忘年会とは、その一年の嫌なことをすべて水に流してしまうために存在するのでしょうか?

今宵は勤務先の忘年会でした。例年よりもちょっと早いかな、という気もしますが、部員の都合を斟酌していくと、こんな日取りになってしまったようです。

会場は「KIHACHI」の青山本店。

こりゃまたずいぶんとオシャレなところで、豪勢な忘年会ですな、さぞかし儲かっているのでしょう、と言われそうですが、さにあらず。あたしの勤務先の忘年会は毎月部員全員で積み立てているお金を原資としているので、あくまで支払ったお金の回収でしかありません(涙)。まあ、そんな言い方をしたら身も蓋もありませんが。

しかし、これまで生きてきて、別に忘年会だからといって忘れたいことがあったわけではなく、単なる暮れの飲み会でしかなかったのですが、今年は思いっきり忘れたいことがありました。

いや、忘れられない、でも忘れないと次へ進めない。と言われても、そう簡単に吹っ切ってしまえるものでもなく、少なくとも年内はずーっと引きずったままになりそう。

次の一歩をどっちの方角へ踏み出せばいいのやら、それすらも定まらない状態なんです。

死にたいとは思いませんが、何のために生きているのだろうとは思います。

「たちひ」と入力すると勝手に「舘ひろし」と変換されてしまって「立飛」が出てこない問題について

テレビでも盛んに取り上げている「ららぽーと立川立飛」が本日オープン。

これだけららぽーとが全国に出来ているというのに、それでもまだテレビで取り上げるだけのものがあるというのでしょうか? 個人的には至極疑問です。

今日、行ってみましたが、何度も見てきた郊外型ショッピングモールそのものです。既視感は非常にあります。ここならではの特徴がつかめないのは、あたしのアンテナの感度が悪いからでしょうか?

とりあえず、グランドオープンでしたから、かなりの賑わいでした。夕方という時間他が悪かったのでしょうね。学校帰りの高校生なんかも大勢見かけました。

テレビでこれだけ取り上げているのも関東ローカルの情報番組だけなのでしょうね。だって立川に出来た施設ですから。そもそも「立飛」って、読めないでしょう? いや「たちひ」って読んで正しいのか、不安になるのが普通だと思います。

そんなららぽーとの中に書店としては地元立川のオリオン書房がオープンしました。書籍だけでなく、文具に雑貨、それと喫茶スペースも設けられていますが、決してセレクト型の書店ではありません。ノルテ店のような総合書店というよりは、ショッピングモール(の客層)に合わせた品揃えの書店でした。

まず見てみたのはフランス語や中国語などの語学の棚。諸外国語の棚はそれほど多くはありませんが、学参と、ほんのちょっと辞典が置かれていて、その棚とはかなり離れた学参コーナーの辞典のところにも外国語辞典が置かれていました。棚スペースの関係上、外国語の学習辞典が二か所にばらけてしまっているのはこれから調整でしょうか。

全体としてはショッピングモール内の書店ですから、正直なところ、あたしの勤務先の本はなかなか厳しい、という感じです。それでも文芸棚は日本文芸と海外文芸の棚構成比が「2:1」で、これは意外にも海外文学に目配りがなされていると感じました。この後、この棚がどう育っていくのか楽しみでもあります。

店内の一角にこんな冊子が置いてありました。同店と言いますか、オリオン書房独自のものです。

オリオンのスタッフがお薦めする文庫のフェア用の冊子です。熱い思いがほとばしるメッセージにあふれた一冊です。こういうスタッフがいるかぎり、書店に希望と未来はあると思うのですが……

コラボ・フェア-移民国家フランスの社会と人々-

何でも「コラボ」と言えばカッコいいのか? いまの日本、世間的には、そんな空気ですね。

で、あたしの勤務先でも現在、コラボフェアを仕込み中です。

どことコラボするの? というのが当然の疑問ですね。はい、お相手は法政大学出版局さん。同局の『フランスという坩堝』とあたしの勤務先から出ている『パリ移民映画』とで、どちらもフランスの移民を扱った本なので協力して販売促進できないか、という話になり、そこで両書の著訳者である大中さん、清岡さんに「移民社会フランスをより広く深く理解するための本」を挙げていただき、それにコメントもらって書店でミニフェアでもやろうということになったのです。

 

と思った矢先、パリであのようなテロ事件です。新聞やテレビの論調の中にはイスラム国だけではなく、フランス社会にスポットをあてたものもありました。そうなんです。フランスというのは多くの移民を抱えた社会なのです。テロ事件前からヨーロッパでは難民問題が深刻化していましたが、もちろん難民と移民は異なるものですが、全く異なるわけでもありません。

そういった複雑なフランス社会を知るということも、今回のテロ問題を考える一つの契機になるのではないか、ということで、まさしく怪我の功名、このフェアが非常にタイムリーなものとなってしまいました。回っている書店で案内をするとかなり好感触です。

で、両先生のコメントを収録したブックリストが上の写真です。8ページの小冊子です。フェア会場(?)で無料配布予定です。

ちなみに、両者のコラボ・フェアですが、このテーマの本を、この二社だけが刊行しているわけではありません。先生方が挙げてくださったリストには両社以外の本も多数含まれます。いや、むしろそっちの方が多いです(汗)。それでも、きっかけを作れれば、そしてお客さんの反応もよく、書店店頭の売り上げに繋がるのであれば、フェアとして大成功だと思っています。

「ありえない」ということはない

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2015年12月10日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

展覧会に足を運べない方には……

下の写真は本日の朝日新聞です。

注目して欲しいのは兵馬俑ではなく左側、「今右衛門×柿右衛門」展の方です。柿右衛門さんの展覧会が日本橋三越で行なわれるそうです。柿右衛門さんの展覧会は、気にしていると時々やっていますが、それでもこういうデパート展ですと会期が短めです。気づいたら終わっていた、なんてこともしばしばあるのではないでしょうか?

そんな柿右衛門さんファンの方のためにこちらは如何でしょうか?

遺言』です。十四代目、酒井田柿右衛門さんの著作です。

第二弾登場!

今日は『続 神経内科医の文学診断』の見本出しでした。かつて刊行した『神経内科医の文学診断』の第二弾です。

ご覧のように、今回の続編の方がちょっと厚いです。正続でどんな作品が取り上げられているのか、タイトルだけご紹介します。

まずは正編の方から

『ナジャ』アンドレ・ブルトン
『鍵』谷崎潤一郎
『失われた時を求めて』マルセル・プルースト
『じっと見ている目』ウィリアム・アイリッシュ
『或る「小倉日記」伝』松本清張
『澀江抽齋』森鷗外
『七破風の屋敷』ナサニエル・ホーソーン
『ウィングス』アーサー・L・コピット
『朗読者』ベルンハルト・シュリンク
『鏡の国のアリス』ルイス・キャロル
『ドン・キホーテ』ミゲル・デ・セルバンテス
『マクベス』ウィリアム・シェイクスピア
『レクイエム』アントニオ・タブッキ
『歯車』芥川龍之介
『頭痛肩こり樋口一葉』井上ひさし
『嘔吐』ジャン=ポール・サルトル
『パリのレストラン』ローラン・ベネギ
『ゴリオ爺さん』オノレ・ド・バルザック
『黒の過程』マルグリット・ユルスナール
『シラノ・ド・ベルジュラック』エドモン・ロスタン
『呪われた王たち』モーリス・ドリュオン
『胡蝶の夢』司馬遼太郎
『癩院受胎』北条民雄
『しんとく丸』説経浄瑠璃
『海を飛ぶ夢』ラモン・サンペドロ
『門』夏目漱石
『楡家の人びと』北杜夫
『ブッデンブローク家の人びと』トーマス・マン
『チボー家の人々』ロジェ・マルタン・デュ・ガール
『マンゾーニ家の人々』ナタリア・ギンズブルグ

続いて続編は

『百年の孤独』ガブリエル・ガルシア・マルケス
『オスク博士の幻想』ジュール・ヴェルヌ
『三たびの海峡』帚木蓬生
『アルブキウス』パスカル・キニャール
『ボヴァリー夫人』ギュスターヴ・フロベール
『蒼ざめた馬』アガサ・クリスティー
『薔薇の名前』ウンベルト・エーコ
『ウォレン夫人の職業』バーナード・ショー
『ハリー・ポッターと賢者の石』J・K・ローリング
『モモ』ミヒャエル・エンデ
『めぐりあう時間たち』マイケル・カニンガム
『ダロウェイ夫人』ヴァージニア・ウルフ
『変身物語』オウィディウス
『わたしはティチューバ』マリーズ・コンデ
『マノン・レスコー』アベ・プレヴォ
『欲望という名の電車』テネシー・ウィリアムズ
『痛ましき事件』ジェイムズ・ジョイス
『居酒屋』エイール・ゾラ
『ビリー・バッド』ハーマン・メルヴィル
『神曲』ダンテ
『ナラ王物語』マハーバーラタ
『イリアス』ホメロス
『フェードル』ラシーヌ
『信號』フセーヴォロド・ガルシン
『オンディーヌ』ジャン・ジロドゥ
『ピクウィック・クラブ』チャールズ・ディケンズ
『神の汚れた手』曾野綾子
『恍惚の人』有吉佐和子

以上になります。

放浪芸

朝日新聞の夕刊、社会面にこんな記事が……

小沢昭一さんがライフワークにされていた放浪芸の記事です。芸事ですから、音と映像が何より肝心なのは理解しておりますが、文字にして残しておくことも大事な作業だと思います。

そんな小沢さんの放浪芸に関する著作、実はあたしの勤務先から出ているのです。

  

日本の放浪芸』『放浪芸雑録』『ものがたり芸能と社会』の三作品です。どれもお値段はやや高めですが、唯一無二の著作です。値段だけの価値はある書だと思います。

小さい言葉

日曜日のお昼、場所は下北沢のB&B、こちらでキルメン・ウリベさんと今福龍太さんのトークイベントがありましたので行って来ました。ご覧のように会場は満席。スペイン語ができる方も大勢いらっしゃっていたようで、終わった後のサイン会でもウリベさんとスペイン語で会話をされている方が多数いらっしゃいました。

では以下に、あたしが聞き取って書き取ったメモから、今回イベントの感想を……

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