綾瀬はるか再び?~フェア・明治の女性たち~

好調のNHK朝ドラ「あさが来た」に綾瀬はるかが出演するというニュース。たぶん、希望的観測に過ぎなくて、実現するとは思えません。ただ、記事にあるように本編には登場せず、スピンオフドラマに出るというのであれば、あるかもしれない、という気はしますが、そうなると既に「あさが来た」とは別もののような気もしますが。

ところで、この綾瀬はるか出演のニュースが流れる数日前、実は書店営業の時に書店員さんと話していたんですよ。もちろん「あさが来たに綾瀬はるかを出せば」とまで話していたわけではありません。あくまで明治の女性という話題です。

このところ、やや落ち着いてきたようですが、書店店頭には「あさが来た」人気で、広岡朝子に関する本がたくさん並んでいます。「あさが来た」コーナーをしっかり作っているところもあります。

   

こんなところが目立つものでしょうか? しかし、結局のところ、こういう本だけを並べていたのでは、確かに広岡浅子の本は確実に売れるのでしょうが、どこのお店に行っても同じような陳列になってしまい面白味がありません。もう一人、女性人気が上がっている五代友厚の本を並べているところもありますが、これまで幕末維新でもそれほど注目度が高いわけではなかった五代友厚ですので、やはり地味な印象はぬぐえません。

そこで書店員さんと「だったら「明治の女性」という視点で本を集めてミニフェアをやってみたら」という話をしていたのです。

まさしく綾瀬はるかが演じた新島八重の本も当時はたくさん出ていましたし、吉高由里子の演じた村岡花子についても、やはりドラマがヒットしましたので関連書籍はそれなりに揃うはずです。

その他にも『明治の女子留学生』『女の旅』といった海外へ渡った女性に関する本のあります。津田梅子あたりがすぐに思い浮かびますね。津田梅子も、それなりに書籍はあります。

ただ、こういった「活躍した女性たち」ばかりを取り上げるのも、それはそれで元気を与えるフェアとしてはよいのかもしれませんが、「ああ野麦峠」のような、底辺の女性にもスポットをあてた本を加えると、より一層「明治の女性たち」を立体的に捉えることができるのではないかと、そんな話で盛り上がっていました。

 

意外と幅広く、硬軟織り交ぜで本を集められそうですね。そうそう、越後瞽女について書かれた『鋼の女』なんかも加えたいところです。