舊聞雜記

このコーナーでは、以前書いた拙文などで、現在も有用だとあたしなりに判断したものを載せていきます。

『白水社中国語辞典』編集記
大阪外国語大学中国語学科の同窓会誌『鵬翼』に寄稿したエッセイです。伊地智善継先生のライフワークであった『中国語辞典』編纂にまつわる思い出を綴りました。
京神往来・薊津往還
『東洋大学中国学会報』(第8号)に寄稿したエッセイです。2001年4月に亡くなられた伊地智善継先生と恩師・中下正治先生との想い出を書いたものです。
『春秋繁露』事始
「東洋大学中国学会報」第6号(東洋大学中国学会 平成12年3月)に掲載した文章です。前の年に亡くなられた、春秋繁露研究会の創立者でもある中下正治先生を偲んで寄せたもので、私が春秋繁露と取り組むことになった経緯などを先生との想い出を交えつつ書いたものです。
郊祭と封禅
「東洋大学中国学会会報」第5号(東洋大学中国学会 平成11年3月)に掲載した文章です。学会報担当の先生から1本書いてくれと依頼を受け、論文を書くほどの時間も能力もなかったので、これまで『春秋繁露』を読んできて疑問に思っていたことを、「会報」という性格上、漢代思想や董仲舒が専門でない人にもわかりやすく書いたものです。論文ではないので、とりたてて問題提起・分析・結論という筋にはなっていませんが、どうぞ読んでやってください。
前漢郊祭考
「東洋文化」復刊第78号(無窮会 平成9年3月)に掲載した論文です。本文中にも書いてありますが、この論文は、平成7(1995)年11月に無窮会東洋文化研究所(東京都町田市)で行なわれた発表大会で、私が発表した内容を基にして論文化したものです。その後、それほど研究か進んでいないのが情けない限りですが……。ただ紀要に発表している註釋稿以外で、いわゆる「論文」というものを初めて紀要以外の場に発表したという点で私にとっても記念の一本です。