小説と科学?

自転車泥棒』の訳者あとがきで、呉明益さんの小説とその世界観をさまざまな展示で表現した「呉明益小説科遊展」というイベントが台湾の高雄で行なわれたとありました。

同書には、台湾の自転車マニアであれば垂涎の的である自転車が登場しますし、蝶の羽を使った作品など、台湾の近現代の歴史のひとこまが垣間見えるモチーフに事欠きません。それらの実物を展示して、作品世界をより深く知ってもらうという試み、ちょっと、いや、非常に気になります。

これだけのグッズを並べるとなると、大型の書店でもちょっと難しいですね。やや広いフェア・イベントスペースを備えた書店であれば可能かも知れませんが、こういうフェア展開が日本でももっと多くなれば面白いのに、と感じました。