いい夢、見ろよ?

岩波書店の『夢見る人』を購入しました。どこかで見覚え、聞き覚えのあるタイトルだなあと思っていたのですが、灯台下暗し、あたしの勤務先の『夢みる人びと 七つのゴシック物語2』でした。

しかし、前者の作者、パム・ムニョス・ライアンはメキシコ系アメリカ人で、チリの詩人ネルーダの少年時代を描いた物語、それに対して後者の作者はデンマーク出身で、これぞ物語ると言うことの醍醐味が味わえる作品集。単に「夢を見る」という邦題の近さから、なんとなく親和性のある作品だと思ってしまっただけのことです。

ちなみに、『夢見る人』は今日の朝日新聞でも紹介されていましたね。

子どもの本ということですが、本体価格2400円で300頁近いボリュームは、なかなかどうしてよほどの本好きな子供でないと手が出ないでしょう。あたしが購入したのも、タイトルに惹かれて、というのもありますが、やはりネルーダに関する本だということからですし、このボリュームや価格は、一見すると絵本のような装いだけれど立派な大人向けの本だと判断したからです。