まるで小説のような……

今朝の朝日新聞です。

 

読書欄の「著者に会いたい」コーナーに『ニュルンベルク合流 「ジェノサイド」と「人道に対する罪」の起源』のフィリップ・サンズ氏が登場です。先日の来日の際にインタビューが行なわれたようです。

その来日時の講演会の時にも語られていましたが、本作は本当に偶然の巡り合わせで出来上がった一冊です。毎日新聞に紹介記事を書いてくださった沼野充義さんが、「こんな本があるよ」とあたしの勤務先の編集者に本書を紹介してくれた時、既にあたしの勤務先では本書の企画が通っていたというのも、原著者のあずかり知らぬところではありますが、偶然エピソードにつけ加えることができると思います。

真実は小説より奇なり、と言いますが、本書にまつわる偶然を拾っていくと、本当に小説のように出来過ぎな感じがします。

いま、アイヌ?

『週刊朝日』最新号の巻頭グラビアはアイヌ特集です。

中の誌面でもご覧のようにアイヌに関する記事が載っています。

いや、コミック『ゴールデンカムイ』のヒットからの記事なのでしょうが、日本は単一民族だと思っている日本人が多い昨今、こういった視点が提供されるのはよいことだと思います。

ナチの亡霊は現代にも?

今朝の朝日新聞の読書欄に『ナチズムに囚われた子どもたち(上)』『ナチズムに囚われた子どもたち(下)』が掲載されました。

恥ずかしながら、最初にこの本を手に取った時はナチによる洗脳、ヒトラーユーゲントに関する本なのかなと思っていました。しかし、本書はそういう内容ではなく優生学に関する、家族の崩壊をテーマにしたものでした。

 

いや、そんな簡単なまとめではこの歴史の悲劇を表わしきれないのはわかっています。今回の紹介文を読んでから副題の「人種主義が踏みにじった欧州と家族」を見直すと改めてナチの犯罪の怖さが思い起こされます。

しかし、今回の評にもあるようにナチと同類の考え方はつい最近まで日本でも見られたわけであり、正直なところ、恐らく今でも、世界中でこういう考え方は残っているのだと思います。そのことの方がもっと怖い気がします。

御破産から御破算へ

本日の朝日新聞夕刊です。

いよいよ来月に迫った、松尾スズキさんの戯曲「ニンゲン御破算」の記事です。

もともとは「ニンゲン御破産」というタイトルの戯曲で、このタイトルの書籍も刊行していましたが、今回は『ニンゲン御破算』とタイトルも変わって、新たな上演となります。

書籍版も6月半ばに刊行予定です。

今週も!

朝日新聞読書欄で『初代「君が代」』が紹介されました。

 

この最初の「君が代」YouTubeでも聴けると言われていますが、こちらでしょうか?

うーん、現在聴いているものと、歌詞は同じようですがメロディーが全く異なり、正直なところ「これが「君が代」?」という印象です。これがこのまま使われて現在に至っていたらどんな感じだったのでしょう?

さて、そんな今朝の朝日新聞読書欄には「書物復権」の記事も載っていました。

あたしの勤務先は『ヨーロッパ中世象徴史』『芸術崇拝の思想』『音楽ノート』『古典ギリシア語入門』の4点です。来週くらいから書店店頭に並び始めると思いますのでお楽しみに。

この「書物復権」のことも載っていた「情報フォルダー」欄ですが、明治書院の「新釈漢文大系」完結のことも記事になっていますね。「来年から『詩人篇』を新たに出す」って、「大系」はまだまだ続くのでしょうか?

まだまだポピュリズムが熱い。新書ばかりでなく単行本だって!

日本経済新聞で『ポピュリズム デモクラシーの友と敵』が紹介されました。

トランプ大統領の誕生、イギリスのEU離脱、ヨーロッパ各国での極右政党の台頭などなど、こういった大きなニュースだけでなく、小さいものまで数え上げたらポピュリズムに関するニュースを聞かない日はありません。やはり現在もっともホットなテーマなのでしょう。

そんな中、ちくま新書から『欧州ポピュリズム EU分断は避けられるか』という本が出ました。巻末の参考文献には、上掲『ポピュリズム』も載っています。

 

新書コーナーで『ポピュリズムとは何か 民主主義の敵か、改革の希望か』『ポピュリズム 世界を覆い尽くす「魔物」の正体』などと一緒に『欧州ポピュリズム』を並べるのではなく、社会の棚にこういった新書を持ってきて展開してみては如何でしょうか?

実際に足を運ぶことが大事

今日の朝日新聞読書欄。出口治明さんが『辺境中国 新疆、チベット、雲南、東北部を行く』を紹介してくださいました。

 

新疆、チベット、雲南、東北の四つの辺境を巡る本書で出口さんが興味を持たれたのは雲南だったようです。「実体験でしか語り得ない迫真の物語がここにある」というように、本書は実際に著者がそこへ足を踏み入れ、さまざまな体験をしたからこその記述にあふれています。ノンフィクションライターはここまでやるのか、と思わされます。

さてもう一つは同じ日の声欄。高校生が本屋へ本を買いに行くことについて書いています。

「本屋では目的の本だけでなく、いろいろな本も見て買い込み、いそいそと家に帰ります」「本を買いに行く時は、どんな行事よりも特別で最高な、お出かけ日和です」なんで書いてくれています。

こんな嬉しいことを書いてくれる高校生がいるなんて、今日はよい日だ! まずは、買わなくてもいいから高校生の皆さん、本屋へ行って棚を10分でも15分でも眺めてみてください。

紹介されました! ということを紹介します

30日の東京新聞。

書評欄ではなく、特集記事的なページ。巷にあふれるパンダ本の特集です。その中で『読むパンダ』が最初に取り上げられています。書評欄、読書欄も売り上げ効果大ですが、こういう記事の中での紹介も実は効果が大きいもので、時には読書欄以上の反響を呼ぶこともあります。

 

お次は読書欄。毎日新聞です。

先週末に来日講演会が行なわれたフィリップ・サンズ氏の『ニュルンベルク合流』の紹介です。評者は土曜日の東京大学の対談のコーディネーターでもあった沼野充義さん。

分厚くて、読み切るのにも骨の折れそうな一冊ですが、読んだ方は口を揃えて面白い、一気に読めるとのこと。サンズ氏の話しぶりもそうですが、人を惹きつける魅力があるのでしょう。

文庫クセジュもあります!

日本経済新聞の、こんどは読書欄。津村記久子さんのコラムです。

ここに出てくる『モラル・ハラスメント 人を傷つけずにはいられない』は紀伊國屋書店の刊行物です。

紀伊國屋書店からは同著者で『モラル・ハラスメントが人も会社もダメにする』という本も出ていますが、同著者であれば、あたしの勤務先の文庫クセジュにも一冊あるのです。

 

それも同じタイトルで『モラル・ハラスメント 職場におけるみえない暴力』と言います。

三者三様、それぞれ着目しているところが異なりますので、関心のあるところを是非どうぞ。

たまには日経から

自宅では朝日新聞を購読しているので、そこからの記事紹介が多いですが、本日は仕事で出社しているので日本経済新聞を開いてみました。

すると、読書欄ではありませんが、こんな記事が載っていました。

 

行政改革の記事です。

であるならば『自民党と公務員制度改革』がお薦めです。本書の著者は、いみじくも日本経済新聞の記者の方。記事のタイトルになっている「橋本行革」も踏まえ、「戦後政治と向き合った福田康夫、麻生太郎、渡辺喜美、甘利明の「総合調整」を巡る戦いを、綿密な取材で浮かび上がらせ」た一冊です。