カテゴリーアーカイブ: 営業部だより
今日のネクタイ~壹佰拾捌本目。~犬がワーグナーを好きなのか、それともワーグナーがイヌ好きなのか?[2015.12]
こん**は、染井吉野ナンシーです。
久々のネクタイ更新です。サボっていてゴメンナサイ。さて、今回はこちら。
ブラックのスーツでビシッと決まってますよね? えっ、決まってないって。なにをおっしゃいます。こんな格好よいではないですか(笑)。ネクタイもブラックで、クールビューティーないでたちだと思うのですが……
今回のネクタイは販促グッズです、もちろん公式なものではありませんが。手に持っているのは1月の新刊『愛犬たちが見たリヒャルト・ワーグナー』の見本版と言いますか、パイロット盤と言いますか、あたしたちは「チョイ読み」と読んでいる、簡単な内容紹介冊子です。
愛犬の目を通して語られるワーグナーの知られざる一面。364ページと、ちょっとボリューミーですが、ワーグナー好きはもちろん、クラシック音楽ファン、歴史上の偉人のエピソードに興味がある方にもお薦めの一冊です。いましばらくお待ちください。
でも、このネクタイ、ワーグナーじゃないことは皆さんとっくにおわかりですよね!
過去は克服できたのか?
今日の配本(15/12/16)
須賀敦子は永遠?
書店でこんな本を見かけました。
集英社から出た『新しい須賀敦子』です。須賀敦子さんの新発見・未発表著作というのではなく、あくまで「須賀敦子を読み解く」というタイプの本です。それにしても須賀さんの人気は衰えませんね。一定のインターバルをおいてこの手の「須賀敦子もの」が必ず出版されます。そして、そのたびにブームになって関連書が売れるようになります。
となると、これではないでしょうか?
『コルシア書店の仲間たち』『ヴェネツィアの宿』『トリエステの坂道』『ユルスナールの靴』『ミラノ霧の風景』という白水Uブックスの「須賀敦子コレクション」です。須賀さんの著作は他社からも刊行されていますが、お陰様で、このコレクションも根強い人気で、よく売れています。新書判という大きさが手頃なのでしょうか?
今日の配本(15/12/14)
フチ子的な?
次の<エクス・リブリス>はメキシコ系アメリカ人マヌエル・ゴンザレスの『ミニチュアの妻』です。ちょっとSFっぽい短編集で、装丁はこんな感じです。
タイトルに併せてレゴの街並み、そこにある一軒のお家にはご主人らしき人物が。妻はきっと家の中、なのでしょう。カバー裏面にある内容紹介では
妻をミニチュア化してしまった男の語りによる家庭劇。小型化を専門とする仕事に従事する語り手は、どういうわけか偶然、家で妻をマグカップ大に縮めてしまう。家庭に仕事は持ち込まないと誓ったのに……と、いささか的外れな後悔の念を覚えつつ、主人公は妻を元に戻すべく悪戦苦闘する。
とあります。これを読んで思い浮かんだのはこれです。
はい、おわかりですね。「コップのフチ子」です。「妻をマグカップ大」ですから、フチ子よりはもうちょっと大きいのでしょうか? でもイメージとしてはドンピシャな感じではないでしょうか? 本書とフチ子でコラボして、本書限定のフチ子さんを作ってもらって読者プレゼントなんて企画したらウケるでしょうか?
ちなみに本書は短編集ですから、フチ子の話、もとい、妻を小さくしてしまった男の話だけが載っているのではありません。目次からタイトルを拾ってみますと、以下の通りです。
「操縦士、副操縦士、作家」「ミニチュアの妻」「ウィリアム・コービン その奇特なる人生」「早朝の物音」「音楽家の声」「ヘンリー・リチャード・ナイルズ その奇特なる人生」「殺しには現ナマ」「ハロルド・ワイジー・キース その奇特なる人生」「動物たちの家」「僕のすべて」「キャプラⅡ号室での生活」「ファン・レフヒオ・ロチャ その奇特なる人生」「セバリ族の失踪」「角は一本、目は荒々しく」「オオカミだ!」「さらば、アフリカよ」「ファン・マヌエル・ゴンサレス その奇特なる人生」「ショッピングモールからの脱出」
いや、もうタイトルだけでワクワクしてきます。きっと面白いでしょう。これから読みます。
文学と病気? フェアなんか出来そう?
文学作品にはいろいろなことが描かれているわけで、そんな中で病気とか、何らかの症状について記述されていることも多々あります。そんな点に専門家の視点から注目した『続 神経内科医の文学診断』は好評だった『神経内科医の文学診断』の続編です。正直、こういった本にどれくらい関心を持ってもらえるのか、刊行当初のあたしは半信半疑でした。
ところが、実際に刊行してみるとかなりの評判。書評も出ましたし、本好き、文学好きはこういったタイプのものにも反応するんだということがわかりました。そしてこのたび、前著とはまた異なる文学作品を取り上げての続編刊行です。「さあ、また売ろう」と思っていた矢先、今朝の朝日新聞別刷beにこんな記事が載っていました。
こちらは文学者自身の病気、症状にスポットをあてた、それも頭痛に特化した記事ですが、恐らく、この記事を楽しく読む人なら『神経内科医の文学診断』は既に知っている、持っている、読んでいるのではないでしょうか? そして間もなく発売の続編にもきっと興味を持ってくれるのではないでしょうか?
本書正続に取り上げた書籍を集めたフェア、というのも面白そうですね。文芸コーナーでやっても面白いですが、あえて医学書コーナーでやってみるとか、そんなものアリではないでしょうか? ちなみに正続で取り上げた作品の一覧はこちらに載せてあります。
「たちひ」と入力すると勝手に「舘ひろし」と変換されてしまって「立飛」が出てこない問題について
テレビでも盛んに取り上げている「ららぽーと立川立飛」が本日オープン。
これだけららぽーとが全国に出来ているというのに、それでもまだテレビで取り上げるだけのものがあるというのでしょうか? 個人的には至極疑問です。
今日、行ってみましたが、何度も見てきた郊外型ショッピングモールそのものです。既視感は非常にあります。ここならではの特徴がつかめないのは、あたしのアンテナの感度が悪いからでしょうか?
とりあえず、グランドオープンでしたから、かなりの賑わいでした。夕方という時間他が悪かったのでしょうね。学校帰りの高校生なんかも大勢見かけました。
テレビでこれだけ取り上げているのも関東ローカルの情報番組だけなのでしょうね。だって立川に出来た施設ですから。そもそも「立飛」って、読めないでしょう? いや「たちひ」って読んで正しいのか、不安になるのが普通だと思います。
そんなららぽーとの中に書店としては地元立川のオリオン書房がオープンしました。書籍だけでなく、文具に雑貨、それと喫茶スペースも設けられていますが、決してセレクト型の書店ではありません。ノルテ店のような総合書店というよりは、ショッピングモール(の客層)に合わせた品揃えの書店でした。
まず見てみたのはフランス語や中国語などの語学の棚。諸外国語の棚はそれほど多くはありませんが、学参と、ほんのちょっと辞典が置かれていて、その棚とはかなり離れた学参コーナーの辞典のところにも外国語辞典が置かれていました。棚スペースの関係上、外国語の学習辞典が二か所にばらけてしまっているのはこれから調整でしょうか。
全体としてはショッピングモール内の書店ですから、正直なところ、あたしの勤務先の本はなかなか厳しい、という感じです。それでも文芸棚は日本文芸と海外文芸の棚構成比が「2:1」で、これは意外にも海外文学に目配りがなされていると感じました。この後、この棚がどう育っていくのか楽しみでもあります。
店内の一角にこんな冊子が置いてありました。同店と言いますか、オリオン書房独自のものです。
オリオンのスタッフがお薦めする文庫のフェア用の冊子です。熱い思いがほとばしるメッセージにあふれた一冊です。こういうスタッフがいるかぎり、書店に希望と未来はあると思うのですが……
コラボ・フェア-移民国家フランスの社会と人々-
何でも「コラボ」と言えばカッコいいのか? いまの日本、世間的には、そんな空気ですね。
で、あたしの勤務先でも現在、コラボフェアを仕込み中です。
どことコラボするの? というのが当然の疑問ですね。はい、お相手は法政大学出版局さん。同局の『フランスという坩堝』とあたしの勤務先から出ている『パリ移民映画』とで、どちらもフランスの移民を扱った本なので協力して販売促進できないか、という話になり、そこで両書の著訳者である大中さん、清岡さんに「移民社会フランスをより広く深く理解するための本」を挙げていただき、それにコメントもらって書店でミニフェアでもやろうということになったのです。
と思った矢先、パリであのようなテロ事件です。新聞やテレビの論調の中にはイスラム国だけではなく、フランス社会にスポットをあてたものもありました。そうなんです。フランスというのは多くの移民を抱えた社会なのです。テロ事件前からヨーロッパでは難民問題が深刻化していましたが、もちろん難民と移民は異なるものですが、全く異なるわけでもありません。
そういった複雑なフランス社会を知るということも、今回のテロ問題を考える一つの契機になるのではないか、ということで、まさしく怪我の功名、このフェアが非常にタイムリーなものとなってしまいました。回っている書店で案内をするとかなり好感触です。
で、両先生のコメントを収録したブックリストが上の写真です。8ページの小冊子です。フェア会場(?)で無料配布予定です。
ちなみに、両者のコラボ・フェアですが、このテーマの本を、この二社だけが刊行しているわけではありません。先生方が挙げてくださったリストには両社以外の本も多数含まれます。いや、むしろそっちの方が多いです(汗)。それでも、きっかけを作れれば、そしてお客さんの反応もよく、書店店頭の売り上げに繋がるのであれば、フェアとして大成功だと思っています。








