併売と言うよりもペア販売?

本日見本出しの新刊『エリ・ヴィーゼルの教室から』は週明けの配本になります。来週半ばには店頭に並び始めることと思います。

 

タイトルを見れば一目瞭然ですが、是非ともみすず書房の『』と一緒に並べていただきますよう、よろしくお願いします。

「一緒に並べて」と言えば、既に並んでいるかと思いますが、作品社の新刊『戦下の淡き光』があれば、こちらも忘れないでください。

 

こちらは同じ著者の『ビリー・ザ・キッド全仕事』がございます。

テレワーク

月曜日の台風。

千葉をはじめ、いまだ日常が戻っていない地域も多いようで、死者も出ていると聞くと何とも言えない気分になります。

そんな月曜日、既にこのダイアリーにも書きましたが、中央線がなかなか動かなかったので、あたしは結局会社を休むことにしました。自宅でそれを決断したとき脳裏に「テレワーク」という言葉が浮かびました。

あたしの勤務先はテレワークを導入しているとか、推奨しているとか、そういったことはないのですが、編集部の場合、必ずしも会社の机に座っていることだけが仕事ではなく、一日中著訳者のところで作業をしたり、図書館で調べものをしていたり、テレワークとは違いますが、そういった勤務形態もあります。

営業部も、会社の机に座って行なう仕事だってありますが、基本は書店回りだと思うので、そうなると自宅をオフィスにするというテレワークは無理ですよね。実際に本屋に足を運び、書店の人と顔を合わせ、注文を取るだけでなくさまざまな情報交換をするのも大切な営業の仕事です。果たしてそれが電話一本で代替が効くものなのでしょうか?

昨今は、POSデータが充実してきましたので、どの書店で売れているかがほぼ正確にわかります。そうなると、売れているお店に対して電話やファクスで注文を取るという営業スタイルも考えられます。都内近郊ならともかく、地方の書店には足を運ぶこともままならないので、これは有効な手段だと思いますが、それだけで十分なのでしょうか?

一日中デスクに座ってPOSデータをチェックし、ここと思った書店に電話をかけたりファクスを送ったりして追加補充を受注する、入社以来一度も(営業の仕事としては)書店店頭に足を運んだこともない、という出版社の営業部員も今の時代だといるのかも知れませんね?

いよいよ今週末からです

今週末から映画「人間失格」が公開になります。

この作品、タイトルからもわかると思いますが、太宰治の物語です。太宰治と三人の女性の愛憎劇のようです。ただし、この映画自体に原作本はないようで、もし書店店頭で映画関連のフェアをやるのであれば、あたしの勤務先から出ている『三つの空白 太宰治の誕生』も是非加えていただきたい一冊です。

本書は「数ある先行書籍があまり指摘してこなかったこの「空白期」にスポットを当て、そこから新たな作家像を探ろうという意欲的な試み」で、タイトルにもあるように太宰治には空白期が三回あるそうなのです。そして、

第三の空白は昭和10年鎮痛剤中毒に陥って苦闘生活が続き、井伏鱒二の紹介で石原美知子と結婚するまでの時期。この三つ目の空白を経て、結婚を機に生活を建て直し、「富嶽百景」に始まる明るい佳品が生まれる

のだそうです。ここにある「石原美知子」は映画の中では宮沢りえ演じる「津島美知子」で、もちろん映画のメインキャストの一人です。映画を見てから本書を読むか、本書を読んでから映画を見るか、いずれにせよ相乗効果が期待できるでしょう。

違いのわかる男、かつてそんなCMがありましたね

本日が見本出しで、配本が12日ですから、店頭に並ぶのは来週末になると思いますが、何の話かと言いますと、新刊『フラ語入門、わかりやすいにもホドがある![改訂新版]』のことです。

これまでの「改訂版」と並べてみましたが、その違い、おわかりになりますか?

こうして並べると一目瞭然ですが、それぞれだけを見たら同じように感じるかもしれませんね。長年愛されてきたベストセラーの改訂ですから、あまり大きく変えてしまうのもよくないし、かといって変わらなすぎるのもよくないし、そのあたりの微妙なバランスが難しいところです。

今回、中味もチョコチョコいじっていますが、最大の特徴は音源がCDだけでなく、スマホのアプリにも対応したという点です。これでCDプレーヤーをお持ちでない方にも活用していただけると思います。

いつの頃だったか……

突然飛び込んできた池内紀さんの訃報。あたしの勤務先でも、カフカの翻訳などたいへんお世話になっていました。

あたしがまず思い出すのは最初の画像です。

啓文堂書店吉祥寺店で行なわれた池内さんのサイン会です。たぶん、あたしの勤務先のカフカの翻訳が刊行されたタイミングで行なわれたものだったと思います。当時の同店は駅直結のユザワヤビルの地下にあり、なかなかの広さを誇ると同時に駅から濡れずに行ける書店として、全国の書店の中でも上位に位置する本屋でした。

そして同店のサイン会では、特に著訳者の先生が断わらなければ、記念にお客さんと一緒のポラロイド写真を撮ってくれるというサービスがあり、あたしも撮っていただいたのが画像に写っているものです。今の時代ならお客さん持参のスマホでパチリなのでしょうが、当時はそんなもの普及していませんでした。

そして、あたしはその時に講談社現代新書の『ニッポン発見記』を購入し、母親の名前でサインをしていただきました。池内さんはサインだけでなく、ご覧のような可愛らしいイラスト一緒に描いてくださるので、サイン会も意外と時間がかかりましたが、お客さんはとても喜んでくれたのを覚えています。

ご自身で色鉛筆を持参され、いくつかあるイラストを提示して、お客さんに「どれを描きましょうか?」と聞いて、お客さんが選んだものを扉や見返しなどに描いてくれました。とても優しかった表情と物腰を覚えています。

その数年後、リブロ吉祥寺店で行なわれた、西江雅之さんとのトークイベントにも出かけました。お二人の軽妙な掛け合い、なおかつ非常に高度な内容のトークに打たれたが昨日のことのようですが、たぶん10年以上前のことだと思います。

ちょうど一週間後です

9.11同時多発テロって、ついこの前のような印象がありますが、2001年に起きた事件だったんですね。もう18年になるのですか。

ということで、9月11日を前に『倒壊する巨塔(上) アルカイダと「9・11」への道』『倒壊する巨塔(下) アルカイダと「9・11」への道』のご案内です。書店の皆さま、もし在庫お持ちであれば、この一週間くらいは面陳にしていただけると幸いです。

よろしくお願いいたします。

新刊揃い踏み

新刊の『定本 現代イギリス経済学の群像 正統から異端へ』は本日が配本日です。

本書はもともと岩波書店から1989年に刊行されたものですが、現在品切れになっていまして、このたび、あたしの勤務先から復活した次第です。著者は根井雅弘さんです。

そんな根井雅弘さんの新刊がNHK出版からも刊行されています。

NHKブックスの『資本主義はいかに衰退するのか ミーゼス、ハイエク、そしてシュンペーター (NHK BOOKS)』です。単行本と新書ですので、書店店頭では並ぶ場所が全く異なるのでしょうが、同じ著者で、なおかつテーマ敵にも通じるので、ぜひ一緒に並べていただけると嬉しいです。

ところで、NHKブックスのタイトルを見ていて思い出したのが、こちらです。

講談社現代新書の『資本主義に出口はあるか』です。なんとなくタイトルが似ていると思いませんか?

それにしても、これらに限らず、このところ資本主義をテーマにした本がずいぶんと目立ちます。それも資本主義が行き詰まっている、このままではマズい、といった論調の本が多いような気がします。

そういう時代の節目なのでしょうか?

原作本は……

この秋、『キレイ 神様と待ち合わせした女』が再演されます。

主演は乃木坂46の生田絵梨花、ミュージカルでは大活躍のいくちゃんがこういったお芝居に挑戦するのは見ものです。それでなくともチケットが取れそうにない劇団なのに、乃木坂のいくちゃんが主演となると、乃木坂ファンもチケット争奪戦に加わることになるので、プラチナチケットでしょうね。

で、その原作本は、あたしの勤務先から刊行されています。

同じ新書サイズですから……

筑摩書房のプリマー新書から『はじめてのギリシア神話』という新刊が出ました。

ギリシア神話に関する書籍はたくさんがありますが、また新に一冊が加わったわけですね。お好きな方にはたまらないのではないでしょうか?

さて、あたしの勤務先もギリシア神話に関する書籍は何点か出していますが、とりあえずプリマー新書と同じ新書サイズのものとして文庫クセジュの『ギリシア神話シンボル事典』の併売をお薦め、否、お願いいたします。

このシンボル事典、文字だけでさまざまな事象を説明していて図版はありません。それでよいのかという印象を持たれるかもしれませんが、なまじ中途半端に図版を使ってしまうとイメージが固定化されてしまう恐れがあるので、原書でも図版は掲載していないそうです。同じことは姉妹篇とも言える『キリスト教シンボル事典』でも同様です。

 

さて、『はじめてのギリシア神話』の著者は松村一男さんです。あたしの勤務先からも『カラー版 神のかたち図鑑』『神の文化史事典』などがあります。この機会に是非ご一緒にどうぞ!

モンテーニュと羽根ペン

昨日は『モンテーニュの言葉 人生を豊かにする365の名言』の見本出しでした。配本が22日なので、来週末には書店店頭に並ぶでしょう。

本書は、浩瀚な『エセー』からテーマに沿って選んだものを配列した、まさにエッセイのエッセンスです。『エセー』の邦訳部分は、あたしの勤務先から刊行されている宮下志朗さんの『エセー全7巻』を利用しています。『エセー』は読んでみたいけど、ちょっと分量が多いよなあ、と躊躇っている方、まずは本書から初めて見るのは如何でしょう?

と、ほぼ同じタイミングで宮下志朗さんが岩波新書から『モンテーニュ 人生を旅するための7章』が刊行されています。こちらも『エセー』のエッセンスを取り上げていますが、モンテーニュその人にも焦点を当てているところが異なる点です。

ところで、『エセー』については邦訳や抄訳などいろいろ刊行されていますが、恐らく現在一番定評があるのは『寝るまえ5分のモンテーニュ 「エセー」入門』ではないでしょうか? このあたりを中心に《モンテーニュとエセー》フェアなんて如何でしょうか?

ところで『モンテーニュの言葉』のカバーには鳥の羽根(羽根ペン?)があしらわれていますが、上掲の岩波新書も節の切れ目に羽根がワンポイントとして使われているのです。モンテーニュと羽根ペンって、何かエピソードがあるのでしょうか?