Rockfield's Diary
染井吉野ナンシーの官能ダイアリー
今日の配本(19/09/12)

外国語対応だけで済むのでしょうか?

今朝の朝日新聞にこんな記事が載っていました。
自然災害によって駅や空港などがパニックになったときに、日本語以外の言語でどれだけスムーズに外国の方へ情報を伝達できるか、これからの日本にとっては大きな課題だと思います。
日常的な掲示・案内板であれば、既に英語の他に中国語や韓国語が併記されているものをしばしば見かけます。電車やバスのディスプレイなども中国語やハングルでも表示されています。さまざまなウェブサイトも英語版を用意してあるのは当たり前、中国語や韓国語だけでなく、基本的な情報はスペイン語やドイツ語、フランス語、タイ語などで表示しているところもあります。
しかし、このニュースを読んでいて思いました。情報がうまく入手できないのは外国の方だけでしょうか? 目が見えない人はわかりやすいかも知れませんが、耳が聞こえない方とかさまざまな障害を持った方も健常者と同じように情報を受け取れるとは限りません。
最近『手話通訳者になろう』という本があたしの勤務先から出たので、コミュニケーションという点から見れば手話を必要としている方も外国語の通訳を必要としている方も同じなんだと思うようになりまして、こういうことを考えてしまいました。
ちょっと前に、図書館で借りた本を返したら、自分が汚したものではないのに疑われたという投書があり、それに対する反応が載っていました。これについては、やはり借りるときにきちんと確認するのが自己防衛策としてはやむを得ないと思います。しかし、そもそも自分で借りているときに、本を汚してしまったら返すときに正直に言うべきではないでしょうか? 自分のものではないと、扱いが雑になるのでしょうか?
それでも時々、あたしの勤務先にも「図書館の本を汚してしまったので買って弁償したいのですが」という電話が掛かってきます。たいていは既に品切れになっている古い本で、一般書店では入手困難なものばかりで、こちらも申し訳なく思ってしまいます。
新聞で気になるのは記事だけとは限りません

ミネルヴァ書房の広告です。一面全面広告というのは大手出版社で時々見かけますが、見開きでの広告とは滅多にお目にかかれるものではありません。ミネルヴァ書房、すごいです。
あたしなど貧乏根性が染みついてしまっているので、「こんな広告を出したら、一体いくら掛かるのだろう?」とすぐに考えてしまいます。いや、冗談抜きで、これは相当お金掛かっていると思うのですが……。とりあえずは朝日新聞だけですかね?
そして、そんな朝日新聞でミネルヴァ書房の広告よりも目を惹いたのがこちらです。
横浜銀蠅、知ってる人は50代以上になるのでしょうか? ロックバンドです。不良を気取っていました。ツッパリ連中は憧れていたのではないでしょうか? 「ギンバエ」と略称されることが多かったですが、この広告をよーく見ればわかるように、横浜銀蠅の正式名称は「The Crazy Rider 横浜銀蠅 Rolling Special(ザ・クレージー・ライダー横浜銀蠅ローリング・スペシャル)」なんです。もちろん、あたしは当時から正式名称で記憶していました!
昨日の読売新聞夕刊です。
海外文学シリーズ《エクス・リブリス》10周年の記事を載せていただきました。同シリーズの最新刊はインタビューも載っているピョン・ヘヨンさんの『モンスーン』です。フェミニズムとはちょっと違う、「こんな韓国文学もあるんだ」と思っていただければ幸いです。
買い間違え

少し前に書きましたが、どうも食事をするとお腹を壊してしまう症状、一時期よりはよくなりました。完全になくなったというわけではありませんが、あまりお腹のことを心配せずに食事ができるようにはなりました。
ただ、相変わらずお昼はほとんど食べていません。全く食べていないわけではなく、時には食べますが、外回りの途次にはちょっとしたパンを食べることが多いです。
で、暦の上では秋ですし、秋の食材を使ったものが並ぶようになり、ローソンの店頭で「ミニむしケーキ和栗2個入」なるものを見かけ食してみました。なかなかの美味です。栗好きだったら気に入ると思います。
で、先日もローソンでこれを買って一口口に入れてみたら味が全然違うではないですか? この前食べたのと味が違うどころか栗の味もしません。
と思って、よくよくパッケージを見ましたら、なんと「ピヨたんのたまごむしぱん 2個入」でした。どうりで栗の味がしないわけです。
もちろん、これはこれで美味しいです。別に文句を言いたいわけではありません。ただ、あたしは季節柄、栗の蒸しパンが食べたかったものですから……。こんどはよく見てから買おうと思います。
死ぬことよりも生きることの方が辛く苦しい

日曜日、録画しておいた映画「ゲヘナ
」を視聴。
簡単にストーリーを紹介しますと、サイパン島の広大な一角をリゾート開発のために入手したアメリカの会社の女性スタッフが現地調査にやってきて、現地コーディネーター等と旧日本軍が立てこもっていた塹壕に入り込み、そこから出られなくなってしまうというお話。似たような映画だと洞窟探検に入ったグループが中で得体の知れないモンスターに襲われて次々の命を落としていく、なんていうのがありますが、本作の場合、塹壕に入る前に原住民の聖なる地、かつてスペイン人の侵略者に荒らされ呪いがこめられた土地、といった前フリがあります。
いろいろなサイトのレビューを見ていると、早い段階でオチがわかるという意見が散見されますが、オチがわかってもなかなかよくできた映画だったと思います。塹壕に入ると、どう見ても旧日本軍とは思えない死体(ミイラ化している?)が転がっています。そしてそこに住み着いていたの、生き延びていたのかわからない不気味な男が彼らの前に現われます。この男が死ぬ間際、彼らに向かってつぶやく「お前が最初に死ね」という言葉が象徴的と言いますか、最後まで見たときに効いてくるわけです。「死ぬ」ではなく「死ね」というセリフの意味が……
で、ネタバレしてしまいますと、塹壕に入ってきた彼らはお決まりのパターンで仲間割れをしたりケンカをしたり、自分だけが助かろうと必死になります。またご丁寧にも家族を不慮の事故(自分の不注意)で亡くすなど心に傷を抱えていて、亡くなった家族の亡霊が塹壕の中で現われるという体験をします。だんだん心がおかしくなっていくわけです。
途中で、彼らはタイムスリップして日本軍が立てこもっていた時代に行ってしまいます。このあたりは原住民の呪いと理解するしかありませんが、彼らも自分たちが過去の時代に来ていることをなんとなく理解しはじめます。そして原住民の呪いです。生き残れるのは一人だけ、という言葉の真実は、生き残った一人が真っ暗闇の塹壕の中で死ぬこともかなわず永遠に生き続けなければならないというものだったわけです。
この手の映画では結局は悪霊に殺されてしまいがちな男が最後まで生き残ります。生き残りそうな、主人公タイプの男女が終盤みずから命を捨てます。それは呪いの意味が彼らが理解できたからです。こんな塹壕の中で、外へ出ることもかなわずに生き続けるなんて……
彼らが入ってきたときに見た(襲ってきた)男とは、塹壕の中で70年近く生き延びた、彼らの一人だったわけです。もちろん塹壕の中に転がっていた死体も彼らです。なんていうのでしょう、一般にこの手のホラー映画はなんとか脱出する、なんとか生き延びることを目指して展開するものですが、みずから死を選ぶような展開とは。そして生き延びることこそが地獄だなんて。
この映画を見終わって思い出したのは、映画「不能犯」です。
これは松坂桃李演じる犯人が人の心を操って暗示をかけ殺していくというストーリーでした。
この映画を見たときに、あたしが思ったのは、ああいう能力をもし自分が持っていたとしたら同じように殺してしまうだろうか、ということです。あたしは、むしろ殺すのではなく、同じ暗示にかけるにしてもいきながら地獄を見させるような暗示をかけただろうなあ、と思ったのです。
確かに死んでしまったら終わりですが、それでは苦しみは一瞬です。むしろ決して殺さず、生かしたまま地獄を味わわせる方がはるかに残酷な復習になると思ったのです。


