三教は如何?

今朝の朝日新聞の記事です。

ジュンク堂書店池袋本店で開催されている、キリスト教と仏教のコラボフェアだそうです。同店のウェブサイトによると

キリスト教のテーマは「これだけは読んでおきたいキリスト教書100選」です。
キリスト教の専門家たちが選んだキリスト教基本書をじっくりごらん下さい。
仏教のテーマは「温故知新」。
東京国立博物館の特別展など、何かと話題の禅、正法眼蔵のコーナーも設けています。

とあります。こういうフェアは面白いと思いますが、あたしもここ数年、書店へ行くとしばしば人文担当の方と「啓典宗教のコラボフェアやらないの?」という話をしていました。はい、ユダヤ、キリスト、イスラームです。

なんといっても、ここ最近の世界情勢が不安定なのは、キリスト教社会とイスラム教社会が作り出していると、個人的には思っています。だから、どうしてそうなるのか、どうしたらよいのか、それには国際情勢を分析している本を中心に社会・海外事情のコーナーでフェアをやるのもよいと思うのですが、そうではなく、一歩下がって、人文書コーナーでこのテーマをどう扱うかと考えると、やはりキリスト教とイスラム教のフェアがふさわしいのではないかと思っていたのです。

ただ、それだけだといまひとつ多角的にならない、善悪二元論とは言いませんが、お互いに言いっ放しのフェアになりそうなので、もう一つの視点として、それに根は同じですからユダヤも加えるべきだ、と考えていたのです。

今回のジュンク堂書店のフェアは、あたしが考えていたのとはちょっと視点を変え、キリスト教と仏教という、まるで異なる宗教のコラボです。しかし、こういう異教のコラボというのは昔から考えられていたようですが、書店のフェアとしてはあまり記憶にありません。

 

お手軽な新書でも『一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教』『ユダヤ教 キリスト教 イスラーム』といった三教を扱ったものがあります。あるいは中国で三教と言えば「儒仏道」ですので、こういうコラボもありではないでしょうか?