地味に二つほど……

今朝の朝日新聞の読書欄。あたしの勤務先の本が二点ほど紹介されていました。

 

まずは文庫クセジュの『レジリエンス』です。恥ずかしながら、本書を刊行するまで「レジリエンス」という言葉、知りませんでした。もともとは物理など科学用語だったようですね。それが心理学などに使われるようになったようです。

「折れない心」とか、そういう意味のようです。まあ、あたしには関係ない言葉ですね(笑)。それにしても、科学用語としてはわかりませんが、自己啓発とか心理学などのコーナーへ行くと、この「レジリエンス」を冠した本がずいぶんとたくさん出ているのに驚きます。いま流行りの言葉なのでしょう。

 

続きましては『アブサンの文化史』です。決して水島新司のコミックの関連書ではありません。飲み物としてのアブサンの本です。名前は聞くけどどんなものかよく知らない、という人は多いと思います。そして実はアブサンに関する本って日本ではほぼ皆無な状態。本書は図版も豊富ですので、そんなアブサンに興味をお持ちの方にピッタリですし、西洋文化史に関心をお持ちの方にもお薦めです。

 

最後に、同じ紙面で、これは他社のものですが、『洞窟ばか』という本が紹介されていました。洞窟探検って欧米ではケービングとしてかなりメジャーなスポーツのようです(スポーツと呼んでよいのかわかりませんが)。欧米の映画などでは、仲間どうして洞窟探検に出かけ、そこで閉じ込められて恐怖の体験をするとか、決死の脱出劇を試みるとか、そういった設定のものがしばしば見られますが、それはケービングが一般的であるという背景があるからのようです。

そんな洞窟探検、文庫クセジュに『洞窟探検入門』という一冊がありますので、是非ご一緒に! ちなみに「洞窟探検」は「探険」がよいのか、「探検」の方がよいのか……