現在の問題として

本日の朝日新聞読書欄に『コンドルセと〈光〉の世紀』の著者、永見さんが登場しています。

 

申し訳ないことに、コンドルセって、この企画があって初めて知りました。一般の方はどうなのでしょう? 例えば高校の世界史の教科書、フランス革命の項目で、ルイ16世やマリー・アントワネット、ロベスピエールなどは出てくると思いますが、コンドルセの名前も出ているのでしょうか?

勤務先でフランス語やフランス文学などを専攻していた者に聞くと、フランスでは彼の著作まで読んでいる人は少ないだろうけど名前は知られている、とのことです。フランス人には必須の人名なのでしょう。

先日も読売新聞で紹介されましたが、本書の紹介記事を読めば読むほど、人間とは間違いを犯すものであるということが痛感されます。そして、コンドルセのようにどうしたらそれを最小限に防げるかを常に考えることが大事なのだと思います。声高には主張していないようですが、日本の今の政治家にも是非読んでいただきたい一冊です。