格差が新たに生まれているのかしら?

朝日新聞に載っていたこんな記事。

児童書が売れているそうです。いわゆる昔ながらの絵本とか、そういうものではないようですね。このジャンル、あたしの勤務先は出していませんが、他社の人に聞くと、昔からのロングセラーが強くて、なかなか新しいヒット作を出すのが難しいそうです。にもかかわらず、こういう記事が出るわけですから、各社手を変え品を変えて努力しているのですね。

子供のころから読書の習慣が身につけば、小学校中学校の朝読、そして大人になっても本を読む習慣が持続されるのではないか、そんな期待もあります。読書する習慣のある子供は読解力などに優れ、従って勉強も出来る子に育つ、と言われますから、親としては切実な問題なのでしょう。子供のいないあたしにはわかりませんが……(汗)

記事では、教育熱心な親が子供のためにはお金をかけていると分析しているようですが、そうなると金をかけられない低所得の家庭の子供との格差が生まれてこないでしょうか? 学校の図書予算も潤沢とは言えないわけですから、自宅日本が潤沢にある子供とそうでない子供、本を買ってくれる親や祖父母がいる子供とそうではない子供。家庭環境によって火なり異なりそうです。そもそも、親に本を読む習慣がないと、本を買ってやろうとか、本を読ませようという発想も出て来ないですよね。

うーん、こんなところから子供の格差が新たに生まれてきそうで、手放しで喜べる記事でもないような気がします。

とはいえ、出版界としては、なんであれ本が売れるのはよいことです。ただし、他があまりにも売れていないので、ちょっと売れただけの児童書が上位にランキングされたのだとしたら、それはそれで深刻な話ですが。

ちなみに、妹夫婦はあまり本を読むようなタイプではなさそうなので、甥っ子姪っ子にはあたしがしばしば本を買ってやっています。家に、身近に本がある環境って、やはり大事だと思いますから。