さてさて……

六本木に新しくオープンする書店「文喫」の内覧会へ行って来ました。

「文喫」書いてある看板の上の方、白い帯状のところ、よーく見ると「AOYAMA BOOK CENTER」という文字がうっすらと残っています。

はい、ここはもともと青山ブックセンターの六本木店があった場所です。建て直したわけではないので、青山ブックセンターの頃の階段の位置などはそのまま残っています。

公式ウェブサイトでは「本と出会う本屋」を謳っているようですが、なにせ有料の施設です。座り心地のよさそうな椅子とコンセントのあるテーブルが用意されていますので、ちょっとしたワーキングスペースと考えるべきなのかも知れません。その時に、資料としてふんだんに本が置いてある、というわけです。

できる大人のラグジュアリースペース、という雰囲気が醸し出せればうまくいくのではないでしょうか? ただ、場所柄、時々日本にやってくる外国の方がも多いと思います。かつてあった青山ブックセンターのつもりで、「日本に来たから本でも見ていこう」と思って入ったら入場料を取られた、なんてトラブルも起きるのではないかな、という不安もあります。

親子丼は美味しいけれど……

フジテレビ系「さくらの親子丼2」がスタートしました。

あたしはパート1も結構感動しながら見ていたので、パート2が始まって喜んでおります。ちなみに、東京ではフジテレビ系で放送されていますが、制作は東海テレビのようです。

パート1では真矢ミキ転じるさくらが経営する古本屋が舞台でしたが、今回は親などから虐待を受けた子供たちが一時的に避難するシェルターが舞台。さくらはそこの寮母さんと言いますか、まかないさんです。

さて、昨日放送された第二話、さくらは親と子供はわかり合えるはずだという持論を展開しますが、昨今のネグレクトや虐待死などのニュースを見るにつけ、果たしてこのセリフは真実なのだろうか、という疑問が湧いてきます。確か、そんな議論、パート1の時にネット上では話題になっていたような気がします。

とはいえ、さくらやシェルターを運営する大人たちは、それを信じてやっていくしかないのだろうな、という気もします。実際はどうあれ、子供たちを支えようとしている大人たちがそこを信じられなくなった終わりではないかという気もするのです。

またこの第二話では、シェルターにいる少女を追いかけて来た風俗店の店長が登場します。なんと、さくらの親子丼をかつて食べていた少年のなれの果て、という設定。例によって、さくらは風俗に手を染めている店長を頭から否定します。その店長が、「それによって救われている女もいる」というようなセリフを吐くのですが、ドラマ上ではここを膨らますことはありませんでした。

 

しかし、最近読んだ『性風俗のいびつな現場』『「身体を売る彼女たち」の事情』によれば、風俗産業が確かに一部の女性にとってはセイフティーネットの役割を果たしていることは事実で、テレビドラマの展開上、それを肯定するような描き方はできないのかも知れませんが、こういう本を読んでいた身としては、「そんなに単純なものではないし、そうやって一方的な断罪もできないよなあ」と感じました。

こういう社会問題を描くドラマは、昨今の世の中では難しいですね。やはりフジテレビ系のドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」でも、描き方が画一的だとか、一方的だという批判がネットなどで上がっていたと思います。

ネット社会の今日、確かにドラマの偽善的なところ、都合のよい性善説的展開は批判にさらされやすいところですが、それでもあたしは、多くの人が見るドラマだからこそ、最後まで理想や希望を語って欲しい、描いて欲しいと思います。それが多少のミスリードであったとしても。

台湾から南洋、そしてまた台湾へ

自転車泥棒』読了。

まずは、これが遺作と言いますか、恐らく出版されたものとしては最後の仕事となったであろう訳者・天野健太郎さんのご冥福をお祈りします。

さて『自転車泥棒』です。多くの人は映画の「自転車泥棒」を思い出すのかも知れませんが(それすら思い出さない人も多いかも知れませんが……)、本書は台湾の呉明益の作品です。自転車とともに失踪した主人公の父親、その行方と失踪理由を主人公が追いかけるというのが大きな流れです。そこに台湾の自転車マニアや古物商などさまざまな人が絡み、また父の人生をたどるうちに知ることになる戦争中のこと、戦後の台湾のこと。そういった諸々が絡み合った骨太な作品です。

先に翻訳された『歩道橋の魔術師』が連作短篇であったのに比べると歯応えはバッチリです。

しかし、両作品とも、かつて台北駅前にあった「中華商場」が舞台となっている(『自転車泥棒』の主人公一家もかつて住んでいた)ので、両書は姉妹篇的な読み方ができます。否、中華商場という場の持つ雰囲気をあらかじめ知っておくためにも、『歩道橋の魔術師』を読んでおくのがよいと思います。

その一方、本作では上述したように、日本統治時代の台湾も描かれます。台湾島のみならず、日本軍の侵略にあわせ、東南アジアや南洋の各地も本書の重要な舞台となっています。高座の海軍工廠も出て来ます。

 

なので、台湾を統治している日本軍という点では、甘耀明『鬼殺し(上)』『鬼殺し(下)』などを併読するとよいと思います。呉明益、甘耀明といった台湾の中堅実力作家たちが、共に日本統治時代の台湾を舞台とした作品を競うように書いていることに不思議な縁を感じます。

 

そして、日本軍として南洋戦線へ赴いた台湾人、特に先住民について手軽に知りたいのであれば、平凡社新書『日本軍ゲリラ 台湾高砂義勇隊』を、更に『自転車車泥棒』には、登場人物の一人が日本で戦闘機を作っていたというシーンも出て来ますが、そのあたりの事情であれば『僕たちが零戦をつくった 台湾少年工の手記』を一読されるとよいかと思います。

そして、そんな台湾の近現代史、日本統治から国民党統治時代にわたる苦難の歴史については、『自転車泥棒』『歩道橋の魔術師』と同じく天野健太郎訳『台湾海峡一九四九』が何よりも参考になるでしょう。

もちろん、この時代を扱った、いまや古典とも言える司馬遼太郎『台湾紀行』も忘れては行けないと思いますが。

本書の感想を一言で述べるのはとても難しいのですが、あえて言うのであれば、タイトルに反し本書の中で自転車は一度も盗まれていません。むしろ託されたと言うべきでしょうし、本書は一台の自転車を通じて紡がれた台湾史なのだと思います。

小説と科学?

自転車泥棒』の訳者あとがきで、呉明益さんの小説とその世界観をさまざまな展示で表現した「呉明益小説科遊展」というイベントが台湾の高雄で行なわれたとありました。

同書には、台湾の自転車マニアであれば垂涎の的である自転車が登場しますし、蝶の羽を使った作品など、台湾の近現代の歴史のひとこまが垣間見えるモチーフに事欠きません。それらの実物を展示して、作品世界をより深く知ってもらうという試み、ちょっと、いや、非常に気になります。

これだけのグッズを並べるとなると、大型の書店でもちょっと難しいですね。やや広いフェア・イベントスペースを備えた書店であれば可能かも知れませんが、こういうフェア展開が日本でももっと多くなれば面白いのに、と感じました。

以前も似たような企画がありましたよね?

昨日の朝日新聞夕刊。

文庫本にカバーを掛け、タイトルも著者もわからないようにして、ただし、帯だけはその上から掛けてどんな本なのかはわかるようにして売る、そんな企画です。

文庫本のこういった企画、以前からありましたよね。こういうので売れるわけですから、買う方はちょっとしたゲーム感覚なのかも知れません。

ただ、出版社側からすると、これまで以上に帯のキャッチ、ジャックに気を遣わないとならなくなります。まあ、そもそも帯の惹句が不出来なものはこのフェアの選書からも漏れているのでしょうけど……

でも、何よりも肝心なのは、「ここの書店の人が選んだ本なのだから、どれを引いてもハズレはないはず」というお客様からの信頼があってのことだと思います。さわや書店が地元で培ってきた財産なんでしょう。

しかし、どうなんでしょう?

いまの読者の方って、こういう仕掛けを作らないと本を選べないのでしょうか? 自分で帯の惹句や装丁、目次やあとがき、最初の数ページでも読んでみて、自分で判断するってことできないのでしょうかね?

いずれにせよ、文庫なんて出しておらず、軒並み数千円するような本ばかり出しているあたしの勤務先では無理な企画ですが……

「朝」より「韓」なのね

小学館から『小学館 韓日辞典』という辞典が刊行されました。

読んで字のごとく、韓国語の辞典です。ただ、小学館はこれまで『朝鮮語辞典』という辞典を出していたので、どういう関係なのかと思ってサイトを見てましたら、

本辞典は好評を博した『朝鮮語辞典』の改訂新版です。最新の正書法に基づき内容を25年ぶりに一新しました。

とありました。つまり、タイトルまで変えてしまった改訂版だそうです。

それにしても、韓国語の学習参考書の世界、《朝鮮語》を標榜するものが非常に少数です。しかし、書名に朝鮮語とあるものも出版されていますから、書店店頭では「韓国語」と「朝鮮語」が混在しているわけです。あと、ハングルという表記も頻出します。

言語としては韓国語も朝鮮語も同じですから区別する必要はないのですが、店頭の棚プレートなどを見ていますと、わざわざ「朝鮮語」というプレートを作って、書名が「朝鮮語」のものをそこに集めている書店もあります。考えてみるとおかしな話です。

ただ、「朝鮮語」という字面は、どうしても「北朝鮮」を連想させてしまい、イメージがよろしくない、というのが販売戦略的にあるようです。特に旅行会和書などは、まず北朝鮮へ行く一般人などいないわけですから、タイトルが「韓国語会話」になるのは理解できます。しかし、一般の文法書まで「韓国語」になってしまうのはどうなのか、という気がします。

山手線新駅は、やはりホルスタインの模様がそこらじゅうにあるのでしょうか?

数十年ぶりに出来るという山手線の新駅、名前が「高輪ゲートウェイ」に決まったそうですね。

ゲートウェイと聞くと、例の牛の模様、PCメーカーを思い出してしまいます。

あっ、知らないですか、ゲートウェイ?

ひところは、ずいぶんと売れていたんですよ。

それはともかく、山手線の駅の名前です。

あたし自身は、カタカナが入っていても別に構わないです。カタカナや英語、横文字を入れるなんて、という意見も根強いとは思いますが、あたしは「別に、いいんじゃない」というスタンスです。

でも、今回のゲートウェイはいただけません。

「Gateway」って「入り口、出入り口」っていう意味ですよね? そういう意味がある言葉を駅の名前に使うのはどうなのでしょう? 要らぬ誤解を生みやしないかと思うのです。

「高輪ゲートウェイ駅の東口」なんて、英語や他の言葉に翻訳した時にどうなってしまうのでしょう? それがちょっと心配です。それに、乗り換えとか、これからの人の流れを考えるのであれば、「泉岳寺駅」にして、既にある地下鉄の泉岳寺駅との乗換駅にするべきだったのではないかと、そう思うのですけどね。

あと、発表されている字面は「ゲートウェイ」ですが、「ゲイトウェイ」「ゲートウェー」「ゲイトウェー」など、書き方が何通りもできてしまいそうです。

ちなみに、あたしのように根っからの東京人なら「ゲェトウェエ」という発音になります。

とりあえず買ってみた、食べてみた!

ローソンとゴディヴァがコラボしたスイーツです。

セブンイレブンに対し、ローソンはスイーツに力を入れているような気がしますね。これもウチカフェの商品の一環のようです。

ご覧のように、今回いただいたのは「ショコラミルフィーユ」で、要冷蔵と書いてあったので冷蔵庫で冷やしてから食べましたが、思いのほか硬いので、食べる時は少し前に冷蔵庫から出して、ちょっと溶かして(?)から食べた方がよいのかも知れません。

お味の方は……

ゴディヴァのチョコをほとんど食べたことがないので、「こんな感じだったかしら?」という思いが沸き起こってきました。

もう少し、スイーツスイーツしたものをイメージしていたのですが、比較的大人好みと言いますか、若干の苦みもあって、あたしとしては「フツーに甘いくてフワフワのが食べたかった」と思いました。

もう一つ「フォンダンショコラ」もあるようですが、こちらはまだ食しておりませんし、買ってもいません。週末かしら?

実は、他にも「スノーボンブ」のミニサイズを買って食したのですが、これが思いのほか美味しかったです。いや、余計なものが入っていないので、非常に食べやすくて、これは大ヒットでした!

あたしは保温ポットを買ったからよいのですが……

営業回りのお供と言えば、ペットボトルのドリンクです。

夏は熱中症対策もありますから必需品です。

人によってチョイする飲料はさまざまですが、右のようなサイズのペットボトルを買っている人が多いような気がします。確か、500mlですよね?

お茶にしろ、ジュースにしろ、炭酸飲料にしろ、夏の時季、このサイズのコールドドリンクはよくあります。しかし、炭酸飲料となると、このサイズはちょっと多すぎる気がします。

それに一気に飲むのでなければ温くなってしまうので、夏に炭酸飲料やジュースを飲むのであれば、左のような350mlサイズが好きです。お茶などであれば、多少温くなっても飲めるので500mlでも構いませんが……

しかし、そろそろ寒くなってきて、ホットの飲料が恋しい季節です。

ホットの場合、ほぼ決まってペットボトルは左の350mlサイズです。上掲の500mlサイズのホットドリンクって、自販機でもコンビニでも見かけません。

なんででしょう? すぐ冷めてしまうからでしょうか?

ちなみに、あたしはこの夏に保温ポットを買ったので、自宅から持参しています。途中で飲み干してしまった場合、買った飲料をそこへ注ぎます。夏はいつまでも冷たく、冬はずーっと温かいので、やはり保温ポットは素晴らしいです。