Nancy Sensual World

このたび、「染井吉野ナンシーの官能世界」は引っ越しました。新しい世界はこちらになります。今後ともご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。 自動では新しい世界に飛びませんので悪しからず……

新着ニュース

まもなく自著も刊行予定

今日も朝日新聞です。

元フィギュアスケート選手の町田樹選手が本を紹介している記事です。

この町田選手、近々あたしの勤務先から書籍を刊行いたします。それが『アーティスティックスポーツ研究序説 フィギュアスケートを基軸とした創造と享受の文化論』です。

フィギュアスケート選手時代の写真ではありません。タイトルからもわかるとおり立派な研究書です。アーティスティックスポーツというと、少し前から名称が変わったシンクロナイズドスイミングが有名など思いますが、こういった、誰にでもわかりやすい数値で順位や勝ち負けが判定されるのではなく、芸術性や表現力などを競う競技はなかなか奥深いものがありますね。

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最近のRockfield's Diary

どこにでもいる、どこにもいない

このところは毎晩寝る前に、エクス・リブリスの新刊『逃亡派』を読んでいます。

なんとも一言では言い表わせない作品です。基本は短編集なのですが、それぞれの話が繋がっているような、いないような、いきなりテイストの異なる作品に変わったり……。前作『昼の家、夜の家』を読んでいないので、これが著者の持ち味なのか否か、なんとも判断できません。

 

が、そんな中、とても光る文章が散見されますので、まだ読み終わってはいませんが、ご紹介いたします。

 

彼女はわたしに時間についての講義を始めた。彼女が言うには、定住し農耕する民族は、循環する時間を好む。そこではあらゆる事象が、かならず初めに戻る。胚にかえる。そして、成熟と死のおなじプロセスをくりかえす。いっぽう、移動を常とする遊牧民や商人たちは、自分たちのため、旅にもっとふさわしい、べつの時間を考えなくてはならなかった。それが線的時間で、こっちのほうがずっと便利だ。なぜならこれは、目的までの達成度や、成長の割合をはかるから。一秒はそれぞれちがう一秒であって、けっしてくりかえされたりしない。つまり、リスクだって、精一杯生きる望みだって、ほんの一秒も無駄にしないで、それを受けとめる。でもじっさいのところ、これはつらい発見だ。推移した時間がもとに戻らないとすれば、喪失と哀悼は日常になる。だから、こういう人びとの口からは、「むなしい」とか「尽きた」とか、その種のことばは聞かれない。(P.53、「どこにでもいる、どこにもいない」より)

 

なかなか考えさせる文章です。哲学的とも言えるのではないでしょうか?

これにつづく「空港」という作品もなかなか面白いです。そして61頁からの「臆病者の列車」はとっても不思議な作品です。そんな列車、ちょっと乗ってみたくなります。

橋本愛は美少女か?

WOWOWの2月のプログラムには橋本愛特集があり、彼女の出演作品を集中的にオンエアしておりました。「アバター」「アナザー」「さよならドビュッシー」などが放送されました。

  

で、とりあえず最初の二作を鑑賞。

「アバター」は、うーん、原作はどうなのか知りませんが、こんなことにはまり込んでしまうのでしょうか、今どきの高校生って。それが最初の感想です。ただ、かなり極端な事例かもしれませんが、もう少し現実よりの事柄で考えてみれば、こういうことってあるんだろうなあ、とも思えます。スクールカーストがかなり極端な形で現実化した世界と考えればよいのでしょう。

ただ、やはり設定が荒唐無稽すぎるので、橋本愛の演技がどうなのか、わかりません。少なくとも、ああいうふうに大勢の前で声を張り上げ演説を行なうようなキャラクターは似合わないな、と思います。もう少し、気持ちのドロドロとしたところを描いてくれればよかったのに、と少々残念です。

「アナザー」はもう少しミステリアスな橋本愛が堪能できます。こちらの方が美少女ぶりを遺憾なく発揮していると思いますが、途中からは割と普通の女子生徒になってしまっていました。内容を簡単に紹介しますと、主人公の男子が東京から橋本愛のいる田舎の中学に転校してきます。新しい学校に登校すると、橋本愛はクラスメートのはずなのに、クラスメートは彼女をいないものとして扱っています。それは担任の先生も同じです。

ここであたしは、橋本愛は主人子にしか見えない霊的存在なのかと思ったのですが、それはすぐに種明かしがされますが、つまりはこの学校の奇怪なルールなのです。橋本愛は霊でもなんでもなく、現実のクラスメートです。過去に起こった忌まわしい出来事以来、この中学ではクラスメートの一人を「いない」ものとして扱い、それによって怪奇現象(生徒や家族が次々に不可解な死を遂げる)を防ごうとしていたというのです。そんなルールを知らずに橋本愛に話しかけてしまった主人公のせいで不審死が始まり、なんとかそれを食い止めようと主人公と橋本愛が尽力するというストーリー。

ネタばらしをすると、この学校のこのクラスには毎年必ず死者が一人混じっている、死者は生者の記憶を書き換え、さも存在しているかのように振る舞っています。この生者の中に紛れ込んだ死者をもう一度殺せば、不審死の連鎖は止められるというのが解決策。この時、紛れ込んでいた死者というのが主人公のおばさん(死んだ母親の妹)であり、クラスの副担任をしている加藤あいだったとは、ちょっとありがちでもあり、意表を突いていた感じもしました。

最後にもう一度振り出しに戻る的なラストはこの手のホラーのお約束ですが、そもそもなんでこのクラスに死者が一人混じるのかはまるっきり明らかにされずじまい、せめてヒントくらいは与えてくれてもよいのでは、と思います。

というわけで、橋本愛です。「あまちゃん」でもそうでしたが、この子はやはり能年玲奈の天真爛漫に対し、ちょっと影のある役どころの方がはまりますね。もちろん能年玲奈も、あたし的には「動物の狩り方」のようなミステリアスな美少女がとてつもなく魅力的だったりしますし、橋本愛だって、NHKドラマ「ハードナッツ!」の時のように、ちょっととぼけたコミカルな魅力もあるのですが、やはり基本はクールビューティ路線ではないかな、と感じます。

で、「アナザー」を見ていると、やはりこの子は基本的に美少女なんだなと改めて認識しました。