夏までにガイブン12冊読破?

春のフェア企画として、このところ「《エクス・リブリス》で挑戦! 海外短篇小説フェア」をご案内しております。

「海外文学は苦手」という人は多く、「日本人作家のなら読むんだけど…」という声をよく聞きます。そんな読まず嫌いの人に少しでもガイブンを手に取ってもらいたい、そういう思いで企画したフェアです。

ガイブンの苦手ポイントとしては、「情景がイメージできない」「登場人物の名前が覚えられない」「とにかく長い」というのがあります。それは確かにその通りですが、読んでいるうちに、だんだんとガイブン読みのコツというものが養われてくるのも事実です。人名で言えば、男か女かわからないときもあります。特に欧米の作品ですと、バイセクシャルな登場人物もいますし、同性愛もしばしば登場するので、こっちが男だからあっちは女という風にはいかないこともよくあります。でも、そんなのがガイブンを読む楽しさでもあります。

さて、最後の「長い」については如何ともしがたいです。だって原作がそうなのですから、翻訳で勝手に端折ることはできません。ただ、これも読み慣れてくると、日本の短めの作品、特に文字も大きく改行の多い作品が物足りなく感じるようになったりしますから、やはり慣れというのは恐ろしいものです。

という、ガイブンに立ちはだかる壁を少しでも緩和したい、なので、比較的手に取りやすい短篇集のフェアなら、短篇なのでそもそも長くないし、長くないから込み入った人間関係の話も少ない、比較的すんなり読み通せるのでは、と思った次第です。それに長篇に比べて安いというのもポイントです。

で、《エクス・リブリス》から選んだのが以下の12点です。

  

  

  

  

これらの短篇集、全部で137篇の短篇が収録されています。一日一編を読むとして、一か月を30日で計算すると4ヶ月半になります。3月からスタートしたら6月の半ば、4月からなら7月の半ばで読了します。ちょっとそんなチャレンジもよいのではないでしょうか?