Nancy Sensual World

このたび、「染井吉野ナンシーの官能世界」は引っ越しました。新しい世界はこちらになります。今後ともご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。 自動では新しい世界に飛びませんので悪しからず……

新着ニュース

まもなく自著も刊行予定

今日も朝日新聞です。

元フィギュアスケート選手の町田樹選手が本を紹介している記事です。

この町田選手、近々あたしの勤務先から書籍を刊行いたします。それが『アーティスティックスポーツ研究序説 フィギュアスケートを基軸とした創造と享受の文化論』です。

フィギュアスケート選手時代の写真ではありません。タイトルからもわかるとおり立派な研究書です。アーティスティックスポーツというと、少し前から名称が変わったシンクロナイズドスイミングが有名など思いますが、こういった、誰にでもわかりやすい数値で順位や勝ち負けが判定されるのではなく、芸術性や表現力などを競う競技はなかなか奥深いものがありますね。

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最近のRockfield's Diary

勝手に補遺

ミネルヴァ書房から『中国思想基本用語集』が刊行されました。昨日の朝日新聞読書欄でも紹介されていました。

目次など詳しいことは同社のウェブサイトをご覧いただくとして、本書の付録「資料編」がなかなか便利なのでご紹介します。

まずは『諸子集成』です。そこに「さらに『諸子集成』未収の諸子(先秦から唐)を加えたシリーズ『新編諸子集成』が現在刊行中である」と書いてあるように、あたしが学生のころに『新編諸子集成』の刊行が始まりました。もともとの『諸子集成』も架蔵していますが、『新編諸子集成』もずいぶんと架蔵していますので、こちらをご覧ください。

なお『新編諸子集成』は現在、「続編」が刊行中で、書目は中華書局のサイトでご確認ください。

「資料編」での掲載順では前後しますが、『十三経注疏』も学生のころに『十三経清人注疏』というシリーズが刊行開始され、これも刊行されるたび(日本に輸入されるたび)に購入していました。

中国古典に手軽に触れたい方には「文庫・新書で読む中国の古典」が便利でしょう。たぶん、ここに挙がっているものはほとんど架蔵していますし、この一覧に漏れているものもずいぶんと所持しています。学生時代に作ったものなので、その後刊行されたものをフォローしていませんが、あたしも「中国古典叢書内容簡介」というページを作っていましたので、よろしければご覧ください。

2020年3月1日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

乃木坂46の「おかえり」

日本中が戒厳令下のような週末、こんな時は自宅に籠もって、ひたすら本を読むのにふさわしいところです。

が、あたしは夕方にWOWOWで再放送されていたドラマ「父と息子の地下アイドル」を見ておりました。なにせ、あたしの推しメンは若様でしたから!

若様・若月佑美を含む三人組の地下アイドルの物語ですが、案の定、途中で仲間割れになります。そして若月が二人の元へ戻ってきた時にメンバーが「おかえり」と声をかけます。なんてことのないセリフですが、乃木坂46ファンにとっては非常に気になるひとことです。

乃木坂46にとって「おかえり」で思い出されるのは横浜アリーナで行なわれた「2ND YEAR BIRTHDAY LIVE」です。このライブで西野七瀬と秋元真夏の間のわだかまりが解けるきっかけとなる西野七瀬のセリフが「真夏、おかえり」だったのです。

このセリフを聞いた時のファンの盛り上がりは尋常ではなかったと、会場にいたファンの感想がネット上にたくさんアップされています。

そして次の「おかえり」は表題曲ではありませんが人気の楽曲「立ち直り中」のMVです。

芸能人になって遠い人になった白石麻衣が、かつての想い出の場所を訪れ、親友の橋本奈々未と再会するシーンがラストにあります。そこで都会から故郷へ戻ってきた白石麻衣に橋本奈々未が投げかけるセリフが「おかえり」なのです。

そして三つ目が、西野七瀬のラスト参加シングル「帰り道は遠回りしたくなる」のMVです。このMVの途中、3分10秒過ぎのあたり、レッスン上に西野七瀬が戻ってくるシーンがあります。ここで西野七瀬に秋元真夏が「おかえり」と声をかけるのです。

乃木坂46の冠番組「乃木坂工事中」の中で西野七瀬がこのシーンについて二人の間にある関係性を語っていましたが、ファンなら当然、たくさんいたメンバーの中であえて秋元真夏に「おかえり」のセリフを言わせた監督の意図は理解できるはずです。

こんな風に、乃木坂46にはとって「おかえり」という言葉はとても重要なセリフなのではないかと、そんなことを思ったのでした。

台湾フェア?

中公新書の『台湾の歴史と文化』を読んでいます。もうちょっとで読み終わりそうです。

本書は「歴史と文化」という書名ですが、著者が「はじめに」でも書いているように、台湾の歴史や地理、文化、政治経済などトータルな概説書、入門書ではありません。著者が滞在したことのある台南を中心に、そこに関わる(関わった)人々を頼りに、台南から見た台湾の一側面、といった趣の本です。

だからといって中途半端なものではなく、旅行ガイドなどが台北を中心に作られているのに対して、地方から眺めるからこそ見えてくる台湾の横顔が描かれていて、とても興味深いです。台北もいいけど、台南も訪れてみたくなります。

そんな本書ですが、巻末の参考文献が充実しています。著者が「日本語で読める書籍に限定した」「一般の読者を念頭に、専門書・学術書はできるだけ避け、文庫や新書など、手に入りやすい書籍を優先的に挙げた」と書いているように、これなら都会の大型店でなくとも集めてちょっとしたフェアが出来そうな内容です。いや、既に試みている書店もあるかもしれません。

あたしの勤務先の書籍としては『台湾海峡一九四九』と『蔡英文自伝』が挙がっていましたが、最後に「海外文学翻訳シリーズ「エクス・リブリス」にも台湾文学を複数収める」と書いてくれていました。具体的なタイトルが挙がっていないので(紙幅の都合かな?)、ここであたしから紹介いたします。

まずは、大阪で起きた母子餓死事件をベースとした『ここにいる』、日本統治記から戦後の台湾を舞台にした『鬼殺し(上)』『鬼殺し(下)』、同じく甘耀明の短篇集『神秘列車』、呉明益のノスタルジックな連作短篇集『歩道橋の魔術師』となります。

その他にも台湾文学は、《エクス・リブリス》シリーズではなく単行本で『グラウンド・ゼロ 台湾第四原発事故』『海峡を渡る幽霊』『冬将軍が来た夏』『房思琪の初恋の楽園』があり、それぞれ味わい深い作品ばかりです。