中東情勢でミニフェア(?)のご案内

近々、あたしの勤務先から『危険な道』という書籍が刊行されます。中東関係のニュースでは日本でもしばしば耳にするアルジャジーラ、その元記者がアルカイダの幹部にインタビューを行なった、その記録です。9・11からまだ日の浅い時期のインタビューだったので、世界中が驚いたとのこと。このところ「イスラム国」の方が世間を騒がせているので、アルカイダは解散したのかと思われているかもしれませんが、まだまだしぶとく生き残っていて、最近では「イスラム国」との協力関係も見られるとか。中東情勢を考える上で、やはりアルカイダからは目が離せません。

そんな鳴り物入りの新刊ですが、日本で売るには、有名人でもなければ、今差し迫った危険が日本に迫っているわけでもなく、なんとなく他人事のように感じられてしまいがちの内容ですから、「引き」が弱いのではないか、そんな気もします。それに、やはり複雑な中東情勢は多面的にもの見る姿勢が欠かせません。そこで本書と一緒に並べたらよさそうな本をピックアップしてみました。順不同です。

  

  

 

 

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未年は……

あたしが未年であることは、このダイアリーを読んでくださっている方ならご存じだと思いますが、最近読み終わった『真夜中の北京』にこんな一節がありました。

ちなみに、同書の主人公とも言うべき、北京で惨殺されたパメラ・ワーナーも未年だったそうです。

ペメラ自身は、干支のうちでもっとも女性らしい羊の年に生まれた。この年に生まれた人は感情や懐疑的思考、憂鬱に流されやすいといわれている。どうしようもなくロマンチックで騙されやすく、誰かが注意してやる必要がある。羊はやや自己中心的ではあるものの、優しい心を持っている。殺戮者にしてみれば、パメラ・ワーナーは子羊のようなものだっただろう。(P.200)

あたしもちょっとは当たっているのではないか、という気がしますが如何?

若干の追悼の意をこめて

気づいてみたら昨年の12月で一年たっていたのですね、翻訳家の岩本正恵さんが亡くなってから。

各社からたくさんの翻訳書を出されていましたが、あたしの勤務先でもお世話になりました。何回かトークイベントなどの機会にお話しさせていただいたこともあるのですが、とても気さくな方でした。もっともっと面白い物語を紹介していただけるのを(できればあたしの勤務先から)楽しみに期待していたのですが、それもかなわなくなりました。

とうに一周忌は過ぎてしまいましたが、作品のいくつかを並べることで改めて冥福を祈りたいと思います。

  

  

すべてを読んでいるわけではなく、この中では『愛と障害』『ヴァレンタインズ』『青い野を歩く』の三つだけですが、どれもドラマチックなものでもなければ壮大なものでもありません。静謐と言うほどの静かではないのですが、読み終わってからじわじわくる、そんな作品が多かったように感じます。

十数年ぶり(?)のおみくじ

昨晩はちょっとした飲み会でした。場所は神保町の「燈のもと、肉と酒と鉄火炉火」というお店。ちょっと隠れ家っぽい造りの店舗で、トイレがまた面白かったです(汗)。

さて、このお店、箸袋がおみくじになっていまして、食べ物屋なので「お味くじ」なんて表記になっていますが、広げてみましたら、なんと「大吉」でした。

考えてみますと、あたし、神社などのおみくじって、この十数年引いたことがありません。そもそも初詣に行かない人間なので、おみくじだって引く機会がなかなかなくて、気づいてみたら十数年、もしかすると数十年、引いていないかもしれません。昨晩だって、自分で引いたのではなく、箸袋が籤になっていただけの話。

総合運で、「551の豚まんがあるときの関西人くらい幸福」っていうのが、関西人ではないあたしには理解できませんが、恋愛運で「全然興味ないよーと言いながらもてる」というご託宣は素直に嬉しがっておいた方がよいのでしょうか? 興味のない相手にモテても、と贅沢を言える身分ではないこと、自分が一番よく自覚しています。

狐の精の物語?~『真夜中の北京』~

真夜中の北京』読了。

ミステリー、謎解きではありますが、実話です。しかしながら、戦前の北京でこんな凄惨な事件が起こっていたとは知りませんでした。いや、たぶん類似の事件、もっと凄惨な事件だって起きていたのだと思います。ただ、この事件が特異なのは、北京の外国人社会の中でもそれなりに有名な人物の娘が殺害されたというところではないでしょうか。

本書の内容については、既にネット上に多くの人が感想ともどもあらすじをアップしていますので、そちらに譲ります。簡単に言ってしまうと、当時の国際情勢のためとはいえ、十分な捜査もしない(できない)まま闇に葬り去られた殺人事件を、父親の執念によってその真相を見つけ出すまでの物語です。現実には、この殺人事件は迷宮入りして、犯人もわからなければ犯行現場も特定されていません。が、著者によって公にされた被害者の父親の捜査資料によれば、ほぼほぼ真相に迫っていたことがわかります。

それでも父親の明らかにしたことが真実なのか、若干の疑問が残らなくはありません。当時の科学捜査ではあそこまでが限界だったのか、あるいは事件直後にもっと念入りな捜査が行なわれていれば、案外簡単に犯人逮捕に結びついたのか、そこはわかりません。当時の科学捜査の限界と言うよりも、英国と中国のメンツの問題が最も大きくて厚い、そして壊しようのない壁、障害だったのではないでしょうか。そしてもちろんこういった国際情勢を生みだしていた日本の影も、この事件を迷宮入りさせた影の主役かもしれません。

と、ミステリーとしてもよくできていると思いますが、それよりも個人的には、北京好きとして、古い北京を一緒になって歩いているような、そんな錯覚を覚えるのが読んでいるときの楽しみでした。巻末に当時の写真も載っているので、そんなところからイメージを喚起することもできますし、あたしも知っている北京の雰囲気、オリンピック前なので、まだ少しは古きよきものが残っていた北京が思い出されて懐かしく感じました。

訳者あとがきで紹介されている欧文サイトも(リンク切れのところが多いですが)なかなか興味深いですし、グーグルでキーワードを入力して画像検索すれば、さらに当時の写真などがヒットするでしょう。

蔵出し@BF新宿

ブックファースト新宿店で、毎年恒例(?)の蔵出し本フェアが始まりました。今年で何年目でしょうか? 各社の在庫僅少本が勢揃いしています。

上の写真のように、社によって出品しているアイテム数にはバラツキがありますが、最近は書店店頭で見かけなくなった本も、この機会に鎮座していますので、お近くへお越しの際は是非お立ち寄りください。

でも、あたしなどから見ると、「えっ、この本って在庫僅少だったの?」という驚きの方が大きいのが、このフェアでは毎回のこととなっています。自分の意識では「まだまだ現役で売れている」「買おうと思えばいつだって買える」と思っていた本がここに並んでいると、ちょっとしたショックを受けるものです。

というわけで、あたしの勤務先もこっそり(?)と参加しております。今回も選書したのですが、本当に倉庫に奇跡的に残っていたようなアイテムばかりになりました。ほぼ全点が1冊、数点ほど2冊並んでいるものもありますが、これで蔵は空っぽだと思ってください(笑)。

今日のネクタイ~壹佰貳拾壹本目。~二か月続けてネコ科?[2016.2]

こん**は、染井吉野ナンシーです。

寒い日が続いていますね? 先日の東京の大雪。あたしはいつものように早い出勤なので、駅構内への入場制限ということにはなりませんでしたが、ホームはいつもの数倍の人数、電車も2本やり過ごす、という感じでした。それでもいつもより20分か30分程度の遅れで会社に着けたのはラッキーな方でしょう。

さて、今回のコーディネートはこちら。

ヒョウ柄のブラウス、これはかつてご披露したことがありますよね? 覚えていますか? 以前の連載ページが音信不通なので、何本目のネクタイの時に披露したのか、あたしも覚えていませんが、とにかく既出のはずです。ちなみに、このブラウスで関西ツアーに行ったこともあります。

で、ネクタイのアップはこちら。

はい、肉球です。お気づきですか? 前回のネクタイと色違いです。今回のネクタイはブラウスと合わせて、ちょっとネコ科をフィーチャーしてみましたが、いかがでしょう?

いや別に、猫の肉球と言わず、ヒョウの肉球と言っても通じるのでしょうか? あたし、別に猫に詳しいわけではないので、ヒョウやトラやライオンといったネコ科の動物にはすべて肉球があるのか知りません。それにあるとしても、全部が全部このネクタイの柄のような形なのか……