韓国人にとって鯨はどういう意味を持つのだろう?

先日、チョン・ミョングァン『』を読みました。

主人公クムボクの人生に鮮烈なイメージを残した生物としての鯨や鯨のような建築物が小説中に登場します。また直接的な表現こそないものの、クムボクの夫となったシンパイやクムボクの娘の巨大さには鯨のイメージが投影されているようにも感じられます。

韓国人にとって(この場合は「朝鮮人にとって」と表現した方がよいでしょうか?)、鯨というのは何かしら共通するイメージと言いますか、象徴的な意味を持つ動物なのでしょうか?

そう考えますと、韓国映画には「鯨とり」という作品がありましたね。

鯨とり 対訳シナリオで学ぶ韓国語』という、シナリオを通して韓国語を学ぶ参考書を、あたしの勤務先でも出しています。

この映画は別に鯨とりを生業とする漁師の話というわけではありません。それなのにタイトルは「鯨とり」です。

作品を見たわけではないので詳しいことはわかりませんが、やはり鯨に何かしらの意味があると考えるのが普通だと思いますが、その何かしらの意味がわかりません。

韓国人も日本人と同様、鯨を食べると聞きますが……

南仏の香水は無形文化遺産

昨日の朝日新聞夕刊です。

調香師のインタビュー記事が載っていました。

そう言えば、先日、南仏の香水作りは無形文化遺産に登録されましたね。日本ではなまはげなどで話題になっていましたが、こちらも同じ時に登録された伝統技術です。

インタビューを受けているのはジャック・キャバリエですが、あたしの勤務先では、同じく高名な調香師であるジャン=クロード・エレナの『香水 香りの秘密と調香師の技』を刊行しています。

本書の内容紹介は以下の通りです。

著者は、エルメスの専属調香師。ヴァン・クリーフ&アーペルやブルガリの名香も手がけた人気調香師だ。彼が、その手のうちを本書で明かす。たとえば、調香師は香りを組み立てる素材になるさまざまな匂いをストックしておくのだが、彼独自のコレクションはどのようにつくられていったのか? 創作のアイディアはどのようにして生まれるのか? どのようにして匂いを記憶するのか? 日頃どのようなことを心がけているのか?……彼の代表作「地中海の庭」の創作過程も語られ、まるで調香の現場に立ち会っているかのような気にさせられる。くわえて、香水の歴史、嗅覚のしくみから、調香師の訓練と仕事、香水の市場とマーケティング、香りの知的財産権保護にいたるまで、香水にかかわることすべてが手ぎわよくまとめられている。

著者ジャン=クロード・エレナについては、こちらのページをご覧ください。彼も超一流の調香師です。