世界にひとつだけのカレンダー

SMAPの曲が流行って以来、「世界にひとつだけ」という言葉があまりも安易に使われすぎている感があります。それに「世界にひとつだけ」というのは資本主義に逆行していて、社会人としてはそれほど推奨できないなあとも思います。しかし、人間は「一点物」に弱い生き物ですから、「世界にひとつだけ」と言われると、ついつい食指が動いてしまうのもわかります。

で、見つけたのがこちら。

国立美術館オリジナルカレンダー

です。ウェブサイトによると

月ごとの作品を自分で選べるカレンダーです。選べる作品は、国立美術館のコレクション選りすぐりの、人気作揃いの約140点から。2017年版は国立西洋美術館の世界遺産登録を記念し、国立西洋美術館の建築写真を多数追加しました。季節感でコーディネートしたり、お気に入りを揃えたり、個人の感性を活かした1年を創作できます。世界にひとつだけのマイミュージアムをつくってみませんか?

とあります。つまりは、収蔵品を自由に選んでカレンダーを作ろう、ということですね。昔、アイドル歌手などのレコードから好きな曲だけをカセットテープにダビングして「My Favorite Songs」を作ったのを思い出します。喩えが古すぎますか?

しかし、一点物のカレンダーと言えば、ナンシー・カレンダーを忘れてもらっては困ります。

いや、あれは毎年30個くらい作っているので、一点物ではありませんが、それでも市販の大量生産されているカレンダーに比べたらはるかにレアなはず。なにせ売り物ではないのですから。

選ばれし人のみが手にすることができる「ナンシー・カレンダー」、2017年版もまもなく制作予定です。