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じわじわと売れ続け、遂に重版に
碧野圭さんオススメ?
人気シリーズの最新刊『書店ガール6』の215頁です。
本作の主人公、彩加が店長を務める取手のエキナカ書店でワンオペをしているシーンです。
「これ、いただけますか」
女性客が単行本を差し出した。彩加がこっそり自分の趣味で並べて置いた『歩道橋の魔術師』という本だ。地味な台湾の翻訳小説なので、まさか売れるとは思わなかった。思わず客の顔を見て、声をあげた。
同書を買ったお客が誰だったのかは、是非『書店ガール6』を読んでいただくとして、ここに登場する『歩道橋の魔術師』は、あたしの勤務先の刊行物です。確かに地味な翻訳小説ですが、かなり売れた本です(笑)。
また本書の解説で岡崎武志さんが、読書は必要ないという朝日新聞の投書について取り上げていらっしゃいますが、これについては『パブリッシャーズ・レビュー』の最新号(白水社の本棚、2017年夏号)のコラム「愛書狂」でも触れています。併せてお読みいただければ幸いです。
で、この『書店ガール』シリーズ、あたしはずっと読んでいます。最初の単行本が出た当初、あたしは中央線沿線の書店が営業担当で、当然、舞台となった立川のオリオン書房も訪問先の一つでした。そこで、「こんど出た新刊、うちが舞台なんですよ」とお店の方に教えていただいたのを覚えています。その後も吉祥寺が舞台になったりして、やはり馴染みの設定が懐かしさを覚えます。
ちなみに、本作のもう一人の主人公、小幡の奥さん・亜紀って、ドラマで渡辺麻友がやった役ですよね? 本書を読んでいても、まゆゆの顔がちらついてしまいました(汗)。
今日の配本(17/07/25)
全点フェア@新宿紀伊國屋
あと一巻
待ってました!
月末に『メルロ=ポンティ哲学者事典 第一巻』が配本になります。
『第三巻』『第二巻』と刊行し、ようやく最初の巻である『第一巻』にたどりつきました。これでメルロ=ポンティが編纂した哲学者事典は完結、『別巻』はメルロ=ポンティ以降を、その体裁に倣って日本の訳者の方々が補ったものになります。
なぜ第一巻からではなく第三巻から刊行したかと言えば、十九世紀、二十世紀の思想家を中心とした第三巻が一番読み応えもあるのではないかという判断でしたが、読者や書店からは「第一巻と第二巻が入荷していないのですが……」という問い合わせが何件かあり、やはり多少の混乱を招いてしまったところはあるようです。それもこの『第一巻』が刊行されればほぼ解消するでしょう。
とはいえ、あたし個人としてはこの『第一巻』が一番楽しみな巻でした。なにせ東洋哲学が収録されている巻ですから。
目次の一部、あたしの専門とする中国哲学の部分をご覧いただくと上の写真のような具合です。最初にインドの哲学が来て、その次が中国、そして古代ギリシアと続きます。
中国哲学で大きく取り上げられているのは、孔子でも老子でもなく、荀子と荘子というところにセンスを感じます。その他にもどういう人物を立項しているか、非常に興味深いです。やはりフランスの学者だから西洋哲学に紙幅を割いていて、東洋はこの第一巻にコンパクトにまとめられてしまっているのが残念ですが、致し方ないでしょう。



