ブルーライトと言ったら……

つい最近知った言葉に「ブルーライト文芸」というのがあります。人気ドラマ「不適切にもほどがある」ではありませんが、「ブルーライト」と言ったら「ブルーライトヨコハマ」だと思ってしまうのは昭和世代の性でしょうか。

それはさておき、最近、こんな記事を読んだのです。「「青い」キラキラした、エモいイラストが表紙になっている文芸作品のこと」とあります。それで思い出したのが、あたしの勤務先から刊行した最近の文芸書です。

画像をご覧ください。青っぽいと思いませんか。まあ、百歩譲って青っぽいは認めるとしても、「キラキラした」「エモいイラスト」かと問われると、ちょっと首をかしげてしまうかも知れません。そこはご寛恕いただければと思います。また同記事には内容に関しても

ブルーライト文芸には典型的な話のパターンがあります。ヒロイン(や恋人、想い人)と出会い、最後に消失するということです。また、最近の作品ではそこまで露骨ではありませんが、『田舎』や『郊外』の『夏』を舞台にしがちであるという共通点もありました

とありますが、『房思琪の初恋の楽園』などはイイ線いっているのではないでしょうか。

春分の日に和洋の甘さ

国分寺のマルイで本日まで「第9回 こくまるパンフェスティバル」が行なわれています。昨日の春分の日、ちょっと買いに行って来ました。

数日日持ちするのがわかったので、静岡の姪っ子たちにメロンパンを買っておくってやりました。そのメロンパンはアンダール(And’R)という神楽坂にあるお店でした。もちろん神楽坂のお店に行ったことはありませんが、とても美味しそうなメロンパンでした。姪っ子たちは気に入ってくれるのでしょうか。

そして自分用にはフルーツサンドです。イチゴづくしのサンドとフルーツ盛りだくさんのサンドを一つずつ買い、前者はあたし、後者は母がおやつにいただきました。ここはアラトォ(Ala-too)というお店で、「キルギス共和国産の蜂蜜専門に取り扱うブランド」なのだそうです。

このフルーツサンド、ボリューミーであることは見てもわかりますが、生クリームが独特の味でした。スイーツショップによって生クリームの味は異なりますけど、初めて食べる味わいのクリームでした。もちろん、とても美味しかったです。

そして、こういう洋物ばかりではありません。やはり春のお彼岸ですから、ぼた餅は欠かせません。いつもの銀座あけぼのです。

こしあんときな粉の二種類を一つずつ、そしてこの季節の定番、桜もちも、母とあたしで一つずつ買いました。桜の開花は予定よりちょっと遅れていますが、この季節に桜もちも欠かせないスイーツの一つですね。

子供のころは、桜もちは花びらも葉っぱも苦手で食べられなかったのですが、大人になって美味しさに気付いた食べ物の一つです。

エクス・リブリスはどこへ行く?

あたしの勤務先から刊行を続けている海外文学のシリーズ《エクス・リブリス》の最新刊が月末に配本になります。今回刊行されるのは韓国の作家ハン・ガンの作品『別れを告げない』です。

《エクス・リブリス》に収録されているハン・ガン作品はこれが二作品目で、以前に『回復する人間』を刊行しています。ハン・ガンの作品は他社からも刊行されていますが、《エクス・リブリス》のハン・ガン作品も是非お忘れなきよう。

また韓国作品がお好きな方、《エクス・リブリス》にはハン・ガン以外の韓国作家の作品が他にもありますので、ぜひ手に取っていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

ところで二枚目の写真は、わが家の書架の一つです。《エクス・リブリス》や新潮社の「クレスト・ブックス」も見えていますように、あたしとしては海外文学のシリーズを並べる書架というつもりです。書架の棚の高さ調節の都合もあって、光文社の古典新訳文庫も並べていますが、やはり基本的には海外文学作品の書棚となっています。

で、二枚目の写真は上から順に、クレスト・ブックス、エクス・リブリス、古典新訳文庫、再びエクス・リブリスと並べてあります。もちろんエクス・リブリスはこれですべてではなく、三枚目の写真に続きます。

三枚目の写真は二枚目の写真の書棚の更に下の部分を撮ったものです。二枚目の写真の書架の一番下の棚が、三枚目の写真の書架の一番上の棚になります。エクス・リブリスが二段並び、その下にまた古典新訳文庫、そしてエクス・リブリスとなっています。写真は切れてしまっていますが、三枚目の写真の書架は更に下にもう一段棚があり、そこには《エクス・リブリス・クラシックス》が並んでいるのです。

さて、ここまで《エクス・リブリス》は四段を占めていますが、もういっぱいです。上述したように更に下は《クラシックス》が並んでいますので、新刊『別れを告げない』を並べるために別の書架を探さないとなりません。

いま考えているのは、一番上の「クレスト・ブックス」を他の棚に移動して、《エクス・リブリス》を一段ずつ上にずらそうか、ということです。そうするとまだしばらく《エクス・リブリス》を並べる書架に困りませんが、問題は「クレスト・ブックス」です。「クレスト・ブックス」はいったいどこへ行けばよいのでしょう?

vol.2はいつになる?

日向坂46のデビュー5周年記念公式ブック『H46 MODE vol.1』が発売されました。坂道グループのお姉さんである乃木坂46も『N46 MODE』をVol.1とVol.2という具合に二冊出していますが、日向坂46もようやく出せたということですね。

今回は通常版の他に楽天ブックス限定カバー、HMV限定カバーの三種類が発売されましたが、あたしはご覧のように楽天版と通常版を購入しました。

この本って乃木坂46の時もそうでしたが、公式ブックと名乗っているわけで、グループ全体の写真集のようでもあり、それ以外にインタビュー、対談・鼎談、企画記事、アンケートなどバラエティー豊かな構成となっています。

日向坂46はメンバーも発信していますが、今年は正念場だと思います。再浮上できるのか、このまま緩やかに沈んでいくのか、ファンとしては気になるところです。乃木坂46と同じように、日向坂46がこの本のVol.2を出せるようになれば人気も再浮上したと言えるのではないでしょうか。

となると、櫻坂46の公式ブック『S46 MODE Vol.1(仮)』が発売されてもよさそうなものですが、そんなアナウンスは聞こえてきませんね。

今日の配本(24/03/19)

カフカふかふか
とっておきの名場面集

下薗りさ、木田綾子 編

魅力的なキャラがいっぱい登場し、出だしも面白い。描かれる世界は謎だらけ。そんなカフカ作品のふかふかエッセンスがこの一冊に。

将来的には……

情報番組を見ていると、「ゴジラ」がアカデミー賞を受賞したことが報じられています。なんでもアジア映画としては初の受賞だそうです。

ところで、そのゴジラが受賞したアカデミーの「視覚効果賞」って、ようはCGグラフィックを実写部分に合成しているわけですよね。テレビでもグリーンバックで演技する俳優たちと、そこに合成するCGをパソコンで作っているスタッフの映像が紹介されていました。神木隆之介や浜辺美波はともかく、大勢の群衆が映っているシーンでも実際の俳優が演じているのは20人か30人くらいで、周縁の人たちはCGらしいです。

それを見ていて思ったのですが、ここまで精緻なCGが出来るのであれば、神木隆之介や浜辺美波といった役者は必要なのでしょうか。これら俳優たちも最初からCGで作ってしまえばよいのではないかと思うのです。

ただ、そうなると、できあがった映画は実写映画と呼べるのでしょうか。そもそもゴジラだって、半分近くがCGのように見えました。あれを実写映画と呼んでもよいのでしょうか。CGの比率が何パーセント以下であれば実写映画を名乗れるといった基準があるのでしょうか。

で、話を戻して、全編CGで作ったしまったら、それはもう実写映画ではなく、アニメーション映画と呼ばれるのでしょうか。そうなると「君たちはどう生きるか」が受賞した「長編アニメーション賞」にノミネートされるようになるのでしょうか。

でも、最近の実に精巧な、実写と見紛うようなCG技術を見ていると、全編CGで作っても役者が演じていますと言えば、多くの人が信じてしまいそうなレベルだと思います。アニメと実写の境目ってどのあたりにあるのでしょう。