そんなもの持っていないわけですが、でも、泣けました

昨晩放送されていたフジテレビ系の「世にも奇妙な物語」。見ようと思っていたのですが、昨日は一日中眠くて、結局夜は8時すぎに布団に入ってバタンキューでした。なので、チャンネル録画されていたのを本日視聴しました。

個人的には、中条あやみちゃんが出ている「夢男」に期待していたのですが、実はこれが一番ビミョー。視覚的な怖さもなければ、心理学的な迫力も見えず、結局何だったんだろう、という作品でした。そういう意味では、永作博美の「一本足りない」の方が、「なんだ、夢か」と思わせておいて実は現実、と思わせておいて、的な展開が楽しめました。

そして、実は最後の遠藤憲一主演の「妻の記憶」にやられました。泣けました。こういうの弱いです。

しかし、あたしの場合、結婚していないので「妻」なんていません。だから、もちろん「妻の記憶」なんてあるわけはありません。恐らく、今後も「妻の記憶」どころか、「妻」も持てない人生を送るのだと思います。「もし結婚していたら…」という男の妄想、というオチにはなっていませんでしたが、もし妻を亡くすと、あんな風になってしまうのでしょうか?

動物園のゴリラの前でのプロポーズ。若かりしころの遠藤憲一と原田美枝子は、どう見てもお姉ちゃんと弟にしか見えないのですが、ああいうデートというのもあたしには経験がないので、あの昂揚感も現実には理解できないものの一つです。そのあたりはテレビドラマや小説での間接的な体験を、逞しい妄想で補って感情移入するわけですが……

ところで、今回のエピソードの合間に挟まれた「しりとり家族」に浜辺美波が出ていましたね。最初は気づきませんでした。今回は笑わせるお話でしたが、彼女には実写化された「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」のめんま役でさんざん泣かされました。うーん、ああいう小さいころの友達と楽しく遊んだ記憶というのもあたしには皆無だし、もちろん誰かが死んだという体験もありませんけど、でもあのドラマには泣かされました。アニメは未見ですが。