泣きたい夜のイッキ読み

年月日』の売れ行きが順調です。重版が決定しました。

ということで、店頭で少しでも目立たせるためにポップが出来上がりました。

しかし、あれ? おかしい。なんか違う……

そうです。「必死」じゃないんです、「必至」です(汗)。

というわけで、作り直しました。

しかし、既に読んだ方であれば、「必死」というポップも、ある意味ではこの作品世界を表わしていると納得してくれるかもしれません。

それにしても、この『年月日』、泣けます。おじいさんと犬の物語。名作「フランダースの犬」のネロがおじいさんであれば、まるで『年月日』のようなもの。

「フランダースの犬」の最終回(あくまで子供のころに見た、日本のテレビアニメ版)、教会のシーン。ネロを追いかけてきたパトラッシュに、疲れ果てたネロがかける言葉は涙を誘います。負けず劣らず、万策尽きた先じいさんがメナシにかける

わしの来世がもし獣なら、わしはおまえに生まれ変わる。おまえの来世がもし人間なら、わしの子どもに生まれ変わるんだ。一生平安に暮らそうじゃないか。先じいがそこまで話すと盲犬の目が潤んだ。先じいは盲犬の目をふいてやり、また一杯のきれいな水を汲んで盲犬の前に置いた。飲むんだ。たっぷりとな。これからわしが水を汲みに行くときは、おまえがトウモロコシを守るんだ

という言葉も心にしみます。そしてエンディング、「フランダースの犬」も『年月日』も一人と一匹を待ち受ける運命は、あまりにも苛酷です。

併売を希望すると藪蛇?

こんな本を見かけました。

ベルクソン『物質と記憶』を解剖する』です。先月出たばかりの本です。

いまベルクソンなのでしょうか? となると、当然のことながらあたしの勤務先から出ている『物質と記憶 新訳ベルクソン全集(2)』ですよね?

しかし、これを取り上げると、『新訳ベルクソン全集』の次はいつ出ますか(?)と逆に問い詰められてしまいそうです。

今のところ第5巻までが刊行済みで、第6巻、第7巻の刊行が延び延びになっていてご迷惑をおかけしております。残り二巻、早く出したいのはやまやまなのですが……

今日の配本(16/12/15)

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映画原作なので、オビを新しくしました

ブラインド・マッサージ』を原作とした映画が年明けに公開になります。

中国内外で数々の映画賞を受賞している作品です。これがようやく日本でも公開されるというわけです。

で、当初は下の写真のようなオビだったのですが、映画公開に合わせて、オビを新調しました!

それが下の写真です。まあ、映画原作にはありがちなものですが、映画の原作はこれです、というのがはっきりわかる方がやはりいいですよね。

 

棚差しでも少しは目立つようになりましたかしら?

アメリカとメキシコ? そして大学生き残り

朝日新聞読書欄の予告に『2666』が載っていたので、どんな風に取り上げられるのか気になっていましたが……

アメリカ社会との絡みで取り上げていただいたようです。確かに、メキシコは『2666』の主要な舞台であり、実際にメキシコで起こっている連続殺人事件が作品のベースになっているわけですから、こういう文脈で文学作品を読むこともできるのだなと納得。

  

ただ、文学ではなく、もう少し単刀直入に、ということであれば、移民についてやたらと物議を醸していることもあり『移民からみるアメリカ外交史』も参考になるかと思いますし、『コーネル・ウェストが語るブラック・アメリカ』というのもございます。

上の画像は同じく朝日新聞に載っていたアエラの広告。受験シーズンを前にして、大学を扱った記事や書籍が多くなる時季です。今月末には、あたしの勤務先からも『消えゆく「限界大学」』という書籍を刊行いたしますのでお楽しみに。

今日のネクタイ~壹佰叄拾本目~動物、動物、動物……

こん**は、染井吉野ナンシーです。

とりあえず、風邪は引いていませんが、ちょっと喉が痛いです。それに今朝からお腹の調子がサイコーに悪くて……

今日はこんないでたちです。真っ青ですね(笑)。この数年、青も着るようになりましたが、前はあまり着ない色でした。だって、顔色が悪く見えるから。なので、赤とかオレンジとか、そういう暖色を着ることが多かったのですが、こういうきれいな感じの青はステキですね。

で、ネクタイも青ですが、お揃いではありません。ブラウスとネクタイは別ものです。

ブラウスは鳥獣戯画の星座バージョン。こんなブラウスがあるんですね。つい、買っちゃいました。

ネクタイは、お犬様です。犬種はわかりません。あまり可愛らしくもないような……

文庫、新書、単行本

書店でこんな棚を見かけました。

おわかりですね。ハンナ・アーレントです。ここ数年、関連書の出版も続いて、ちょっとしたブームな感じもします。年明けにはちくま新書から『アレント入門』という新刊が出るようですから、まだまだブームは続いていると言ってよいのかも知れません。

さて、この棚、お気づきかも知れませんが、文庫も新書も単行本も一緒に並んでいます。フェアコーナーなどならわかりますが、一般に書店の棚で、このように文庫も新書も単行本も一緒に並べるというのはあまり見かけません。文庫は文庫のコーナーで会社別、レーベル別に並べるのが普通ですし、新書も同様です。そして単行本はジャンル別。この棚のように、単行本の棚に関連する文庫や新書を持ってきて並べるのはやっていそうで、それほどしょっちゅう見かけるというわけでもありません。新刊ならともかく、既刊の場合はなおさらです。

しかし、このように並んでいる方がお客さんにとっては有難いはずです。問題は、どこでやるかです。文庫や新書の棚は、文庫・新書用に棚の高さを調整していますので、そこに単行本を並べるのは至難です。それに文庫・新書は新刊も多く、棚は激戦区になっていて、そこへ単行本を割り込ませるのは、これまた至難です。

ですから、このように人文などの棚に文庫・新書を持ってきてやるわけですが、人文書コーナーって、書店の中では比較的目立たないところにあるものです。せっかくこういう面白い並べ方をしているのですから、本当ならもっと人通りの多い、目に付きやすいところに並べたいところだと思います。

それとも、こういうジャンルが好きな人は、人通りも少なく、だからじっくり、ゆっくり本を眺められる人文コーナーがお好きなのでしょうか?