カテゴリーアーカイブ: 営業部だより
生き延びた人たち
こんな本がありました。亜紀書房の『13歳のホロコースト』です。
このタイトル、なんか見覚えありません? と考えて思い出しました。これです。
あたしの勤務先の『14歳のアウシュヴィッツ』です。強制収容時を生き延びた少女の記録です。確かに、収容された人すべてが殺されたのではなく、辛うじて生き延びた人がいたというのは知識として知っていましたが、記録を残している人が複数いるというのも驚きです。
さらに思い出しました。
『死の都の風景』です。この著者も辛うじて生き延びた方です。となると
『私はホロコーストを見た(上)
』『私はホロコーストを見た(下)』も一緒に並べてもよいでしょうか?
今日の配本(15/10/23)
今日の配本(15/10/22)
今日の配本(15/10/21)
モンテーニュを盛り上げろ?
講談社の学術文庫でこんな本が出ていました。
『モンテーニュ よく生き、よく死ぬために』です。内容紹介には
モンテーニュの生涯をたどりながら『エセー』の重要なくだりを引用しつつ考察し、またモンテーニュの生涯に戻っていく。
とありますので、『エセー』抄と言ったら失礼かも知れませんが、いわゆる「エセーを読む」「エセーから生きるヒントをもらう」といった類いの本でしょう。
だとすると思い出されるのがこの本です。
あたしの勤務先の『寝るまえ5分のモンテーニュ 「エセー」入門』です。こちらはフランスでベストセラーになった「エセー」抄です。もともとは毎日一つずつエセーから文章を引いて解説を加えるという、フランスの人気ラジオ番組だったそうです。
さて、このモンテーニュ本、いや、エセー本。どちらも値段は手頃ですし、軽薄な自己啓発本では飽き足らない方、長く世の東西で読み継がれてきた古典から、生きるとはどういうことか、改めて見つめ直すためのヒントを探してみませんか?
商談会@東京ドーム
本日は、東京ドームシティのプリズムホールで、書店大商談会でした。実は、プリズムホールって初めて来ました(汗)。
で、書店大商談会って何よ? という話ですが、つまりは出版社が下の写真のようにお薦めの書籍ですとか、チラシなどを並べ、訪れた書店の方に対して営業を行なうという場です。
ふだん、書店営業に行ってるんじゃないの? という問いはもっともです。が、こちらから書店を回るというのはどうしても決まった書店ばかりを回りがち。もちろんPOSデータなどを見て、「へえー、行ったことなかったけど、こんなに売ってくれている書店があるんだ。こんど訪問してみよう」と思うことはあり、そういう書店を一つでも探して開拓していくのも出版社営業の大事な仕事です。
しかし、先にも書いたように決まった書店を回るので手一杯になりがち、いや、本当は仕事を効率よくこなせば回る時間は捻出できるはず、それを怠っているのは自分を甘やかしているにすぎない、ということも重々承知しています。というわけで、こういう場を設けていただけると、ふだんなかなか訪問できない書店の方との邂逅もあって、少しでも販売促進に結びつくと考えての出展です。今年で3回目になります。昨年からこの会場になったようですが、あたしが出張で参加できなかったので、プリズムホールが初めというのはそのためです。
ご覧のように、あたしの勤務先では、この数年作っているBOXフェアを展示しています。この商談会にいらっしゃる書店は規模の小さいところも多く、規模の大きなフェア企画などはなかなか取り組めないところばかりです。でも、こういう小さいセットであれば、なんとか試してみようと思ってくださる書店も多いようで、毎年地味ながらもお付き合いをさせていただけるようになった書店が増えています。
来月は大阪でも同じような商談会があり、こちらは初参加となります。東京と大阪ではどんな違いがあるのでしょうか? それはそれで愉しみでもあります。
「食欲の秋」フェア
青山ブックセンターの本店で、<「食」フェア>をやっていました。
【本店メインフェア】本日より「食」フェアを展開中です。食欲の秋を入口にして「食」をテーマに、スタッフが思い思いにレシピ本、食エッセイ、小説、絵本など、この秋おすすめの1冊を選書しました。ぜひご覧ください。 pic.twitter.com/mqbkqmG98o
— 青山ブックセンター本店 (@Aoyama_book) 2015, 10月 2
食にまつわるエッセイだけでなく、小説やレシピなど、かなりバラエティー豊かなジャンルから選ばれていて見ていても面白いです。残念ながら、あたしの勤務先のものは選に漏れてしまっていますが、個人的には『ブエノスアイレス食堂』が選ばれていたらどうしよう、なんて思っていました。えっ、なんでかって? それは『ブエノスアイレス食堂』をお読みください。
それにしても秋になると食欲の秋で食のフェア、安直なようでいて、誰でも考えつくからこそ他とは異なるフェアを企画するのは難しいのかもしれません。このところ話題にもなっているレシピ本大賞なんて、アイデア勝ちの企画ですよね。KITTEの中にあるマルノウチリーディングッスタイルでも「旬果秋冬-しゅんかしゅうとう-」というフェアを開催中です。Facebookには
ただ今展開しているこちらのフェアは
秋と冬が旬の果物が登場する文芸作品をとりそろえております。
梶井基次郎の『檸檬』やゴールズワージーの『林檎の樹』と
有名な作品から、当店の文芸書担当がセレクトした
永井龍男の『蜜柑』や島崎藤村の詩集『初恋』など食欲をそそられたり、ときにもの恐ろしさを感じたりと
作家によって魅力的に綴られている作品たちを展開しております。何か本を読みたいけど何を読んだらいいかわからないなど
これから読む本を探しているお客様のきっかけになればと考えています。果物にまつわるレシピ本も一緒に展開しております!
とあります。これはこれでオシャレなディスプレイです。
で、秋と言えば食だからでしょうか、今日の朝日新聞別刷「GLOBE」は食品添加物がテーマでした。食の安全も、昨今の食のフェアでは欠かせない視点だと思います。遺伝子組み換えとか有機農法とか、更に派生してフェアが企画できそうです。あたしの勤務先の本だと、こんなあたりでしょうか?
『シティ・ファーマー』『遺伝子組み換え食品の真実
』です。
今年はナンシー・カレンダー、どうしましょう?
書店を回っていますと、入り口や付近やレジのそば、それなりによい場所でカレンダー・フェアが始まっています。話を聞くと、例年9月の後半に入荷して、10月から店頭に並べ始めるのだとか。
「本屋なのに、本を売るスペースを減らしてカレンダーや手帳を置くってどうなのよ」という葛藤は書店員の方にもあるようですが、「置けば置いたでそれなりに売れるんだよね」という現実、そしてなにより「実は本を置いているよりも売り上げが上がるから」という実績。
「本より売れる」と言われてしまうと、出版社の営業としては二の句が継げません。いや、ここで怯んではダメですね。もっと自社の本をプッシュしなければ!
と言いつつも、密かにあたしの心の中では「今年はカレンダーどうしよう?」という気持ちもうずいています。
はい、この数年来、毎年この時季に自作の卓上カレンダーを作っているのです。
題して「ナンシー・カレンダー」、略してナンカレ。限定生産で仲良しの書店員さんに配っています。売り物ではありません。単純に、はがきサイズの印刷用紙にプリントしたものなのですが、それでも自宅のプリンタで印刷しているので、そこそこの時間がかかります。はがきサイズの印刷用紙は50枚とか100枚単位で売っていますから、それほどお金はかかりませんが、カレンダーを収納するケース代がそこそこかかるので、毎年この時季はそれなりの出費になります。

まあ、それでも喜んでくださる方がいらっしゃるので作っているわけですが、会社から補助してもらっているわけではなく、すべて自腹です。いや、勤務先のサイトで毎年カレンダー・プレゼント企画をやっていて、その当選者の分のケース代は勤務先からいただいております。
振り返ってみますと、このナン・カレの記事、毎年のように書いているのですね。古いところでは2013年12月、そして発送したという記事、2014年は10月に書いています。ダイアリーを読み返してみると、やはり今回と同じく、書店店頭のカレンダーコーナーを見て、「そろそろカレンダー、作らなくちゃ」と思い始めているようですね。パブロフの犬と同じ条件反射です。
さて、今年はどうしましょう? もう勤務先のウェブサイトでの連載はやっていないので、ここで募集をしましょうか? しかし、このページでやっても、ほとんど応募してくる人はいないでしょうね。となると、今年は仲良しの書店員さんの分だけ作れば大丈夫でしょうか? そうなると出費も抑えられますし……(汗)
いや、そもそも書店員さんで、本当に欲しがっている人ってどれだけいるのでしょうか? 怖くて聞けません。
この並べ方、どうですか?
マダムの集まる街(?)、二子玉川にある紀伊國屋書店。その海外文学コーナーです。
まずはミュリエル・スパーク、『死を忘れるな』『ミス・ブロウディの青春
』『ブロディ先生の青春
』の三つが並んでいます。
単行本とUブックス、判型が異なるからでしょうか、意外と隣に並べている書店って少なかったりします。特に今回の場合、「ブロウディ」が新旧訳が揃い踏みですから、このように並べていただけると相乗効果が期待できると思うのですが……
このダイアリーをご覧の書店の皆さま(←どれだけいるのやら)、よろしかったらお願いします。
ついで下の写真。
何が言いたいか、何を表現しているか、おわかりになりますでしょうか? とりあえず、あたしの勤務先の『父を見送る』を発見できると思いますが、それに焦点を当てて周囲を見回すと、なんとなくテーマが見えてくるのではないでしょうか?
はい、先日このダイアリーで書いたアイデアというか思いつき、同じことを考える方はいるもので、それを実際に表現しているわけです。わかってくださいましたでしょうか?
全体を眺めてみると、主に家庭内に目を向けた、軽めの老後問題、介護問題のエッセイというよりは、社会問題としての深刻さを訴えるハードなノンフィクションでまとめられている感じです。
全体をまとめて「老いていく親について目を背けずに考える」なんていうポップでも付けたりすれば、もう少しこの一郭の意味が伝わりやすくなるかもしれません。でも、こういう問題は、あまり声を張り上げるタイプのものでもないかもしれないので、こんなふうに静かに展開し、気づく人は気づく、というスタンスもよいのかもしれませんね。



