終わるから、新しいものが始まる

近々発売になります『ボーリンゲン』で、《高山宏セレクション/異貌の人文学》の第一期、第二期が完結です。高山宏ファンや、コアな人文書ファンに支えられ、無事に終わりました。

続いてはこちら。『メルロ=ポンティ哲学者事典 別巻』で、この『哲学者事典』全4冊は完結です。ほぼ予定どおり、順調に刊行できたのではないかと思います。

最後は『三月の5日間[リクリエイテッド版]』です。これは[改訂版]ではなく、[リクリエイテッド版]です。言うなれば、バージョンアップ版といったところでしょうか?

ということで、以上三点、下旬には店頭に並ぶと思いますので、お楽しみに! さて、今後は何がスタートするのでしょう?

日本でも流行るでしょうか、否、既に流行っているのでしょうか?

昨日の朝日新聞の読書欄です。

ちくま新書の『素晴らしき洞窟探検の世界』が紹介されていました。日本では洞窟探検などと言われても、川口浩探検隊(古い?)を想像しがちですが、ヨーロッパなどではレジャーとして以前から人気があったそうです。

 

ですので、文庫クセジュにも『洞窟探検入門』という一冊があります。

ちなみに、レジャーとして人気だからなのでしょう。洞窟に入った男女が得体の知れない化け物に襲われ、といった洞窟を舞台にしたホラー映画も欧米では数多く作られています。日本では、そういう設定のホラーは少ないですね。

日本だと鍾乳洞になってしまうのでしょうか?

応援、ありがとうございます!

紀伊國屋書店梅田本店の社会コーナー。

担当の方がお手製のポップを作って『日本の夜の公共圏』をアピールしてくれていました!


ジュンク堂書店天満橋店では、クセジュフェアが開催中。「こころとからだの処方箋」と「古代ギリシア・ローマのミニ知識」二つのフェアを同時開催中です。

どちらの書店も、とてもありがたいです。引き続きよろしくお願いします。

ロシア革命100年@朝日新聞

朝日新聞にデカデカとロシア革命100年の記事が載っていました、ご丁寧にもマルクス、レーニン、スターリン、ゴルバチョフの肖像まで入れて。少し前にも記事が載っていましたが、今回は少し視点が異なるようです。

で、あたしの勤務先は、ご覧のように関連書をいろいろ刊行しているんですよね。

まずは『マルクス(上)』『マルクス(下)』です。19世紀という時代にマルクスを位置づけた評伝です。

  

続いては『スターリン 赤い皇帝と廷臣たち(上)』『スターリン 赤い皇帝と廷臣たち(下)』『スターリン 青春と革命の時代』の、スターリン評伝全3冊。

 

そしてゴルバチョフの評伝や専著はないので『死神の報復(上)』『死神の報復(下)』を挙げておきます。

飛ばしましたレーニンですが、いよいよ間もなく『レーニン 権力と愛(上)』『レーニン 権力と愛(下)』という評伝が刊行になりますので、お楽しみに。

また、これら以外にも、なぜかロシアものの刊行が多いあたしの勤務先。他社のも含め、少しロシア革命ものの書目を作ってみたこともあります。

それ以外に最近も『スターリンの娘(上)』『スターリンの娘(下)』や『ローズヴェルトとスターリン(上) テヘラン・ヤルタ会談と戦後構想』『ローズヴェルトとスターリン(下) 信頼構築から戦後国際秩序の形成へ』といった、ロシアもの、ソ連ものを出しております。

 

いつの間に、こんなに出していたのでしょう? そして、どうしてこんなに上下本が多いのでしょうか?

朝日新聞にいろいろ散りばめられています

本日の朝日新聞夕刊には、あたしの勤務先に関わることがいろいろと載っています。東京(多摩)版なので、他の地域では載っていないのかも知れませんので、ご了承ください。

まずは《ボラーニョ・コレクション》完結に伴って、紀伊國屋書店新宿本店で行なわれたトークイベントの記事です。小野正嗣さんと野谷文昭さんのお二人に語っていただきました。

続きましては、そのボラーニョの記事のすぐ上、澁澤龍彦没後30年の記事です。

この記事の最後のところに、復刊のことが載っていました。

  

ちなみに、復刊したのは『城の中のイギリス人』『超男性』『大胯びらき』の3点です。

そして最後はバーの記事。この記事を読んでバーに興味を持った人、バーへ行ってみようかなと思った人が大勢いるのではないでしょうか?

そんな方にうってつけ! 来年操業100年を迎える老舗バー・サンボアの歴史を語る『バー「サンボア」の百年』が12月に刊行予定です。お楽しみに!

先日、サインもらっているから……

あの、陳光誠さんが、なんと、あたしの勤務先にお見えになりました。

今回の来日の招聘元であるアムネスティーから陳光誠さんの本を買いたいという連絡があり、それを受け取りに来るということで、もしかしたら、その時に陳光誠さんも一緒に来るかも知れない、ということは事前に聞いていました。

いや-、逢いたいのはやまやまでしたが、来社されるのが夕方の5時ころでしたので、あたしは外回りへ行っていて社には不在。残念ですが、先日の明治大学での講演会でサインをもらい、握手もしていただきましたので、今回はぐっとこらえて我慢です。

さて、改めて思います。

別に中国が崩壊すればよいなどとは思っていません。長い交流の歴史を持つ日中両国ですから、お互いに敬意を持ちつつ発展していくのが望ましいと思っています。そのためにも日中友好の美名だけではない、本当の中国の姿を伝えるような本をこれからも出していければと思います。

たとえば、こういう方面から

昨日聞きに行った、陳光誠さんの講演会。NHKのサイトでも様子が紹介されています。

昨日のダイアリーで感想などは書きましたが、個人的にはもう少し異なる角度から考えていることがありました。

陳光誠さんの問題、中国共産党の問題などを考えるにあたっては、昨日も挙げた『不屈』や『中国 消し去られた記録』などを読んでもらえばよいとして、もう少し手軽にというのであれば、中国については掃いて捨てるほど文庫や新書が出版されていますので、気になったものから読んでみればよいと思います。

ただ、こういったノンフィクションはどうも苦手という人もいると思います。そんな方に、直接的に中国の抱える問題を訴えるものではありませんが、中国文学をお薦めします。

たとえば、陳光誠さんの活動の始まりは一人っ子政策に伴う強制中絶の問題でした。この問題に興味がある方なら、ノーベル賞作家・莫言の『蛙鳴』が面白いのではないでしょうか? よくもまあここまで書けた、書いたものだと思います。

 

あるいは閻連科の『愉楽』など、彼の多くの作品は中国政府批判の要素を含んでいます。人権活動家とは異なる立場で、中国を変えよう、現状をなんとかよいものにしようと、それぞれの立場で奮闘している人がいるのだと思います。そんなところにも、海外文学を読む楽しさ、読む意味があるのではないでしょうか。

そして、そこまであからさまに政府批判を訴える作品はちょっと苦手というのであれば、映画にもなった『ブラインド・マッサージ』は、盲人たちが経営するマッサージ店が舞台の群像劇です。そこには政府批判などは見えませんし、取り立てて盲人が社会の中で差別されているような描かれ方もしていません。素直な中国社会、都会で懸命に生きている人を描いた作品で、そんなのも紛れもなく中国の一面なんだと思います。

こんなふうに、中国のことを取り上げるにしても様々なアプローチ方法がありますし、出版社はそれに関わることができるわけですから、楽しい仕事だと思います。

レーニン問題、再び!

11月下旬にレーニンの評伝を刊行します。またもや上下本です(汗)。

今年はロシア革命百年ということで、各社から関連本が刊行されているようですが、ご多分に漏れず、あたしの勤務先もそれなりにロシア、ソ連ものは出しています。

売り上げの方はと言いますと、「まあ、ボチボチ」ですが、思いのほか売れたものもあるので、日本人もそれなりにロシアに関心は持っているのだなあと感じます。正直なところ、もっと売れないのではないかと、個人的には危惧していたので……

さて、そのレーニンですが、社内的にはいろいろと問題アリなんです。

別に本の内容とか翻訳の出来とか、そういった問題ではありません。著者にしろ訳者にしろ、そんなの知らないよ、と言いたくなると思いますが、「レーニン」ってあたしの勤務先の営業部としてはかなり面倒な案件なんです。

試しに、勤務先のウェブサイトの検索窓に「レーニン」と入力してみてください。あたしの勤務先で刊行しているレーニンやロシア関連書が出て来ます。それだけならよいのです、ロシア革命関係の書籍がヒットしているだけなら。

何が言いたいのかと言いますと、実際に検索してみた方ならすぐにお気づきだと思います。レーニンやロシア・ソ連以上に、語学書が検索結果に現われるのです。

その理由は簡単です。語学書でよく使われる「トレーニング」という言葉が、「レーニン」を検索すると一緒にヒットしてしまうからです。あたしの勤務先のウェブサイトはタイトルだけでなくないよう紹介の文面も検索対象になっているらしく、そこに「トレーニング」という単語があればヒットしてしまいます。

語学書なんて、タイトルに「トレーニング」が付くのはたくさんありますし、内容紹介の文面となれば、問題集やドリルなどにも「トレーニング」という言葉は使われがちです。こういった刊行物が軒並み検索結果に現われてくるので、肝心なロシア革命のレーニンだけが知りたいときには不便極まりないのです。

たぶん、語学書を刊行していない出版社であれば、こういう問題は起きないと思いますが、あたしの勤務先は語学書も柱の一つなので、こういうことが起きるのです。

ということは、ネット書店の検索や書店店頭の検索機で「レーニン」を検索したらどうなってしまうのでしょう? あたしの勤務先の刊行物だけでもこういう結果になるわけですから、他社の分が加わったらエラいことになりそうです。ネットの場合は、絞り込みとかジャンル指定とか、それなりにやりようがありますが、店頭の検索機は、そこまで遣いやすくはなっていないので厄介ですね。

もちろん、書店であれば、ロシアのレーニン、ソ連のレーニンの本を探すのであれば、素直に歴史の棚へ向かうのでしょうが……

もう制作開始しないと?

そろそろ作り始めないと間に合いませんよね?

何がって?

Nancy Calendar です。

毎年自作の卓上カレンダーを作って、馴染みの書店員さんに配っているのですが、今年はまだ何の準備もしていません(汗)。例年、今ごろには作っていて、秋の関西ツアーで書店員さんに配り歩いているのですが、今年は間に合うのでしょうか? ちなみに関西ツアーは11月上旬の予定です。

PCの中を見てみますと、なんと東日本大震災のあった2011年版から作り続けているのですね。

上掲がその表紙です。最初はこんな感じでした。以後、

 

 

という具合に続いて、最近2年間、2016年版と2017版はこんな感じです。

 

さて、2018年版はどんな感じにしますかね?

それにしても、こんなカレンダー、本当に欲しい人がいるのでしょうか?

定期的なメンテナンスが大事

明日、配本予定の新刊『中国語検定対策2級問題集』で、とりあえず中国語の検定対策本3冊はすべて改訂版に切り替わります。

最初は、こんな装丁で4級から2級までを刊行しました。

その後最初に4級が改訂版になりました。

続いて3級も改訂版に切り替わりました。

そして、このたび2級が改訂版になって、ひとまず完了です。

この手の本は、どんなに売れていても定期的に改訂を行なわないと、すぐに売れ行きに響きます。次は数年後に「三訂版」でしょうか?