Nancy Sensual World
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まもなく自著も刊行予定

元フィギュアスケート選手の町田樹選手が本を紹介している記事です。
この町田選手、近々あたしの勤務先から書籍を刊行いたします。それが『アーティスティックスポーツ研究序説 フィギュアスケートを基軸とした創造と享受の文化論
』です。
フィギュアスケート選手時代の写真ではありません。タイトルからもわかるとおり立派な研究書です。アーティスティックスポーツというと、少し前から名称が変わったシンクロナイズドスイミングが有名など思いますが、こういった、誰にでもわかりやすい数値で順位や勝ち負けが判定されるのではなく、芸術性や表現力などを競う競技はなかなか奥深いものがありますね。
最近のRockfield's Diary
青山ブックセンター、フェア競演

青山ブックセンターでフェアをやらせていただいております。何のフェアかと言いますと、翻訳家・藤井光さんの選書による海外文学のフェアです。
藤井さんに、ご自身の翻訳書から、それとご自身以外の翻訳書でお気に入りのものを、それぞれコメント付きで挙げていただき、それをフェア展開してもらっています。ですので、必ずしもあたしの勤務先の出版物だけではなく、他社のものもほどよくブレンドされています。
まずは六本木店のフェアの模様です。奥に細長いフロアの半階上がった文芸コーナーのエンド台です。
続きましては表参道にある本店のフェア。こちらは入り口入って左手に広がるフェアコーナーの一角を使っての展開です。
同じフェアですから、基本的には同じ書籍が並んでいるのですが、ちょっと並ぶ順番が異なるだけでずいぶんと印象が異なるものです。あっ、書棚の色などにも印象を左右されるのでしょうね。
さて、こういうフェア、海外文学はなかなか取っ付きづらいと言われますので、その入り口としてはとてもよいのではないかと思います。選んでいただいた書籍は、あたしなんかが語るのはおこがましいですが、どれも外れのない面白いものばかりです。何点かは読んでいるので、そこは自信を持って主張できます。
それになによりも、藤井さんのコメントがとてもすばらしいです。特にご自身以外の書籍についてのコメントは、本当にこの本が好きなんだなあ、こっちまで読みたくなってくる、という熱のこもったものになっています。
両店のお近くへお越しの際は是非お立ち寄りください。
女の友情は?~『帝国の女』~

お金と地位と名声さえあれば……

まずは以下の文章。
十年のあいだで、お金と地位と名声さえあれば、美しくない女でもそれなりに気持ちよく生きていけることを学んだ。美しい女じゃなきゃ連れて行ってもらえないようなお店。美しい女じゃなきゃ着られないような服。美しい女じゃなきゃ与えてもらえないような賞賛。それらはすべて自分の名前とお金で買えた。本当は醜いくらいに焼け爛れていた恋心を理性の沼に沈めて殺し、夫の信也も同じようにして手に入れた。代わりに、何かを失った。たぶんすごく大切なものだった。でも今の私にはそれがなんだったのか思い出せない。(P.114)
『帝国の女』の一節です。
あたしは「お金さえあれば何でも手に入る」という意見には賛成です。「何でも」というのが言いすぎであることもわかっています。お金では決して買えないものがあることはわかっています。
しかし、幸せのうち8割、否、9割方はお金があれば手に入るとも思います。幸せのうち、それだけ手に入れば、残りの1割かそこら手に入らなくても、誰を恨むことがありましょうか? もう十分です。100パーセント手に入れようなんて贅沢の極みです。
だから、上の引用の中の後半部分、「大切なもの」を失ったという感覚はわかりません。いや、金も名声も地位もないあたしには、すべてがわからないのですが、なんとか創造力を総動員して考えても、「別にそれだけ手に入ったのなら、多少失ったものがあったっていいじゃない」と思います。
なおかつ、お金によって手に入れられるものはお金さえあれば確実に手に入りますが、お金では手に入らないものというのは、他の手段によって必ず手に入れることが出来るのかと言えば、そうとは限りません。そんなあやふやなものに血眼になるのであれば、お金で確実に手に入れられるものをコツコツと増やしていった方がよほどよいのではないか、あたしはそう考えるのです。
そして、お金も地位も名声も持っていないあたしは、人生において何かを手に入れたという実感をまるで味わうことなく一生を終えるのだと思います。







