以前も似たような企画がありましたよね?

昨日の朝日新聞夕刊。

文庫本にカバーを掛け、タイトルも著者もわからないようにして、ただし、帯だけはその上から掛けてどんな本なのかはわかるようにして売る、そんな企画です。

文庫本のこういった企画、以前からありましたよね。こういうので売れるわけですから、買う方はちょっとしたゲーム感覚なのかも知れません。

ただ、出版社側からすると、これまで以上に帯のキャッチ、ジャックに気を遣わないとならなくなります。まあ、そもそも帯の惹句が不出来なものはこのフェアの選書からも漏れているのでしょうけど……

でも、何よりも肝心なのは、「ここの書店の人が選んだ本なのだから、どれを引いてもハズレはないはず」というお客様からの信頼があってのことだと思います。さわや書店が地元で培ってきた財産なんでしょう。

しかし、どうなんでしょう?

いまの読者の方って、こういう仕掛けを作らないと本を選べないのでしょうか? 自分で帯の惹句や装丁、目次やあとがき、最初の数ページでも読んでみて、自分で判断するってことできないのでしょうかね?

いずれにせよ、文庫なんて出しておらず、軒並み数千円するような本ばかり出しているあたしの勤務先では無理な企画ですが……