春先に出来上がった「語学書カタログ2019」に引き続き、「新書カタログ2019」が出来上がりました。
あたしの勤務先で「新書」とは、文庫クセジュとUブックスを指します。本カタログは、両シリーズの目録になります。
やはり刊行点数が多いからか、クセジュの方が若干ページ数が多いような気がします。
日々の営業活動に関するあれこれ
《エクス・リブリス》の最新刊『回復する人間
』です。来週半ばには書店店頭に並び始めると思います。
著者は韓国の人気作家ハン・ガンです。
だからなのでしょう。事前の注文もかなりの数に上りました。早く読みたい、と言う方が多いのでしょうね。
ただ、あたしは「この本、どこかで見たことあるなあ」と思っているのです。
いや、内容というのではなく、見た目です。
同じく韓国の作品『野蛮なアリスさん』です。
同書の著者はファン・ジョンウンです。
こうしてみると全然違うのですが、もし二冊とも購入する機会がありましたら、実際に両書を並べてみてください。どことなく、なんとなく通じるものを感じていただけるのではないかと思うのですが、如何でしょう。
ちなみに、著者は異なりますが、訳者はどちらも斎藤真理子さんです。
重版したと思ったら、あれよあれよという間に再びの重版となった『ジーザス・サン』が10年前に刊行されたときは、こんな帯が掛かっていました。
古川日出男さんにコメントをいただいていたのですね。懐かしいです。本書が、今年創刊10周年を迎えた海外文学のシリーズ《エクス・リブリス》の最初の一冊でした。
あれから、あっという間に10年、というのが正直な感想です。売れない売れないと言われる海外文学の中、なんとか10年続けてきて、それなりに読者も獲得でき、なによりも書店の方や海外文学ファンの中に確固たる地位を築けたのではないかと、ささやかに自負しております。
ただ、何度か書きましたが、この『ジーザス・サン』はこの数年品切れになっていまして、二年前に著者のデニス・ジョンソンが亡くなったこともあり、ジワジワと需要が高まっていたのも感じていました。
しかし、なかなか重版に踏み切るタイミングをつ邦訳刊行、そしてシリーズの10周年というタイミングを捉えて重版をしたのです。そしてオビも新しくしたのが2枚目の写真です。こんどは柴崎友香さんにコメントをいただきました。
本日、見本出しをした新刊について少々補足を……
まずはこちら。昨年刊行した『スタート!ドイツ語A1』の続きにあたる『スタート!ドイツ語A2
』です。「A1」「A2」は、それぞれ「えいいち」「えいに」と呼びます。
ヨーロッパで作られた言語教育の共通基準(「ヨーロッパ言語共通参照枠」と言うのだそうです)に基づいた本邦初のドイツ語教材です。
「えいいち」が、より初歩の段階になり、今回の「えいに」はその次のレベルとなります。《「えいいち」と「えいじ」の兄弟》と思って親しんでいただければ幸いです。
ただし、兄弟と考えると、「えいいち」が兄、「えいじ(えいに?)」が弟になりますが、教材のグレードとしては「えいいち」の方が下になるんですよね。ちっちゃいお兄ちゃんと大きな弟という感じでしょうか?
長らく親しまれたきました『15日間フランス文法おさらい帳』が大いにグレードアップ、『15日間フランス文法おさらい帳[改訂版]』として再デビューです。
旧版に比べ、「覚えておきたい表現100問テスト」を増補しています。初級文法は確実に身につけるための一冊を是非どうぞ!
まだ公式サイトに画像がアップされていないようなので、フライングでご紹介します。
GW明けの配本予定、残雪の『カッコウが鳴くあの一瞬』です。お隣はベストセラー、既刊の『黄泥街
』です。
『黄泥街』の装画はエゴン・シーレの「死せる街Ⅲ」でしたが、『カッコウが鳴くあの一瞬』はパウル・クレーの「黄色い鳥のいる風景」です。『黄泥街』とは異なり、『カッコウが…』は短篇集になりますので、残雪の別の一面が見られると思います。巻末には訳者・近藤直子さんの「残雪-夜の語り手」を特別収録しております。
ちなみに、残雪は『蒼老たる浮雲』もこの夏には刊行予定です。どうぞお楽しみに!
スリランカのテロのニュースを見ていたら、聞き覚えのある名前が報じられていました。
バグダディ
国際的なテロ組織のリーダーですね。
バグダディっていったいどんな人なのか、と思われた方には『ブラック・フラッグス(上)』『ブラック・フラッグス(下)
』がお薦めです。ピュリツァー賞住所の傑作ノンフィクションです。
タイトルは、別にスタンダールを意識したわけではありません。いや、まるっきり意識していないと言ったら嘘になりますね。
ただ、こんな本が出ているのに気づきましたので……。
原書房の『赤の歴史文化図鑑』です。
著者はミシェル・パストゥロー、どこかで聞いたことのある名前ですが、おわかりになりますでしょうか。
はい、あたしの勤務先から『ピエールくんは黒がすき!
』という本を出している、フランスの色彩研究の第一人者です。
前者はかなり専門的な書籍のようですが、後者は子供向けの絵本です。読み聞かせにもってこいの内容になっています。
ですから、書店店頭では全く異なるコーナーに置かれているでしょうが、著者も同じで、色彩に注目した書籍として一緒に並べてみるのは如何でしょう? もちろん、お値段も両書ではかなり異なりますが……(汗)
ちなみに、同著者には『ヨーロッパ中世象徴史』という一冊も刊行されています。こちらもお値段の張る、かなり専門的な書籍ですが是非手に取ってみてください。
少し前に中級フランス語の《謎解き》三兄弟をご紹介しましたが、「謎を解く」がもう一つ、否、もう一人いらっしゃいました。
新刊の『ピエロ・デッラ・フランチェスカ《キリストの鞭打ち》の謎を解く』です。
さすがに語学書ではないので、この子を喰わせて四兄弟とは呼べません。うーん、どういう関係と言ったらよいでしょう? 親子でもないし、やはりいとこ、遠い親戚、というくらいでしょうか?
いずれにせよ、いずれもよろしくお願いします。
あと、言うまでもないことかもしれませんが、『キリストの鞭打ち』は2人いるのではありません。左側が外套(函)、本人(中味)が右側です。