モンスーン(季節風)から台風へ?

昨日の朝日新聞夕刊に『モンスーン』の著者、ピョン・ヘヨンさんのインタビュー記事が載りました。先日の読売新聞にも載っていましたので、立て続けの登場です。

この『モンスーン』は、このところ紹介されてきたフェミニズム系の韓国小説とは一線を画し、日常の不条理を描いた、読んでいてゾクゾクする短篇集です。「ちょっとフェミニズ小説は苦手だな」と思っていた方にも本作なら楽しく(?)読んでいただけると思います。

もちろん、このところの韓国文学を読み漁ってきた方にも「韓国にはこんな作品もあるのか」と思っていただけると思いますし、既に邦訳は数冊出ているピョン・ヘヨンさんではありますが、「こんな作家がいたのか」と感じてもらえると思います。

そんな『モンスーン』ですが、『週刊新潮』の最新号で、豊崎由美さんが紹介してくださっています。かなり大きな扱いです。

豊崎さんが「この九篇のどこかに、自分を見つけることができる」と書いていますが、確かに、これらの短篇集を読むと、どれかしら身に覚えがある、ものすごく身近に感じる作品があると思います。

その身近さが、この短篇集の怖いところでもあるのですが……

さて、この初回記事の多さ。これは「モンスーン」はおろか「タイフーン」になる可能性が大ですね。いや、そうしていかないとならないです! ちなみに、朝日新聞の記事に写っている写真は、あたしの勤務先の一部屋です。

新聞で気になるのは記事だけとは限りません

朝日新聞の眺めていたら、こんな大きな広告が載っていました。

ミネルヴァ書房の広告です。一面全面広告というのは大手出版社で時々見かけますが、見開きでの広告とは滅多にお目にかかれるものではありません。ミネルヴァ書房、すごいです。

あたしなど貧乏根性が染みついてしまっているので、「こんな広告を出したら、一体いくら掛かるのだろう?」とすぐに考えてしまいます。いや、冗談抜きで、これは相当お金掛かっていると思うのですが……。とりあえずは朝日新聞だけですかね?

そして、そんな朝日新聞でミネルヴァ書房の広告よりも目を惹いたのがこちらです。

横浜銀蠅、知ってる人は50代以上になるのでしょうか? ロックバンドです。不良を気取っていました。ツッパリ連中は憧れていたのではないでしょうか? 「ギンバエ」と略称されることが多かったですが、この広告をよーく見ればわかるように、横浜銀蠅の正式名称は「The Crazy Rider 横浜銀蠅 Rolling Special(ザ・クレージー・ライダー横浜銀蠅ローリング・スペシャル)」なんです。もちろん、あたしは当時から正式名称で記憶していました!

と、広告ばかりを取り上げてしまいましたが、本命はこちら。

昨日の読売新聞夕刊です。

海外文学シリーズ《エクス・リブリス》10周年の記事を載せていただきました。同シリーズの最新刊はインタビューも載っているピョン・ヘヨンさんの『モンスーン』です。フェミニズムとはちょっと違う、「こんな韓国文学もあるんだ」と思っていただければ幸いです。

こういう装丁なのです

本日の朝日新聞読書欄の情報フォルダーに『モンテーニュの言葉』が載っています。

「情報フォルダー」欄なので書影が載っていないのが残念ですので、ここでちょっとご紹介します。『エセー』を通読するのはちょっと大変という人には、エッセンスを凝縮した本書がお薦めです。

ちなみに、本書のサブタイトルは「人生を豊かにする365の名言」です。

一日に一つずつ味わっていけば、一年間でモンテーニュの真髄が身につくはずです。

もしかして、書籍という形より「日めくりカレンダー」形式で販売した方がよかったでしょうか?

ただ、見ていただければおわかりのように、『エセー』の各章は長さにばらつきがありますので、簡単に暗記できそうな短さのものもあれば、小品と言える長さのものもありますので、やはり本という形がふさわしいのでしょう。

ゴルビー!

今朝の朝日新聞読書欄で、出口治明さんが『ゴルバチョフ その人生と時代()』を紹介してくださいました。先日は、佐藤優さんが毎日新聞で同書を紹介してくださいましたので、連続での紹介となります。売り上げも一気に伸びそうです。

それにしても、ゴルバチョフというと、あたしのような1989年の天安門事件、東欧革命を知っている世代からすると希望の星のような存在です。共産圏崩壊のきっかけを作った人として記憶されています。

もちろん、その後にロシアの混迷、プーチンの独裁体制といった現在に続くロシア史があるわけで、そんな流れを見ているとゴルバチョフは何を思うのか、ということが気になります。そして出口さんも触れているように、ゴルバチョフのロシアにおける評価はいかなるものか、今後変わる可能性はあるのか……

なお、同書と供に『死神の報復 レーガンとゴルバチョフの軍拡競争()』なども併せて読んでいただけると幸いです。

それにしても『レーニンの墓 ソ連帝国最期の日々(上)』が現在品切れなのがちょっと残念です。

まだ歴史にはなっていない

昨日の朝日新聞に載っていた小さな記事。

カンボジアを大混乱に陥れたポル・ポト派のナンバーツーが死んだというニュースです。

ポル・ポトと聞いて「何のこと?」という若い方も多いと思いますが、たぶんまだ歴史の教科書に載ってこないほど最近の出来事だから知らないだけなのかもしれません。

あたしくらいの世代でも、ポル・ポトがどのくらいの年代に生きていたのか、といった基本的な点でちゃんと理解できていない人は多いはずです。やはり東南アジア諸国って近いようで遠いのですね。

ポル・ポトについては、かなり厚い本ですが『ポル・ポト ある悪夢の歴史』がお薦めです。共産主義とは名ばかり、そのなんたるかもほとんど知らない連中が共産革命を起こそうとした顛末がわかりやすいです。否、彼らが使用としたのは共産革命だったのでしょうかね?

それにしても、ポル・ポト派の裁判、いまもまだ続いているのでしたっけ?

NHKのBS1で……

昨日の朝、NHKのBS1で放送されていた「キャッチ!世界のトップニュース」という番組に『銃弾とアヘン 「六四天安門」生と死の記憶』の著者・廖亦武さんが登場していました。

時間にしてはほんの5分弱ではありましたが、それなりの印象を残したのではないでしょうか?

番組では、今年が六四天安門事件からちょうど30年、中国の民主化に人生を捧げた劉暁波氏の死から2年ということで、そのタイミングもあって本書の邦訳出版もあったわけですが、そのあたりのことを中心に構成されていました。

残念ながら、『銃弾とアヘン』の書名が出たり、書影が映るといったことはありませんでしたが、字幕にも出た「記録」というものの一つに本書が含まれることは確かなのではないでしょうか?

書影が映らなかったので、テレビの前に同書を置いて写真を撮ってみましたので、興味を持たれた方は書店でお求めくださいませ。

便乗しました

朝日新聞の朝刊です。

この記事で取り上げられているのは岩波書店の本ですが、あたしの勤務先でもこんな本を出しているので、ご紹介します。

文庫クセジュの『双極性障害』です。

実は「双極性障害」なんて言葉、この本で初めて知ったのですが、躁と鬱を繰り返す症状のようですね。躁でも辛いし、鬱でも辛いのに、それが両方繰り返し起こるなんて……

現代特有の病なのでしょうか?

配本前日に朝日新聞の夕刊で

昨日の朝日新聞夕刊です。

岡田利規さんの舞台の紹介です。タイの作家の小説を戯曲に仕立てたもので、昨日から始まったようです。

これに併せて、あたしの勤務先からも『憑依のバンコク オレンジブック』が刊行になります。ちょうど本日が配本日です。一見するとおしゃれな雑誌のような装丁、造本ですが、書籍扱いにないます。書店店頭ではどこに置かれるのでしょうか?

ちなみに河出書房新社からも『プラータナー 憑依のポートレート』が刊行になりますが、こちらは元となっている小説の翻訳です。