Nancy Sensual World
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まもなく自著も刊行予定

元フィギュアスケート選手の町田樹選手が本を紹介している記事です。
この町田選手、近々あたしの勤務先から書籍を刊行いたします。それが『アーティスティックスポーツ研究序説 フィギュアスケートを基軸とした創造と享受の文化論
』です。
フィギュアスケート選手時代の写真ではありません。タイトルからもわかるとおり立派な研究書です。アーティスティックスポーツというと、少し前から名称が変わったシンクロナイズドスイミングが有名など思いますが、こういった、誰にでもわかりやすい数値で順位や勝ち負けが判定されるのではなく、芸術性や表現力などを競う競技はなかなか奥深いものがありますね。
最近のRockfield's Diary
ワーカーホリック?
テレビでとある若いバイヤーの奮闘記を放送していました。デパートの物産展担当の若いバイヤーが、各地を回って出展を依頼するという内容でした。まあ、ありがちなドキュメンタリーと言えば、まさにその通り。なかなか出展のオーケーがもらえなかったり、当日までにいろいろなトラブルがあったり、フェアが始まる前日まで苦労の連続、それをガッツと先輩の助けを借りつつ乗り越えていく、という内容です。
一昔前であれば「頑張ってるな、負けていられないぞ」と視聴者に思わせるのでしょうが、いまの時代、ああいう内容が受けるのでしょうか? 先輩や周囲の協力とか本人の頑張りはいいのです。それはいつの時代でも変わることないと思います。あたしが問題だと感じるのはその働き方です。
そのドキュメンタリーの主人公(?)は朝早くから夜遅くまで働きづめです。夜に出展者の元を訪問し、また会社へ戻って仕事をして、という毎日がフェアまで数ヶ月続いているようです。そんな働き方が果たして正しいのでしょうか? 確かに先方とのアポイントが9時、5時の時間外であれば仕方ないでしょう。でも、それならその分の半代休などをきちんと取っているのかというと、テレビを見ている限り、そんなことはなさそうです。
このドキュメンタリー全体のトーンとして、フェアを成功させるためには勤務時間も関係なく、とにかく粉骨砕身、がむしゃらに働くんだ、という視点が強調されているように感じます。でも、あたしはそうは思いません。やはり仕事は勤務時間内で終わらせるべきであり、残業しないと終えられないというのは、本人の能力が足りないか、上の人間の仕事の割り振りが間違っているかのどちらかだと思います。
別に適当に仕事をしろと言っているのではありません。そうではなく、あくまで会社と自分とは勤務時間内だけ仕事をするという契約で結ばれているのであって、それを超えて仕事する必要はないと言うことです。もちろんこのドキュメンタリーで、残業代がきちんと支払われていたのか、そこまでは描かれていません。たぶん本人もきちんと残業代を請求していないのではないでしょうか?
それはともかく、残業するのが美談のように描かれていることに違和感を感じます。
その一方、最近の人はなにかにつけて忙しい、忙しいと口癖のように言う人が多いようにも感じます。あたしから見ると、それくらい残業なんかしなくても、休日出勤しなくてもできるでしょ、と言えるような仕事量なのに、とにかく「忙しい」「とても終わらない」と言う人が多いです。確かに、仕事量は変わらずに社員だけは減っている現状では、かつてよりも労働過重になっているのは間違いないでしょう。でも、そんなに言うほどの仕事量なのか、という気がします。こういう不景気だからこそ、やはり社員としてはもっと生産性を上げて仕事に励むべきなのではないかと思うのですが……
これぞYA棚?
YA(ヤングアダルト)出版会の仕事で、小平市にある白梅学園高校を訪問してきました。ここは大学、短大、幼稚園、そして中高一貫の清修学校が併設されている学校で、白梅学園高校だけでも約700名の生徒がいるそうです。
なにゆえ白梅学園を訪問したのか。それはYA出版会が毎年作成している「朝読ガイドブック」を全校生徒に配布するために大量購入していただいた学校だからです。毎年、学校で数冊購入していただいているところは何校もありますが、全校生徒へ配布するために人数分を購入してくださるようなところは滅多にありません。果たしてどんな図書館で、どんな活動を行なっているのか、興味津々です。
もちろんYA出版会とはいえ、実際の中高生に接する機会はほとんどなく、こういう機会に高校現場の声を聞かせていただけるのは、会の活動の大きな励みにもなります。そんなわけで勇躍、本日の訪問となったわけです。
学校は西武線の鷹の台駅から徒歩15分ほど。往路は国分寺からタクシーを使いましたが、20分ほどでした。小平の住宅地を抜け、周囲には創価高校、朝鮮大学校、武蔵野美術大学などが固まっており、鷹の台駅を挟んだ向こう側には津田塾大学もある、ちょっとした文教地区です。
学校は敷地内が工事中で、恐らく新校舎などの建設やグランドの整備を行なっているのでしょう。図書館は授業などを行なう校舎とは別で、司書の先生は「プレハブ」とおっしゃっていましたが、保健室と一緒の建物でした。放課後の時間だからでしょうか、建物の入り口は電気が付いていないのでやや薄暗い感じでしたが、図書館は700名の生徒数に対しては手狭かもしれませんが、決して狭すぎるという感じは受けませんでした。
部屋の半分はご覧のように棚が並んでおり、その前に文庫・新書を収納する回転棚が並んでいます。これまでYA出版会の研修旅行では中学校の図書室を見学させていただくことが多く、やはり子供向けの蔵書だなと感じることが多かったのですが、高校の図書室は違います。並んでいる本がほとんど大人向きと言ってもよいものが過半です。近所にある公立図書館の棚を見ているような気分です。
あまり授業の調べもの学習には活用できていないとのお話でしたが、これだけの本があれば、高校の授業向けとの調べものとしては十分ではないでしょうか。ちなみに、これが大学の図書館になると、PCルームがあって、本だけではなくネットでも調べものができるような環境が整えられているはずです。そこまでは求めなくとも、生徒が自由に使えるパソコンが一台でも置いてあれば、という気もしますが、それは帰宅して振り返ってみてわき上がる感想であって、実際に図書館を拝見していた時は、たくさんの本が整然と並んでいて、図書館独特の懐かしい匂いに包まれて、とても気持ちのよい一時でした。
それにしても岩波新書や学術文庫、何冊か中公クラシックスまで並んでいましたが、そこらの小さな公立図書館よりも充実しているのではないでしょうか? 別冊太陽も置いてありましたが、上掲写真に写っているような開架の書籍が1万冊ちょっと、その他に閉架の書籍が3万冊弱あるそうです。
この写真は、入り口の一番近くにある小説の棚です。書店で言う文芸書コーナーです。ここには海外文学は並んでいませんが、日本人の作家が姓の五十音順で並んでいます。
よく書店の方から「YAの棚をどう作ったらよいかわからない」という意見をいただきますが、ひとまず小説に関して言えば、こちらの図書館のこの棚を見ていただければよいのではないでしょうか? 小説だけではなく、ノンフィクションなどさまざまなジャンルが混じっているからYAは棚を維持していくのが難しいと言われますが、とりあえずは小説に絞って作るとするなら、ここの棚はとても参考になるのではないでしょうか?
東野圭吾や万城目学もあれば、宮部みゆき、皆川博子も並んでいます。変に子供っぽくせず、大人向けの本もまぜこぜになって並んでいますが、なんかすごく楽しそうな棚でした。見ているこちらも楽しくなりますが、本が楽しそうに棚に収まっている感じがしました。あたしの好きな宮木あや子さんの作品も数冊並んでいましたが、高校生が読んでも毒のあまり強くないものがセレクトされていて、ブラックな宮木作品は身長に排除されています。
たぶん、実際の書店でこれだけのYAコーナーを作ってしまったら大変でしょうけど、高校生に向けてアピールするにはこれくらいの選書でないとダメなのかな、という印象を受けました。たぶん女子高生には手が届かないほど高い棚、ジュンク堂よりも高そうな棚に床から一気に並んでいるこの棚の迫力はなかなかのものです。それがニコニコしながらこちらに向かってくる感じなのです。
惜しむらくは、先生も指摘されていましたが、校舎と繋がっていたない建物なので、雨の日は傘をささないと来られない、プレハブなのでトイレがなく、向かいの校舎まで行かないとならない、といった難点があって、本が好きな決まった子以外は図書室を利用している生徒はそれほど多くはないようです。
もったいない、と感じるものの、かく言うあたしだって、自分の高校時代を振り返って、図書室が学校内のどこにあったか思い出せないわけですから(←つまり図書室を使っていなかった!)、白梅の生徒さんを責める資格はありません。ただ、それでもこうして偉そうに出版社の人間です、と仕事なんかできているのですから、嘆く必要はないのでしょう。そもそも700名からの生徒がみんな本好きで、本ばかり読んでいたら、それはそれで学校としても問題でしょうからね。







