Rockfield's Diary

サイト管理人のブログです。

染井吉野ナンシーの官能ダイアリー

小説と科学?

自転車泥棒』の訳者あとがきで、呉明益さんの小説とその世界観をさまざまな展示で表現した「呉明益小説科遊展」というイベントが台湾の高雄で行なわれたとありました。

同書には、台湾の自転車マニアであれば垂涎の的である自転車が登場しますし、蝶の羽を使った作品など、台湾の近現代の歴史のひとこまが垣間見えるモチーフに事欠きません。それらの実物を展示して、作品世界をより深く知ってもらうという試み、ちょっと、いや、非常に気になります。

これだけのグッズを並べるとなると、大型の書店でもちょっと難しいですね。やや広いフェア・イベントスペースを備えた書店であれば可能かも知れませんが、こういうフェア展開が日本でももっと多くなれば面白いのに、と感じました。

Remember! 真珠湾

今日は、何を差し置いても『パール・ハーバー(上)』と『パール・ハーバー(下)』をご紹介しないとなりません。

 

と言われても、新聞やテレビで大きく取り上げられているわけでもないし、「はて、今日はいったい何の日なんですか?」という方も、若い人を中心に多くなっているのかも知れませんね。それに、日本人なら「パール・ハーバー」よりも「真珠湾」と言った方がピンと来るのかも知れませんし。

1941年12月8日、「われ奇襲に成功せり」という日本に対し、「卑怯な騙し討ち」にあった米国が、いかに「恥辱」を越えて現代の地位にまで至ったかを描く歴史読物。日米開戦前史から、日米の明暗を分けた真珠湾攻撃、史家ジョン・ダワーがいう「容赦なき戦争」、原爆投下までを3部で構成し、巻末に「評価と異論」を付す。本書は、米国のノンフィクション作家が、史料と証言を駆使して、両国の戦いの経緯と裏面を縦横に網羅した、まさに「真珠湾大全」というべき大著。第1部では、真珠湾攻撃に至るまでの前史が語られる。たんに歴史の流れを追うだけではなく、多様な逸話を盛り込み、日米の文化、価値観の相違にまで言及する。第2部では、実際の攻撃の様子が精細に描かれる。天皇、大統領から、政治家、将軍、前線兵士まで、人間模様や舞台裏が興味深く語られる。第3部では、米国による「リベンジ」から終戦、戦後のレガシーまでが語られる。巻末には「付録:真珠湾をめぐる判断と異論」として、現在という視点から考察する。地図・口絵写真収録。

ちなみに、上掲は公式サイトの内容紹介です。必ずしも真珠湾攻撃だけでなく、その後の歴史まで俯瞰した大著です。

以前も似たような企画がありましたよね?

昨日の朝日新聞夕刊。

文庫本にカバーを掛け、タイトルも著者もわからないようにして、ただし、帯だけはその上から掛けてどんな本なのかはわかるようにして売る、そんな企画です。

文庫本のこういった企画、以前からありましたよね。こういうので売れるわけですから、買う方はちょっとしたゲーム感覚なのかも知れません。

ただ、出版社側からすると、これまで以上に帯のキャッチ、ジャックに気を遣わないとならなくなります。まあ、そもそも帯の惹句が不出来なものはこのフェアの選書からも漏れているのでしょうけど……

でも、何よりも肝心なのは、「ここの書店の人が選んだ本なのだから、どれを引いてもハズレはないはず」というお客様からの信頼があってのことだと思います。さわや書店が地元で培ってきた財産なんでしょう。

しかし、どうなんでしょう?

いまの読者の方って、こういう仕掛けを作らないと本を選べないのでしょうか? 自分で帯の惹句や装丁、目次やあとがき、最初の数ページでも読んでみて、自分で判断するってことできないのでしょうかね?

いずれにせよ、文庫なんて出しておらず、軒並み数千円するような本ばかり出しているあたしの勤務先では無理な企画ですが……

今月のおすすめ[2018年12月]

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「朝」より「韓」なのね

小学館から『小学館 韓日辞典』という辞典が刊行されました。

読んで字のごとく、韓国語の辞典です。ただ、小学館はこれまで『朝鮮語辞典』という辞典を出していたので、どういう関係なのかと思ってサイトを見てましたら、

本辞典は好評を博した『朝鮮語辞典』の改訂新版です。最新の正書法に基づき内容を25年ぶりに一新しました。

とありました。つまり、タイトルまで変えてしまった改訂版だそうです。

それにしても、韓国語の学習参考書の世界、《朝鮮語》を標榜するものが非常に少数です。しかし、書名に朝鮮語とあるものも出版されていますから、書店店頭では「韓国語」と「朝鮮語」が混在しているわけです。あと、ハングルという表記も頻出します。

言語としては韓国語も朝鮮語も同じですから区別する必要はないのですが、店頭の棚プレートなどを見ていますと、わざわざ「朝鮮語」というプレートを作って、書名が「朝鮮語」のものをそこに集めている書店もあります。考えてみるとおかしな話です。

ただ、「朝鮮語」という字面は、どうしても「北朝鮮」を連想させてしまい、イメージがよろしくない、というのが販売戦略的にあるようです。特に旅行会和書などは、まず北朝鮮へ行く一般人などいないわけですから、タイトルが「韓国語会話」になるのは理解できます。しかし、一般の文法書まで「韓国語」になってしまうのはどうなのか、という気がします。

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