえ、いまの日本政府に本当に中国のことを理解できている人材がどれほどいるのか、中国のことより日本のことの方が不安を掻き立てられてしまいます。

2019年2月27日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー