やんごとなき

今朝の朝日新聞のテレビ欄。

エリザベス女王関連の番組が放送されるようです。そうすると思い出されるのが『やんごとなき読者』という小説です。この「やんごとなき読者」というのは、もちろん女王その人です。

とにかく抱腹絶倒な小説ですが、本好きであれば是非読んでいただきたい作品です。

イギリスの人気劇作家・脚本家によるベストセラー小説。主人公は現女王エリザベス二世。それまで本にはほとんど興味がなかったのに、ある日飼い犬が縁で、すっかり読書の面白さにはまってしまう。カンニングする学生のように公務中に本を読みふけるわ、誰彼かまわず「最近どんな本を読んでいますか」と聞いてはお薦め本を押しつけるわで、側近も閣僚も大慌て。読書によって想像力が豊かになった女王は、初めて他人の気持ちを思いやるようになるものの、周囲には理解されず、逆に読書に対してさまざまな妨害工作をされてしまう。孤独の中で女王は、公人としてではなくひとりの人間としての、己が人生の意味について考えるようになっていたのだが、王宮中に、「陛下はアルツハイマーかもしれない」という噂が広まっていき……。本好きなら、読むことと書くことの本質を鋭く考察した台詞や思索の数々にうなずかされる部分も多い。実在の女王が主人公という大胆な設定で、ひとりの人間が読書によって成長し、ついには80歳にして新たな生き甲斐を発見していく姿を描いた、感動の一冊。

上掲は、ウェブページにある内容紹介ですが、海外小説なんていうことを気にせず、予備知識なしでもスイスイ読んでいけますので!