何を以て人は人を好きになるのか?

ちくま新書の『LGBTを読みとく』を読み終わって、いろいろ考えてみました。

一応、LGBTの違いについては知っていたつもりでしたが、こういう本を読むとますます複雑なんだなあと考えさせられます。

体は男に生まれてきたけれど自分自身では女だと自認している人、というだけならまだわかるのですが、そういう人で男装している人、女装している人、それぞれがいるわけですよね。もちろん好きでやっている人もいれば、世間の目を避けるためにやっている人もいるわけで一筋縄ではいきません。なおかつ、そこに異性愛の人、同性愛の人もいたりするわけですから、もうほとんどわけがわからなくなってきます。言葉の上では理解できていても、頭の中で整理されていない感じが残ります。

ところで、ごくごく一般的な話として(←たぶん、こういう「一般的」という言い方をマイノリティの人は嫌うのでしょうけど、社会の大多数の人がそうであるようなものを一般と呼ぶのは仕方ないことだと思います)、男性は女性を好きになり、女性は男性を好きになります。その場合、どういう風に好きになるのでしょうか?

こう言ってしまうと身も蓋もありませんが、たいていの人は見た目から入るのではないでしょうか? 学校とか職場とか、ある程度長い時間を一緒に過ごすうちに好意が芽生えるというのも多いでしょうが、とりあえずは見た目で「あの人、好み」「あの人、なんかイヤ」という判断を下しているのではないかと思います。

その時、ほぼ100パーセント、相手の体(裸体)を確認しているわけではありませんから、肉体的に相手が男性なのか女性なのかは、あくまで顔や体つきで判断しているのだと思います。混んだ電車の中で、顔しか見えないような状況で、とってもカワイイ女の子、すごく格好いい男の子を見かけたとして「カワイイなあ」「格好いいなあ」と思ったとします。しかし、車内が空いてきたり、駅の乗り降りの時にその人の装いを見たら実は「男性だった」「女性だった」という経験、誰でも一度くらいあるのではないでしょうか?

相手が同性だとわかった瞬間、異性愛の人は気持ちが萎えるのかも知れませんが、となると、そもそもその人は相手の何に対して好意を抱き、何によってその好意を失ったのか……

タレントのはるな愛が、よく男性にナンパされたという体験を話しているのをテレビで見たことがありますが、相手は完全にはるな愛を女だと思って声をかけてきたわけですよね、恐らくは顔が好みだから(ナンパしやすそうだったから、という理由もあるかも)。顔が好みであるならば、はるな愛が男性だとわかったとしても、顔が好きであることに変わりはないはず、そのあたり、なんとなく葛藤を感じます。

と、いろいろなケースが考えられるなあと思いながらの読後感だったのですが、今朝の朝日新聞に性的少数の子供の記事が載っていました。なんとなく、LGBTって大人の問題だと思い込んでいましたけど、子供でもあるんですよね、当たり前といえば当たり前なのですが。

ますます一筋縄ではいかない問題だと思います。

十九世紀のフランスは、春秋戦国時代みたいだったのか?

紀伊國屋書店新宿本店の3階、人文書コーナーで、19世紀フランス哲学をテーマにしたフェアが始まりました。

知泉書館の新刊『十九世紀フランス哲学』を中心としたフェアで、あたしの勤務先からも同タイトルの『十九世紀フランス哲学』が出ているのですが、案の定、仲良く並んでいます。

 

19世紀のフランスについては、あたしもこのダイアリーに書いたことがありますが、政治的には体制がコロコロ変わる激動の時代でしたから、それに連れて思想界だってかなり活発だったはず。「中国古代の春秋戦国時代のようだったのではないか」と言ったら、あまりにも門外漢の戯言と笑われるかも知れませんが、そんな印象を持っています。

ちなみに上掲書以外にも、あたしの勤務先の刊行物では『社会統合と宗教的なもの』『共和国か宗教か、それとも』などが並んでいました。

 

最初に挙げた『十九世紀フランス哲学』の訳者、杉浦直樹さんによるフェア解説小冊子もありました。今回選ばれた本に関するコメント付きです。

とにかく、19世紀フランスというと文学や芸術に綺羅星のごとき有名人が多く、思想方面は等閑視されてきたこれまでですので、こういうフェアが行なわれるのは有意義なことではないでしょうか?

影響力を与える人

発売日は明日だったと思うのですが、セブンネットで予約していた乃木坂46のニューシングルが届きました。Type-AからType-D、それと通常盤の全部で5種類です。セブンネットだと予約特典の生写真が付くので……(汗)

ジャケ写も既に公開されていますから、別に珍しくも稀少でもありませんが、こんな感じです。

特典の生写真はこんな感じのものでした。意外と紙がペラペラでした。もう少し厚い紙の方がよかったのではないかと思います。

で、この曲、どうでしょう? これまでの乃木坂らしくないと言えばその通りかも知れませんが、こういうのもありかな、とも思います。ただ、やはり全国的なヒットは厳しいだろうなあ、という気はします。このところ、ファンの間でも「誰もが知っている、口ずさめるヒット曲が欲しい」と言われますし、アンチからは「5年たってもヒット曲が一つもない」と揶揄されていますが、ヒット曲だけが大事なのか、という考えもあるでしょう。乃木坂には乃木坂らしさ、乃木坂の世界観を大切にしていってもらいたいと思います。

とりあえずは、今のこのタイミングなら女性限定ライブをやってみるべきではないかと思うのですが……

そういう時代の流れ?

今朝の朝日新聞に、日本女子大学がトランスジェンダーの女性の入学を認めるか否か検討を始めるという記事が載っていました。

いわゆるLGBTの問題ですよね。あたし自身は理解があるわけでもないですし、知識が決定的に不足しているので、たまたま現在『LGBTを読みとく』なんて本を読んでいるところなのですが、日本女子大学の姿勢、これは時代の流れでしょうね。

個人の嗜好としての同性愛、これはまあ理解できるというかわかるのですが、トランスジェンダーって、たとえば体は男なのに心は女性ってことですよね? これ、医学的というか科学的に証明できるのでしょうか? つまり、心は女性って本人だけの思い込みでではなく、しっかり客観的に裏付けられたものなのかどうか、ということです。

いや、いまだにこういう疑義を挟むほど、あたしの知識ってこんなものなのですが、でも世間の人も似たようなものではないでしょうか? なぜにこういう疑問が起きるかと言えば、何かしら客観的な証明がないと、それこそ女好きの変態が自分は心は女性なんだと偽って女子大や女子高に入ってくる可能性が否定できないと思うからです。こういう不心得者を許してはいけませんから、なおのことトランスジェンダーの認定がどうなっているのか知りたいところです。

で、この日本女子大学の取り組み、多くの学校関係者が注視していることでしょうね。御茶の水女子大学とか国公立の学校が後に続くのか、聖心女子大学や白百合のような「お嬢様学校」と呼ばれる学校はどうするのでしょう? もちろん高校だって女子高、男子高がありますから同じような問題に直面する(している)はずです。学校によって判断が分かれるかも知れませんね。

仮に日本女子大学が入学を許可したとして、その許可された女子学生(体は男性のままかしら?)がどういう格好で通学してくるのか……。必ずしも、見た目が女性とは限りませんよね? トランスジェンダーの女性で異性装が趣味の人だったら男性のような格好をすることになりますよね? なおかつ体は男性なのだから放っておいたら髭も生えるだろうし……

単純に制度上許可したとしても、実際にはいろいろな問題が起こりそうです。が、問題を起こしたくないから前へ進まないというのもいけないことだと思いますし、ある意味、世の中にはいろいろな人がいるものだと慣れるしかないのでしょうか?

一気に読むべき?

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