今日の配本(16/11/24)

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ピケティも注目してますよね? さんすくみ? トリレンマ?

あたしの勤務先のTwitterでも触れていますが、『グローバリゼーション・パラドクス』が地味に売り上げを伸ばしています。

そもそも新刊時にそれなりに話題になり、よく売れた本ですが、同書で中心的なテーマとなっている「民主主義」「国家主権」「グローバリゼーション」の三つは同時には成り立たない、どれか一つを諦めなければならない、という問題提起が、米国のトランプの大統領就任によって再び国際的なキーワードとして注目を浴びているからでしょう。

あたしなんかがゴチャゴチャ言うよりも同書を読んでもらった方がよいのですが、例えば、中国などは「民主主義」を放棄して、「国家主権」と「グローバリズム」を選択している国となります。その一方、EUは各国の「国家主権」を捨てるような取り組みです。これに叛旗を翻したのが、先日の英国のEU離脱騒ぎです。

さて、上の写真は朝日新聞で連載されているピケティのコラムです。直接トリレンマについて語ってはいませんが、読めば読むほど、この「さんすくみ」について述べているように感じられます。やはり『グロ・パラ』、必読の文献です。

今日の配本(16/11/22)

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ペアではなくトリオで!

近々『わたしはこうして執事になった』という本が刊行されます。下の写真の真ん中です。

同書の著者ロジーナ・ハリソンと言えば、大ヒット作『おだまり、ローズ』ではないでしょうか? 前著が自身と仕えた女主人との軽妙洒脱なやりとりを中心にしたものだったのに対して、今回の著作は彼女が見聞きした執事たちの世界です。

  

両書の翻訳や監修をしていただいた新井潤美さんの『執事とメイドの裏表』もこの機会にぜひ一緒に並べていただければと思います。

神田神保町を中国革命で歩いて思うこと

昨日の日曜日、午後から神保町で譚璐美さんのトークイベントでした。

ちょうど三省堂書店神保町本店の一階で開催中の「年末年始は神保町で人文書フェア」関連イベントとして行なわれたものです。譚璐美さんの著書『帝都東京を中国革命で歩く』の舞台の一つが神田神保町界隈ということもあり、中国近代史に興味のある方が集まってくださいました。

 

譚璐美さんにとっては、自家薬籠中の話柄。すらすらと立て板に水のごとく、あっという間の一時間でした。

 

では、手元のメモを元に、少しトークイベントの内容についてご案内いたします。

まず現在は中国人の訪日、滞日ブームであるとのこと。それは80年代の改革開放政策により、海外で学んだ優秀な人材を育成しようという流れがあり、そういった人材が現在は50代となり、日本の大学で教授などの地位に就いている。

それに対してほぼ百年前の日本留学ブーム。その理由の一つは、日本の明治維新の成功、その結果、アジア初の近代国会の誕生という事実。中国(清)もそうなりたいという中国人の自覚を生んだのは、アヘン戦争、義和団事件、そして日清戦争の敗戦。

特に軍事を学びたいという中国に対し、最初のは12歳くらいの少年を欧米に派遣していたが、数年後には中国の文化などを忘れ欧米流になってしまっていた。また欧米諸国は士官学校への入学を認めてくれなかった。

そこで改めて日本への留学が試みられ、日本側にも嘉納治五郎など教育に熱心な人士がいて、清国人のための学校が開設された。1905年が日本留学ブームのピークとなるが、その当時の日本は、鉄道の開通により東京や大阪などで都市化が進み、物流も発達してきた。都市からは情報の発信、つまり新聞の発行が始まったが、それにはそれを受け入れる読者の存在があった。印刷技術の発達により出版文化が栄え、知識人が量産され、海外留学から帰国した学生が教壇に立つようになってもいた。

当時の日本にやってきた中国人は、丸ごと日本に染まろう、染まりたいと思うものが多く、日本人女性との恋愛や日本名を付けるなどの行為も見られた。

翻って当時の清国は、科挙が廃止され、立身出生の手段を求める読書人にとって海外留学がそれに代わるもの(洋科挙)となり、特に日本の地理的な近さ、渡航費用の安さ、数ヶ月という短期留学も可能な便利さが追い風となって日本留学ブームとなった。

そして神田神保町界隈。明治や専修といった大学が立地していること。清国人向けの日本語学校があったこと、清国留学生会館があったことなどから中国人留学生が集まるようになり、人がさらに人を呼び、留学生のメッカとなっていった模様。

というわけで、上の写真はイベント後のサイン会でいただいたサインです。3冊、書いていただきました。

ところで譚さんのお話に日華学会という組織が出てきました。『帝都東京を…』にも書かれていますが、震災で命を落とした留学生の供養を行なった団体だそうです。嘉納治五郎といい、日華学会の人たちといい、日中戦争にいずれ向かおうとする日中両国の間にあって、純粋に友好を願った民間交流だったと思います。

昨今も日中間がギスギスしているわけで、多くの人が民間交流を重ねていけば、ということを訴えています。それはもちろんその通りだと思いますが、戦前のこういった事例を見ると、民間交流も大きな歴史の流れの中では無力なのではないか、そんな気もしてしまいます。

それでも諦めない、という気持ちが大事なのでしょうけど。

動物セラピーとはちょっと違うようです

オはオオタカのオ』が、本日の日本経済新聞で紹介されました。

父を亡くした著者、その心の空白を埋めてくれたのが飼っていたオオタカだったというノンフィクション。一見すると動物セラピーのような感じにも思えますが、ちょっと違うようです。治療という側面は弱く、自分の生き方を見つめ直す、という感じでしょうか?

 

似たようなものとしては、好評だったノンフィクション『哲学者とオオカミ』が思い出されます。

こちらは別に心の空白を埋めたわけではなく、飼っていたオオカミの生き様からいろいろ考えさせられたというところです。

両書とも、配本された当初は本屋さんの「動物」のコーナーに置かれていたかもしれません。それはそれで間違っていないのですが、この手の本は「ノンフィクション」とか「生き方」といった棚に並べてもらった方がよいのではないか、とも思います。これを機会に是非よろしくお願いします。

名将たちの光と影

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既刊も一緒にお願いします。

まもなく配本予定の新刊『カラー版 神のかたち図鑑』は『神の文化史事典』と対になる書籍です。

 

『文化史事典』が言葉によって様々な神について解説したのに対し、『かたち図鑑』は図像によって神々に親しんでもらおうという本になっています。

ご覧のようにフルカラー版です。これが最大の売りでもあります。

二つ揃えて、よろしくお願いいたします。

異例の第4刷

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シェイクスピアはやはり小田島訳!

昨日の朝日新聞夕刊です。

 

シェイクスピア劇が二つ上演されているようです。『リチャード三世』と『ヘンリー四世 第一部』『ヘンリー四世 第二部』です。

  

どちらも小田島訳と書いてありますが、つまりは白水Uブックス版ということです。