願わくば花の下にて春死なん、その如月の望月の頃、なんてメランコリックな気持ちになりがち?

このところ華やかな衣裳をまとった女性を見かるようになりました。

はい、卒業式の着物です。振り袖の女性もいれば、袴姿の女性もいます。振り袖だと成人式っぽくもありますので、やはり袴姿が多いでしょうか?

で、そういう華やいだ女性に見とれるということもなくはないのですが、今年の場合、なぜか一緒にいる父母に目がいってしまいます。

少し前まで、大学を卒業するような子供を持つ人は明らかにあたしよりも年上でした。しかし、今年気づいたのは、そんな卒業生と一緒にいる父母がどうもあたしと同じような年齢になっているということです。

つまり、あたしが人並みの人生を送っていたとして、ごくごくフツーに恋愛をし、しかるべき伴侶を見つけていたとしたら、今ごろはあんな風に娘なり息子なりの卒業式、それも大学の卒業式に参加していたのかなあ、ということに改めて思い至ったというわけです。

もちろん晩婚化が進む昨今、どの親もあたしと同年輩とは言いません。やはりあたしより年上とおぼしき人の方が多いように感じられます。でも、明らかにあたしと同じくらい、いやもしかしたら若いかな、という人もチラホラ見受けられるのが今年の大きな特徴なのです。

これはちょっとショックです。どこであたしの人生狂ってしまったのでしょう?

ここまで来るにはいろいろあったかもしれないけれど、そんなことを乗り越えて、とりあえずは幸せそうな親子の図、というのを目にしてしまうと、少なくともあたしの人生にはそういう類の幸せはありえないんだなあとという現実を突きつけられている感じです。

そういう幸せが欲しかったのか、と問われると、あたしは昔から子供好きでしたので、子供は欲しいとずーっと思っていましたので、欲しかったという気持ちが少なからずあります。もちろん、ある程度大きく育った子供を可愛がれるのか、持ったことがないので自身はありませんが……

期待したような広告効果は果たして出るのでしょうか?

あたしの勤務先で出している諸外国語のシリーズ《エクスプレス》をご存じでしょうか? 四六判の《エクスプレス》というシリーズでスタートし、当時は別売りカセットがすべての言語に用意されていました。点数が増えるにつれ、世の中も移り変わり、カセットからCDへと音源が変化していきました。しかし、CDは頭出しのトラック番号が99までしか設定できず、実は語学学習にはカセットテープよりも使い勝手が悪く、あたしの勤務先でも別売りCDを発売するまで多少の逡巡がありました。

しかし時代の流れに逆らうこともできず、いつのころからか別売りのカセットの他に別売りCDも用意するようになりました。しかし、時代の進み方は更に早く、別売りCDを用意したのは数点で、その後は本にCDを貼り付けた語学書が主流となり、《エクスプレス》もそれに伴って《CDエクスプレス》となり、判型も四六判からA5判になりました。判型の変更は見やすさと、CDを貼り付けなければならないという事情もありました。

この《CDエクスプレス》が浸透し、刊行点数も40点を超えたころ、いまから十年くらい前でしょうか、そろそろシリーズ時代をリニューアルしようと言うことになり、カバーデザインも新たにし、中味も一から書き直した《ニューエクスプレス》の刊行が始まりました。現在では《CDエクスプレス》のほとんどの言語が《ニューエクスプレス》にバージョンアップし、なおかつ《ニューエクスプレス》で初めてラインナップに加わった言語もいくつかあります。

ところで、外国語マニアや書店の諸外国語担当の方には慣れ親しんでいただいている《エクスプレス》シリーズですが、《ニューエクスプレス》になってから、新たに《ニューエクスプレス単語集》というのが発売されているのをご存じでしょうか? 新書判と言いますかポケット版と言いますか、とにかくハンディな、でもちょっとしたミニ辞典としても使えるをコンセプトにスタートしました。が、いま述べたように、本家である《ニューエクスプレス》の知名度に比べ、《ニューエクスプレス単語集》の知名度は必ずしも高いとは言えません。

「どうしたらいいだろうか?」と個人的に考えてみました。しかし、お金はかけられません。で、思いついたのが《ニューエクスプレス》を利用する手です。ご覧ください。これは最近刊行された『ニューエクスプレス チベット語』の裏表紙です。

 

オビには《ニューエクスプレス》のラインナップがずらりと並んでいます。ここのデザインをちょっと工夫して《ニューエクスプレス単語集》も載せるようにしたらどうでしょう? 下の写真は同書の奥付裏広告のページです。ここも《ニューエクスプレス》のラインナップだけで、《単語集》は載っていません。これはもったいないのではないかと思うのです。

読者カードなどを見ていますと、《エクスプレス》の読者は複数の言語を学んでいる、勉強している方が多いようです。趣味で外国語を勉強していらっしゃるようです。ですから、興味のある言葉が目に留まれば、次はそれに手を伸ばすという方が多いと思います。そんなコアな読者に《単語集》も知らしめることができれば、と思うのです。

もちろん、そういう方の多くは既に《単語集》の存在を知っていらっしゃるでしょう。が、案外知らないという方も多いのではないかと思います。なにせ、書店では《ニューエクスプレス》はそれなりに置いていても、《単語集》は置いていないというところが多いですから。

広告を載せないよりは載せた方がよいというのは誰が考えても理解できることだと思います。特に、載せるに当たってお金がかかるわけではありませんから、費用対効果も悪くないはずです。このアイデア、どうでしょう?

読まないといけないわけではないけど……

今朝の朝日新聞の「声」欄にこんな投稿が載っていました。

この質問(?)に対して、出版社や書店の人間はなんと答えるのでしょうか、否、なんと答えるべきなのでしょうか?

時に言われることですが、学校の読書感想文の宿題が読書嫌いを作っている、という意見。

あたしは子供のころから読むのも書くのも好きだったので、それほど読書感想文を苦にした記憶はありませんが、確かに書かなくてはならないのは面倒ではありました。しかし、だからといってそれで読書が嫌いになったりはしませんでした。

昨今の「朝の読書」運動が本嫌いを生みだしている、という意見があります。これも読書感想文と同じことで、やはり強制されると反発してしまうというのは子供のサガなのだと思います。

ただ、朝の読書について言うなら、それに熱心に取り組んでいる学校は模試などの成績が上がっている、確実に学力の向上に結びついているという調査結果もあるそうです。となると、ある程度強制でもやらせることには意義があるのかもしれません。

読書以外にも愉しみはあるし、学べる機会もあるという投稿者の意見は確かにその通りです。ただ、他にあるからこれはイヤ、という態度はどうなのでしょうか? 例えば受験勉強。何のためにやるのかと問われれば大学や高校に合格するためという答えが用意されていますが、ではその勉強内容はその後の人生で役に立つのかと問われると、確かに実生活では直接役に立っていないものが多々あります。

でも、強制的にでも一定量以上の知識を教え込まないと、社会で生きていく上での最低限度の知識が身につかないとも思います。人間誰しも習ったことをすべて覚えていることは不可能で、かなりの部分を忘れてしまうものです。生きていく上で100の知識が必要だとして、その100を身につけるためには300とか400の知識を学ぶ必要があると思います。そういう知識を得るのに、実は最も効率がよいのは読書だと思います。

そして受験勉強が最たるものですが、たとえ嫌なことでも我慢して、歯を食いしばって、自分をそれに追い込んで、一定の期間やり続ける体験というのは、その後生きていく上で必ず役に立つと思います。自分はあれだけ頑張れたのだから、という体験は貴重ではないでしょうか?

あたしはそんな風に思うのですが……

で、話は戻って読書ですが、読みたくなければ読まなくてもいいでしょう。そうやって本を読まないでも生きている人、むしろこの世の大多数の人がそうでしょうから。

各種メディアを席巻?

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見比べてみると面白い!

本屋の店頭で似たような本が並んでいました。

 

紫紅社の『日本の女性風俗史』と光村推古書院の『日本服飾史(女性編)』です。

前者にはご覧のように内容紹介動画まで用意されていますが、これでおわかりになるかと思いますが、歴史上の様々な衣裳を着た女性の写真が、まさに色鮮やか、絢爛豪華に登場する一冊です。

それに対して後者ですが、内容としては前者と同じような本です。そしてウェブサイトには数ページ分の見本が載っています。その見本ページをご覧いただければわかるように、こちらの本では歴代の衣裳がイラストで紹介されています。

さあ、ここで両者を見比べてみるとなかなか面白いです。生身の人間が衣裳を着ている前者はリアルではあるものの、ちょっと印象が強すぎて、衣裳の記憶が残りません。後者の方があたしの好みではあったのですが、如何でしょう?

相乗効果を期待してもいいのでしょうか?

店頭でこんな本を見かけました。

 

原書房の『航空から見た戦後昭和史』です。「昭和戦後史」ならわかるのですが、「戦後昭和史」というタイトルにちょっと引っかかるものを感じつつ、でもこの本、『日本航空一期生』と一緒に並べたらよさそうだと思いませんか?

前者の版元ウェブサイトには

サンフランシスコ講和条約、東京五輪、ビートルズ来日、沖縄本土復帰、中国との国交正常化など激動の戦後史を、航空を通じて見た異色ノンフィクション。そこには20世紀を彩るVIPたちをはじめ、多彩な人々が織りなす熱いドラマがあった!!

という内容紹介があります。一方、後者の内容紹介は

敗戦から6年、日本の空を取り戻すべく、ナショナルフラッグを誕生させた人々の苦難と喜びを、客室乗務員をはじめ、数少ない生存者の証言を中心に生き生きと描く、渾身のドキュメント。

とあります。うん、これはやはり併売ですよね?

続いては、文庫なのですが、まもなく映画も公開される『美女と野獣』です。文庫とは併売しにくいかも知れませんが、『美女と野獣[オリジナル版]』も忘れて欲しくないものです。

 

前者の訳者あとがきには後者への言及もあり、ボーモン夫人版とヴィルヌーヴ夫人版が日本語訳で揃ったと書かれています。これは併売ではなく、併読すべきではないでしょうか?

イマドキ本屋事情@朝日新聞

今朝の朝日新聞にこんな記事が……

八戸の市営書店については、既に何回が紙面でも取り上げられたことがあったように記憶していますが、改めての記事のようです。

盛岡のさわや書店のことも載っています。

この記事の中に

本を読む人だけに訴えてもダメ

という言葉があります。さわや書店の田口さんの言葉です。昨今の流行だと、カフェなどを併設し、つまり「本」以外のもので訴求力を高めようとする傾向が強く感じられますが、文庫Xは本そのもので勝負したところがスゴいと個人的には思います。

ガイブン推し@京都

関西ツアーで訪れる書店の一つに、京都のブックファーストがあります。四条河原町北東角にあるビルに入っている店舗で、お稽古前の、普段の舞子さんが本を買いに訪れているのをしばしば見かける、そんなお店です。

このお店の文芸の棚、特に海外文学のコーナーはかなり独特で、担当の方の目線による「推し」がポップ付きで並んでいるので、毎回訪問するのが楽しみなお店の一つです。今回も、あたしの勤務先の刊行物を推していただいていたので、いくつかご紹介します。

 

まずは刊行間もないUブックスの『天使の恥部』です。復刊されたのを言祝いでくれています。

 

お次は、本の横に貼っていなかったのですが『ケイレブ・ウィリアムズ』です。こちらもUブックスです。

 

そして『人喰い鬼のお愉しみ』と『ムッシュ・マロセーヌ』のダニエル・ペナックも、特に新刊ではありませんが推していただいていました。

そんな同店も「はじめての海外文学」フェアを開催中でした。オビが見事ですね。

 

すべてを紹介するわけにはいきませんので、とりあえず最新刊も好調なボラーニョの『はるかな星』をご覧ください!

スイーツ@関西ツアー

今回も、関西ツーのお愉しみ、スイーツです。

まずは「フリュテリー果坊 阪急うめだ本店」のスイーツ。メロンを使ったものです。

続いては、関西に来ているのに「銀座コージーコーナー」のスイーツ。ただ、あえて言い訳をさせてもらうなら、あたしん家の近所、最寄り駅にもコージーコーナーがなくて、たまに食べたくなるんですよね。特に、このミルクレープが。

こちらは再び関西のお店、「ケントハウス」です。デラックスなガトーフレーズです。なかなか食べ応えがありました(汗)。

そして最後は、何度も食している「モンシェール」ですが、堂島ロールではなく、今が旬のイチゴ、あまおうを使ったスイーツ。

今回のツアーは6泊しましたが、食べなかった晩もあるので、こんなところでした!