混迷の時代には哲学?

朝日新聞の夕刊です。

ちくま新書の『世界哲学史』が紹介されていました。

新書の中にシリーズを作るというのは岩波新書などにもしばしばありますので珍しいことではありませんが、個人的に「おやっ」と思ったのは、シリーズの途中で紹介されたことです。

この手のものはスタート直後か完結したときに紹介されるものではないかと勝手に思っていたので、まだ完結していない刊行途中の状態で紹介されたということは、この『世界哲学史』がよほど売れているのでしょう。羨ましいかぎりです。

記事には、西洋だけでなく東洋も含んでいるところが売れている鍵のように書いていますね。確かに、世に「哲学史」と名の付く書物は多いですが、ほとんどが西洋のみを扱ったものです。なかなか洋の東西を問わない哲学史は少ないなあというのが気になっていました。

しかし、そんなことを気にしていた高校生のあたしが見つけたのが、『世界の思想史』上下巻(白水社刊)でした。これはタイトルどおり西洋に限らない「世界」を扱った思想史の本でした。

シャルロッテの濁点

いま個人的に一番のお勧め『シャルロッテ』はナチによって殺されたユダヤ人画家、シャルロッテ・ザロモンの人生を追った著者の独白のような作品です。内容は、とにかく騙されたと思って一度読んでみてください、ちょっと読んだらもう最後まで一気読み間違いなしです、と言うしかありません。

それはさておき、この主人公の名前です。

本書では「シャルロッテ・ザロモン」とあります。ところが、ネットなどを検索すると多くの場合「ザロモン」ではなく「サロモン」となっています。

外国人の名前なので、日本語で言う濁音といった概念がない言葉もありますので、目くじらを立てる必要はないかも知れません。それに本人はユダヤ人(広い意味でドイツ人だと思っていたのかも知れない)で、本書の作者はフランス人ですから、フランス語とドイツ語の差なのかも知れません。あたしは、そのあたりの細かいところはよくわかりません。

まあ、せっかく語学が強い出版社に勤めているわけですから、機会があれば詳しそうな人に聞いてみようと思いますが。

2020年6月10日 | カテゴリー : 営業部だより | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー