下痢止めと止瀉薬

少し前からこんなCMを見かけるようになりました。

ビオフェルミン下痢止め」のCMです。以前は、「ビオフェルミン止瀉薬」のCMがよく流れていたと思うのですが、最近は「下痢止め」の方ばかりが流れているようです。

サイトを見ますと、どちらの製品もあるようで、別に名称が変更になったわけではありません。

「止瀉薬」時代、CMを見るたびに、「下痢止めという表現だと、やはりあまりにも露骨なのでお茶の間に流れるテレビCMとしてはふさわしくないから止瀉薬なんて難しい言葉を使うのかしら?」と思いながら見ていたものです。しかし、このところ、「下痢止め」ばかりを見かけ、テレビでは「止瀉薬」はとんとお目にかかれません。

もちろん別々の製品なので、メーカーが今は「下痢止め」の方をプッシュしている、という事情もあるのでしょうが、やはり「止瀉薬」ではわかりにくい、という理由もあったのではないでしょうか? 第一、止瀉薬って耳だけで聞いたとき、どれくらいの人が下痢止めだって理解できるでしょう? 更に言えば、止瀉薬ってすぐに漢字で書ける人はどのくらいいるのでしょう?

背に腹は代えられず、やはり商品ですから知られて買われなければ意味がありません。それで「止瀉薬」から「下痢止め」になったのでしょうか?

ところで、ビオフェルミンの「下痢止め」と「止瀉薬」って、効能など何が異なるのでしょう? サイトの説明ではよくわかりません(汗)。ちなみに、あたしは正露丸が好きです。

参加はしたけど聞いてはいません

昨晩は、紀伊國屋書店新宿本店でトークイベントでした。

小野正嗣さんと野谷文昭さんによるトークです。

ちょうど昨日が配本日でした新刊『チリ夜想曲』の刊行を記念して、同書の訳者である野谷さんと、解説の小野さんによるお話です。なおかつ、同書の刊行をもって《ボラーニョ・コレクション》全8巻が完結しましたので、それを記念したイベントでもありました。

ご覧のような会場。座席は50席用意してありましたが、既に予約で満席。この手のイベントではどうしても当日来られない人が出るものですが、それ以上に当日のキャンセル待ちの方が多く、急遽丸椅子を追加して並べるほどの盛況ぶりでした。

ご覧のように、書籍の販売も行ないました。左側のかたまりが《チリ夜想曲》で、右側は《ボラーニョ・コレクション》の既刊と『2666』です。

来られた方、ほぼ全員、ボラーニョの本は既に持っているようで、お目当てはほぼ先行販売となる『チリ夜想曲』のようでした。「昨日が配本日」と書きましたが、配本日は発売日ではありません。出版社が出来上がった本を問屋へ納める日が「配本日」です。問屋から各書店へ本が配達されますので、都内であれば今日あたりから、地方の書店ですと飛鳥明後日くらいから、店頭に並ぶと思います。もちろん小さな街よりも大都市の方が早く、小さい本屋よりも大型店の方が早い、という差が出てくるのは現在の出版流通上やむを得ませんが、いずれによせよ今日以降、徐々に並ぶ書店が増えていくと思います。しばしお待ちください。