なぜ本郷なのでしょうか?

秋田犬』読了。

秋田犬と言えばハチ公ですよね? なので、本書でも話題の中心にはハチ公をめぐる物語があります。ハチ公については多少は知っていましたが、巷間で信じられている忠犬物語と、実際のハチの生涯がここまで異なるとは知りませんでした。

そのハチですが、過日、東京大学構内に銅像が建てられたというニュースがありました。飼い主の上野教授にじゃれる姿を模した銅像だそうです。しかし、本書を読む限り、上野教授は駒場の東大に通っていたようで、自宅も比較的近所だったそうです。となると、今回建てられた銅像が、確かに上野教授が農学部の先生だったとはいえ、本郷のキャンパスに建てられたのは如何なものでしょうか、と思います。少なくとも本書のハチ公物語の部分を読む限り、本郷キャンパスは全く登場しませんので。

閑話休題。

それにしても日本犬ってやはりいいですね。ハチ公などがブームになった当時の国粋主義的な流れは問題ですが、やはりピンと立った耳、クルッとまるまった尻尾、とても愛らしいです。

上の写真は、わが家の玄関です。干支の置物を飾っていますが、この犬もその形状から日本犬ですよね? そして、やはり犬って家の中で買うものではなく、できるなら庭で放し飼いが好ましいものだと、改めて思った次第です。

しかし、昨今の日本の住宅事情や、小型の室内犬がもてはやされる風潮からすると、いずれ日本から秋田犬は絶滅してしまうのでしょうか?