外国語を学ぶ意味

数日前の朝日新聞「声」欄に載った投書です。

時々特集している「若い世代」の一つで、外国語について語っているものがありました。

外国の言葉の背景にある文化を理解することが大切……(中略)……文化として言語をじっくりと学びたい

と書いてありました。これぞまさしく外国語を学ぶことの真髄だと思います。

確かに、文法とか音声とか、言葉そのものに興味を持ち、それを研究するという道もあります。それはそれで重要なことですが、多くの人は外国語を勉強するからと言って文法学者になろうというのではありませんし、そんなにたくさんの文法学者、言語学者は必要ないでしょう。一般的に外国語を学ぶのは、外国のことが知りたいという好奇心や興味から来るものだと思います。外国語を学んで、そしてどうするのか、ということが肝心なんだと思います。

何語でもいいですから、入門書などを買ってきたり、語学学校に通ったり、NHKのラジオ・テレビ講座で学んだり、方法はいろいろとあると思います。ただ、そういう風にそれぞれの語学の道へ進む前に『言葉から社会を考える』のような本で、そもそも外国語を学ぶとはどういうことか、それを確かめるのもよいかと思います。

外国語教育のメッカ、東京外国語大学の先生方が、言葉を学ぶと言うことについて教えてくれます。

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節分向きの本?

今日は節分。

鬼は外、福は内、ですね。

 

いっそのこと、「鬼殺し」なんてどうでしょう? いくら鬼とはいえ、ちょっと物騒ですか? それとも鬼がかわいそうですか?

頑張れ、ヤングアダルト!

新刊のそば近くに置いてあった冊子というか栞というか、A4判二つ折りのもの。「STAMP BOOKS」とあります。

 
 

岩波書店のヤングアダルト小説のシリーズのようです。既に何店も刊行され、最近また新刊が出ているのですね。この中の『アラスカを追いかけて』は、かつてあたしの勤務先から出ていたもので、訳者も代わって岩波書店から先日復活したばかり、ということは既に書きました

その時は気づいていなかったのですが、「STAMP BOOKS」と言うシリーズがあったのですね。装丁に必ず切手があるのがシリーズの目印でしょう。このチラシの表紙には

等身大のティーンが主人公の,心に響く物語を選りすぐった,10代からの海外文学。

とあります。中高生向けのシリーズという位置付けのようです。もちろん大人の鑑賞にも十分堪えるものばかりでしょうが、あたし、どれも読んでことありません(汗)。

それはともかく、これまで、このようなジャンルについては「ヤングアダルト」という呼び方がありました。と言いますか、今もあります。アメリカの書店や図書館では「Young Adult」という表記は普通に見られるもので、日本でも洋書売り場などでは目にすることができます。

しかし、日本では、日本語ではと言った方がよいかも知れませんが、この「ヤングアダルト」という単語、なかなか定着しませんね。どうしても「アダルト」という部分に風俗的なもの、いかがわしいものを感じてしまうのが敬遠される大きな理由のようです。

それでも図書館などへ行けば「ヤングアダルト」というコーナーはあったりするのですが、書店ではまず見かけません。ヤングアダルト出版会という団体が熱心に活動していますが、書店店頭に「児童書」「ライトノベル」というプレートは見かけても、なかなか「ヤングアダルト」という表記は目にしません。

で、あたし個人としてはヤングアダルトという言葉が根付くか根付かないかということよりも、若い世代に読書という習慣が根付くか根付かないかということの方が気になるので、岩波書店が、あえてなのかは知りませんが、「ヤングアダルト」という単語を使わず「10代からの海外文学」という謳い方をしているのは、それなりに意図があることだと思います。

フェアとか、新刊とか……

以下の写真は紀伊國屋書店新宿本店の店頭です。

 

まずは新刊『ニーチェをドイツ語で読む』です。面陳のみならず、担当の方のお手製ポップまで付けていただいております。深謝。

お陰様で、出足好調な売れ行きです。

続きましては、少し前からスタートしている人文書売り場の「ロシア革命百周年」フェア。

「看板とかありませんか?」との担当子の依頼を受け、弊社宣伝部謹製のパネルがドドーン! 四人の肖像、誰だか、わかっていただけますかねえ?

って、ダジャレのようになってしまいましたが、『わかっていただけますかねえ』もロシア、ソ連を舞台とした作品が収められている短篇集です。なかなか面白い作品が並んでいますので、こちらも是非どうぞ!

社風というか、カラーというか

あたしの勤務先はフランス語やフランス関係の出版物で知られた会社です。「フランスと言えば……」と、世間的には知られているはずです。それなのに、このところアジア関係の書籍が多くなっているように感じます。

別にフランスに限定していることはなく、ワールドワイドにアンテナを張って、よいものであれば国に拘りはしませんが、やはり社風と言いますか、フランスを中心に欧米のものが多いという印象が強いようで、中国をはじめとしたアジアのものを出していると驚かれることもあります。

上の写真は、あたしの勤務先の入り口にある、新刊を並べているディスプレイの一部です。最新の10点ほどを並べているスペースですが、その一角がご覧のように中国もので占められています。

われながら、「いつの間に?」という思いがします。

が、この数年、確かに中国をはじめとしたアジアものの比重が増えているなあとは感じていました。2015年からの2年間だけでも、『カンボジアに村をつくった日本人』『歩道橋の魔術師』『神秘列車』『ネオ・チャイナ』『父を見送る』『台湾生まれ、日本語育ち』『中国第二の大陸アフリカ』『インド独立の志士「朝子」』『中国 消し去られた記録』『蔡英文 新時代の台湾へ』『帝都東京を中国革命で歩く』『ブラインド・マッサージ』『来福の家』『年月日』『鬼殺し(上)』『鬼殺し(下)』『張作霖』『蔡英文自伝』といった作品がございます。歴史だけでなく、現代の文学作品もありますし、ルポルタージュ的なものも混じっていますので、ジャンルでもかなり幅広く出しているなあと思います。この他に中国語や韓国語の語学書も出しているわけですから、出版点数は更に増えます。

カラーや伝統を維持しつつ、時代に合わせて変化していく、それがよいのでしょうね。

この小説、あたしのことを激励しているのかしら?

本日見本出しの新刊『ギリシア人男性、ギリシア人女性を求む』はスイスのフリードリヒ・デュレンマットの作品です。

Uブックスなので、装丁はいつもどおりこんな感じです。オビには

冴えない中年男の前に絶世の美女が現われ、会社ではなぜか突然の大昇進。

とありますので、なんか読む前からワクワクしてしまいます。

で、裏表紙がこんな感じです。内容紹介には

うだつの上がらぬ中年男アルヒロコスが知人の勧めで結婚広告を出したところ、すごい美女が現われた。以来、彼の人生は一変、どこへ行っても重要人物の扱い、前代未聞の大昇進……

とあります。

うーん、あたしも広告、出してみましょうか?

民謡がブーム?

このところ、朝日新聞の夕刊で始まった連載「民謡をたどって」。

実はあたしの勤務先で、以前『民謡秘宝紀行』という本を出していました。現在は品切れなのですが、在庫があれば注文が殺到したでしょうか?