たとえば、こういう方面から

昨日聞きに行った、陳光誠さんの講演会。NHKのサイトでも様子が紹介されています。

昨日のダイアリーで感想などは書きましたが、個人的にはもう少し異なる角度から考えていることがありました。

陳光誠さんの問題、中国共産党の問題などを考えるにあたっては、昨日も挙げた『不屈』や『中国 消し去られた記録』などを読んでもらえばよいとして、もう少し手軽にというのであれば、中国については掃いて捨てるほど文庫や新書が出版されていますので、気になったものから読んでみればよいと思います。

ただ、こういったノンフィクションはどうも苦手という人もいると思います。そんな方に、直接的に中国の抱える問題を訴えるものではありませんが、中国文学をお薦めします。

たとえば、陳光誠さんの活動の始まりは一人っ子政策に伴う強制中絶の問題でした。この問題に興味がある方なら、ノーベル賞作家・莫言の『蛙鳴』が面白いのではないでしょうか? よくもまあここまで書けた、書いたものだと思います。

 

あるいは閻連科の『愉楽』など、彼の多くの作品は中国政府批判の要素を含んでいます。人権活動家とは異なる立場で、中国を変えよう、現状をなんとかよいものにしようと、それぞれの立場で奮闘している人がいるのだと思います。そんなところにも、海外文学を読む楽しさ、読む意味があるのではないでしょうか。

そして、そこまであからさまに政府批判を訴える作品はちょっと苦手というのであれば、映画にもなった『ブラインド・マッサージ』は、盲人たちが経営するマッサージ店が舞台の群像劇です。そこには政府批判などは見えませんし、取り立てて盲人が社会の中で差別されているような描かれ方もしていません。素直な中国社会、都会で懸命に生きている人を描いた作品で、そんなのも紛れもなく中国の一面なんだと思います。

こんなふうに、中国のことを取り上げるにしても様々なアプローチ方法がありますし、出版社はそれに関わることができるわけですから、楽しい仕事だと思います。

レーニン問題、再び!

11月下旬にレーニンの評伝を刊行します。またもや上下本です(汗)。

今年はロシア革命百年ということで、各社から関連本が刊行されているようですが、ご多分に漏れず、あたしの勤務先もそれなりにロシア、ソ連ものは出しています。

売り上げの方はと言いますと、「まあ、ボチボチ」ですが、思いのほか売れたものもあるので、日本人もそれなりにロシアに関心は持っているのだなあと感じます。正直なところ、もっと売れないのではないかと、個人的には危惧していたので……

さて、そのレーニンですが、社内的にはいろいろと問題アリなんです。

別に本の内容とか翻訳の出来とか、そういった問題ではありません。著者にしろ訳者にしろ、そんなの知らないよ、と言いたくなると思いますが、「レーニン」ってあたしの勤務先の営業部としてはかなり面倒な案件なんです。

試しに、勤務先のウェブサイトの検索窓に「レーニン」と入力してみてください。あたしの勤務先で刊行しているレーニンやロシア関連書が出て来ます。それだけならよいのです、ロシア革命関係の書籍がヒットしているだけなら。

何が言いたいのかと言いますと、実際に検索してみた方ならすぐにお気づきだと思います。レーニンやロシア・ソ連以上に、語学書が検索結果に現われるのです。

その理由は簡単です。語学書でよく使われる「トレーニング」という言葉が、「レーニン」を検索すると一緒にヒットしてしまうからです。あたしの勤務先のウェブサイトはタイトルだけでなくないよう紹介の文面も検索対象になっているらしく、そこに「トレーニング」という単語があればヒットしてしまいます。

語学書なんて、タイトルに「トレーニング」が付くのはたくさんありますし、内容紹介の文面となれば、問題集やドリルなどにも「トレーニング」という言葉は使われがちです。こういった刊行物が軒並み検索結果に現われてくるので、肝心なロシア革命のレーニンだけが知りたいときには不便極まりないのです。

たぶん、語学書を刊行していない出版社であれば、こういう問題は起きないと思いますが、あたしの勤務先は語学書も柱の一つなので、こういうことが起きるのです。

ということは、ネット書店の検索や書店店頭の検索機で「レーニン」を検索したらどうなってしまうのでしょう? あたしの勤務先の刊行物だけでもこういう結果になるわけですから、他社の分が加わったらエラいことになりそうです。ネットの場合は、絞り込みとかジャンル指定とか、それなりにやりようがありますが、店頭の検索機は、そこまで遣いやすくはなっていないので厄介ですね。

もちろん、書店であれば、ロシアのレーニン、ソ連のレーニンの本を探すのであれば、素直に歴史の棚へ向かうのでしょうが……

営業の鑑だらけ?

本日は、毎年恒例となりつつある、書店大商談会。なんと第8回目。今回も東京ドームのプリズムホールが会場でした。

昨年と比べ、今年は場所がよかったのか、多くの書店の方においでいただきました。なかなかその場での注文とはいかなくとも、あたしの勤務先の本を置いてみたい、このくらいのボリュームなら試してみたいと興味を示してくださる書店の方が多く、今後の展開に期待したいところです。

始まる直前のブースの様子はこんな感じです。今回はInstagram用のナンシー・フレームが登場です。こういう、営業の本道とは関係のないところに情熱を傾けてしまうのが、あたしの勤務先の悪い、否、よい癖なんです(汗)。

テーブルの上には、BOXセットを二つと、売れ行き良好の書籍を少し並べてみました。あまりたくさん置いても効果的ではないという、この数年の経験則です。

さて、11月上旬には、こんどは大阪でもあります。インスタ・フレーム、持って行きましょうか?

ところで、タイトルが「営業の鑑」なのはどうしてかと言いますと、そりゃあたしだって、営業をやってきましたから、こういう会場にいれば、それなりに見知った方と挨拶を交すことはあります。が、会釈をする程度の方の場合、「はてさて、あの人はいったい誰だったっけ?」ということが少なくありません。

それに対して、周囲を見回すと、親しげに挨拶を交し、商談に花を咲かせている他社の営業の強者たちだらけです。「みんなすごいなあ、よくあれだけ人の名前と顔を覚えられるものだ」と感心してしまいます。

こういう会場では、毎回、そのことを思い知らされるのです。

今日の配本(17/10/26)

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もう制作開始しないと?

そろそろ作り始めないと間に合いませんよね?

何がって?

Nancy Calendar です。

毎年自作の卓上カレンダーを作って、馴染みの書店員さんに配っているのですが、今年はまだ何の準備もしていません(汗)。例年、今ごろには作っていて、秋の関西ツアーで書店員さんに配り歩いているのですが、今年は間に合うのでしょうか? ちなみに関西ツアーは11月上旬の予定です。

PCの中を見てみますと、なんと東日本大震災のあった2011年版から作り続けているのですね。

上掲がその表紙です。最初はこんな感じでした。以後、

 

 

という具合に続いて、最近2年間、2016年版と2017版はこんな感じです。

 

さて、2018年版はどんな感じにしますかね?

それにしても、こんなカレンダー、本当に欲しい人がいるのでしょうか?

今日の配本(17/10/25)

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今日の配本(17/10/24)

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定期的なメンテナンスが大事

明日、配本予定の新刊『中国語検定対策2級問題集』で、とりあえず中国語の検定対策本3冊はすべて改訂版に切り替わります。

最初は、こんな装丁で4級から2級までを刊行しました。

その後最初に4級が改訂版になりました。

続いて3級も改訂版に切り替わりました。

そして、このたび2級が改訂版になって、ひとまず完了です。

この手の本は、どんなに売れていても定期的に改訂を行なわないと、すぐに売れ行きに響きます。次は数年後に「三訂版」でしょうか?

今日の配本(17/10/23)

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